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禁書庫司書の受難  作者: 睡魔ASMRer
23/71

施設破壊

 快晴、無風、これ以上ない散策日和。


 ヘルエスは全力で逃げていた。


 「王国の魔法使いだ!」「撃ち落とせ!」「やれ!」


 矢や魔法、魔法式大砲などが飛んでくるが飛行速度もそれなりに早いため全然当たってない。当たるやつは魔法で撃ち落としたり相殺させて飛んでいた。


 「うざいなぁ。」


 戦争中だから邪魔な兵士なんて容赦なく鏖殺してもいいのだが目指す施設は3ヶ所もある。


 そこでの戦闘も考えると今消耗したくなかった。


 高度を上げればそもそも解決するが下手に上げると身体機能に障害が生じる。


 教官の教えがジレンマを生んでいた。


 平野を抜け、山を抜け、谷を抜け森の中にひっそり佇む巨大な建造物が目の前に現れた。


 「本当にあるんだ。」


 独り呟く。そうヘルエスはノアの言葉をまるで信じていなかったのだ。


 強固な扉を前にヘルエスは悩む。


 (戦争犯罪って軍事施設の破壊はオッケーで軍事以外の研究はアウトだったわね。これどっちだ?)


 無駄に一般常識が身についていたヘルエスには即爆破という判断には至らなかった。


 回り込みながら侵入経路を探すと屋上に吸気口とダクトが見えてきた。


 そこから侵入すべくねじをヘアピンで回しとり律儀に真横にそっと立てかけてから飛び降りる。


 初級魔法・烈風波


 これで安全に着地する。


 3メートルほど落ちた先は広い空間が広がっており……多数の職員に囲まれていた。


 「誰だ!貴様!」


 「王国軍か!?何故施設がバレてる!」


 「軍呼んで来い!増援増援!」


 たった1人に対して凄い慌てようである。


 上級魔法・エアムーブ


 初級魔法・烈風波・30重発動


 無理やり風でノックバックさせてからの強行突破、施設を隅から隅に、また隅から隅へ縫うように回りながら周囲を確認する。


 帝国領土侵入時点から目にしていた大砲がいくつか置いてあるのを確認しダクトから再度外へ出て飛行を終えた。


 最上級魔法・インフェルノ


 軍に関係するなら壊して良し、そう判断しまずはダクトから真下に向かって1発放つことにした。


 一瞬凄い音量で悲鳴が聞こえるがやがて静かになる。


 その後屋上から飛び降りて施設から少し距離を取る。


 くるりと振り向き全力で潰しにかかった。


 最上級魔法・インフェルノ・5重発動


 超高火力、急激な膨張、中にある危険物、それらが重なりあい屋根を吹き飛ばすほどの大爆発が発生。


 静まり返った後には所々溶けて廃墟と化した施設の残骸が残されていた。


 「次……。」


 ヘルエスはそこから近い施設へ方角を合わせてエアムーブで飛び去った。


 森から山を越え、都市部を通過、村々が点在する平原を抜け、たどり着いた谷にそれはあった。


 あたりは魔物が多く棲息しておりとても邪魔である。


 先程に似た構造だったため再度屋上のダクトをヘアピンでねじを回し開け侵入、今度は人はいなかった。


 というかとても静かだった。


 何でもいいから、そう思い適当に部屋に入ってみる。


 無数の魔物が電極張られた上に堅牢なケージの中に入れられていた。


 生物全般を取り扱っているならもしかして……そんなヘルエスの希望は徒労に終わることになる。


 どこに行っても魔物魔物魔物、魔物の飼育施設かよ、そう突っ込みたくなるくらい魔物しか居ないのだ。


 そして走り回っているうちに背後から沢山の人に追われているのだった。


 やれ逃すなと息巻いてる帝国人を尻目に部屋の1つから盗み出した資料を鞄に押し込んでエアムーブで離脱する。


 資料を再度確認して気を落とす。


 それは魔石の加工を主にしていた研究・生産施設だったのだ。


 この技術は軍事利用されている。ヘルエスが持ち出した資料が何よりの証拠だった。


 証拠を手にした以上壊して良し。


 一個前の施設同様の破壊をまたもや行ったのである。


 残る施設は後1つとなった。

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