雷帝:アスティナ・ヨナ・トール
なんとなく話の進行ペース落とすことにしました。
ヘルエスはとりあえず本屋から回ることにした。まずは行きつけの本屋に普段通りの格好で立ち寄る。
「あらヘルエス!奇遇!……禁書狩り?」
本屋の入り口にてばったり出会ったのはお嬢こと、アスティナだった。
人通りがないことを即座に確認してから尋ねる辺り流石である。
「まぁ行きつけの本屋からとりあえず向かおうかなと思いまして。
販売元をまずは絶ってから動くのが良いかなとは思っていましたしね。」
話し合った結果アスティナに一任してヘルエスは本屋を楽しむことになった。
「ケント、アティナスの他作欲しいんですけどいくつか見繕ってもらっていいですか?」
ほんの一瞬アスティナからの視線を感じた。
「良いけど店長の方にいるのってアスティナ様だよな!?トール公爵令嬢にして禁書庫の司書様じゃないっけ!?知り合い?」
どうやら入店時見られていたみたいだ。
「入り口でばったり出会って扉を譲り合ってました。というかそんな凄い方だったんですね。」
軽く惚けて会話を進める。
「運が良いのか悪いのかわかんねぇな。
ん、とりあえず3冊持ってきた。」
手に取り物色を始めながら会話を続けた。
「禁書って提出すればいいのですかね?」
そうヘルエスはここで禁書不要論を買っているのだ。
「あぁそういえば紹介して買わせてたわ。
てかそこにいるアスティナ様に尋ねろよ。」
「恐れ多いです。でもまぁそれしかないですよね。これ面白そう。」
物色してる間に話はついたようで大量の本を抱えてアスティナは店を出て行った。
「あぁアスティナ様行ってしまった。ケントありがとうございました。それではまた。」
司書であることを隠し猫被る楽しさをヘルエスは味わっていた。
購入後店を出てすぐにアスティナまで追いついて話をきく。
「意外と早かったですね。」
外はいつしか雨が降っており人気は無かった。
「まぁ私にかかればこんなものよ。ところで彼何者?」
不意に質問が飛んできた。
「何者かと言われても本屋にアルバイト入ってる知り合いとしか。」
「いやね、彼から熱ーい視線感じててさ少ーしイラついて店主に恫喝したんだよね。」
まさかの早かった理由判明である。
「本処分なされないんですか?」
なぜ抱えっぱなしなのか尋ねると思い出したように教えてくれた。
「そうそう私の魔法見せたかったの。ヘルエスほどの威力はでないんだけどね。せい!」
そういうと抱えていた10冊前後の本が一斉に宙に舞う。
30センチ程度の細い杖を取り出し……。
上級魔法・ライデンボルト
あっという間に本全てに電撃が走り塵と化した。
ヘルエスは戦慄する。
詠唱破棄での上級魔法、これくらいならヘルエスでも余裕である。
驚くは発動速度、魔力が杖に集まって魔法が組み立ち発動するまで1秒を切っていたのだ。
ヘルエスがやれば2、3秒はかかるところを一瞬で終わらせてみせた。
「凄い……。」
あまりの衝撃に一言しか発せない。
「お、やったね。驚いてくれた。さぁて燃やし尽くすわよぉ〜。またね。」
雨の中、遠くなっていくアスティナの背がとてつもなく大きく、遠く感じるのだった。
ヘルエスは悩んでいた。禁書狩りしようにも情報不足である。
彼女は情報を集めるのが下手すぎた。
雨は強くなり雨宿りを余儀なくされる。
橋のかかる土手で雨宿りしてると顔見知りが会いにきた。
「俺と組んで任務こなさね?俺禁書回収したところでって感じで困ってたんだよな。」
振り返るとガイアが立っていた。
「ガイア禁書探れる?」
意図を察して聞き返す。
「もちのろん!」
作戦は至ってシンプル、禁書あるか無いかをガイアが影の中から探り一軒一軒調べ回る。
ヘルエスはある家に突撃して実力行使で処分する。
作戦が固まりヘルエスは立ち上がった。
ガイアが回収してくれた。本を手始めに燃やし代わりに紙を手渡した。
「よろしくガイア。期待してるね。」
今ここに最強タッグが完成した。




