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禁書庫司書の受難  作者: 睡魔ASMRer
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3章帝王戦争 ヴァンパイア

前話で二章終了です。三章よろしくお願いします。

 「やっと起きた。」


 「ヘルエス……。」


 「ガイア何か言うことは?」


 「ヘルエス……すまん。」


 「何に?」


 「動けなかった。」


 「何故?」


 「……。」


 返答は完全に途絶えた。


 「私は知る権利あると思う。」


 「嫌だ。」


 「君のせいで捉え損ねたんだ。知る権利、あると思うけど?」


 不貞腐れてヘルエスはそうは言うが逃したのは間違いなくヘルエスの失態である。


 だが心が折れてるガイアには効果覿面だった。


 「うっ確かに俺は何も考えず相手の影を掴むべきだった。だが……。」


 「だが?何?どうせあんたヴァンパイアなんでしょ?ちょっとだけ調べたわ。だから教えなさい。」


 「調べたんなら教えることもないだろ。」


 「家族のこと。」


 逃げ道を次々に潰されてついにガイアは観念して語り出した。


 「兄貴は2年前に行方不明になった。俺たち家族が王国に保護されたのはそれから2ヶ月後、俺は訓練受けさせられて司書就任。


 行方不明の兄貴は死んだものと思ってた。


 実際死んでるんだろあれは……首を見て、ただの事故とかではないことを察して頭が真っ白になった。」


 首には一度切断されたものを繋ぎ止めるための縫い跡があった。


 「俺たちには心臓に魔石みたいなものがある。俺らの力の根源であり核だ。

 その核に魔力を通す。そうすると魔石から溢れた魔力で影を操れる。


 別に血を吸うわけでも洗脳するわけでもない。


 ただ日陰もの故に伝承上の亜人にちなんでヴァンパイアと呼称されるようになった亜人種だ。


 で兄貴はその中でも群を抜いて影の扱いが上手い。操れる影の容量が違うんだ。


 俺はせいぜい2人までしか自身の影に収納できない。


 兄貴は最低でも二桁はいけることは知ってる。限度は知らないけど……。


 兄貴がそう易々と死ぬわけない。影に潜れば実質無敵なわけだからな。相当タチが悪い罠にハメ殺されたんだろうな。あの日は何がなんだかわからなかった。」


 「へぇじゃあ拉致も兄のパワーで行ってるわね。で対策は?魔法であの影弾けなかったんだけど。」


 「ない。正確にいうと俺らヴァンパイアの影を操る力は影を操ることでしか防ぐ手立てはない。


 強いて対策的なことあるとすれば水上に伸びた影には干渉不可、形が急変してる間は干渉不可、影と空気の空間が空いてない時、まぁ寝転んでる時かな?は干渉不可これらで対策する他ないな。」


 力の詳細を聞かされてヘルエスは頭を悩ませた。


 「あーもう何その便利能力通りで相手ひたすら数推ししてくるわけじゃん。」


 ヘルエスは戦況が浮かないこともあり少しピリついていた。


 「戦争始まったんだろ?戦況は?」


 「めちゃくちゃよ。何も良くないわ。貴族同士で争ってたせいで交通網麻痺したり物流止まったりしてる中なんとか魔法使いで食い止めてる感じ。


 爆弾特攻で1人づつ倒れているらしいわ。」


 「らしいって……。」


 「私は返り討ちにしたし。」


 舌を出し余裕アピール。


 「そのぉ、なんだ。すまない。」


 「らしくないわね。働きで取り返してよね。」


 そう言い残してヘルエスは仕事へ向かった。






 仕事は忙しく……なってなかった。


 むしろ司書の仕事はより暇になっていた。


 あくまで禁書庫の前でだけならの話ではあるのだが……。


 「えーまたノアとですか。あなた本当に何者なんですか?」


 「ふふふ、それはこっちのセリフだよ。君こそ出自知らないでしょ?」


 中性的な見た目、男とのことだがひ弱そうに見えて全然弱くないことを知っている。


 彼は戦争が始まった次の日に帰ってきた禁書庫の司書にして王国の諜報機関所属のスパイであった。


 どうやら戦争回避のために議会に協力者を送り込んで話を先延ばしにしながら裏では悪質な研究施設を幾つも調査していたとのこと。


 「僕は最強だからね。」


 そう出会って早々言われたことが頭に残っていた。


 その後に言ったことがより強烈な印象を与える。


 刺さりかけた釘を抜けないところまで押し刺すように……。


 「ここ君の出生地って言ったら信じる?戦争ついでに行ってみな。」


 …………


 「……でなんでまだ行ってないの?」


 ノアが煽ってきた。


 「まずは防衛戦でしょ?国のインフラが建て直るまでは動かないですよ。どうせ魔法使える司書は仕事後防衛戦に加わらないといけないのに……。」


 司書は国家防衛上貴重な戦力、シフトで分けられてるのをいいことに防衛もシフト制になっていた。


 要は働く時間が倍になった感じである。


 「まぁ僕や君、ジークなんかが姿見せたら敵は即時撤退するからね。爆弾特攻捌いてたら敵殲滅できず戦力なかなか削らせてくれない。」


 結果的に戦争によって司書は暇になった。


 防衛戦の方が本職に移りつつある中、ついに敵が王都への直接侵攻を中断、この間約2週間にして王国側兵士約五千人が命を落とすこととなる。


 そして司書への防衛戦招集令状が解かれた次の日、ヘルエスは単独侵攻を決行した。


 


 ノープラン連載なら日課に組み込もうそうやってその日ごとに話広げつつ筋道も適当に決めつつ書いて参りました


 先日アニメ見てたら話一行も書かずに1日が終わってました。(魔女っ子アニメ楽しかったです。)

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