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禁書庫司書の受難  作者: 睡魔ASMRer
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一章・禁書庫司書就任

その場のノリで作りました。勉強はおいおいしていこうと思います。

 禁書、それは生物的、社会的に危険な思想、論文、魔法学等を王国が認定した書物、文献を指す。


 それらを一纏めに書庫を用意し守り人をつけ24時間365日、管理している。


 それは国の秩序のためであると同時に学問から全てを排斥しないためでもある。


 当然、守り人には様々な受難が降りかかる。その火の粉を全て振り払える者を人々は禁書庫司書様と崇め、畏怖しその伝聞が禁書庫の守りをより堅固な物へとなるのだ。


 そんな禁書庫司書に新たなメンバーが本日より加わることになる。これはとても不幸なタイミングに生まれ落ちた秀才が最強と呼ばれるまでの物語である。


 国立図書館、その地下通路の果て、特に装飾のない両開きのドア、通路の無機質さ、3メートルにも迫る扉が放つ異質さはまさに閉ざされた空間を物語っていた。


 そんな扉の前にまるでウサギのように震える少女が1人。


 「ほ、本日より配属されましたヘルエスと申します。姓はございません。よろしくお願いします。」


 配属されたヘルエスは緊張に身体を強張らせて自己紹介をこなす。


 それもそのはず、目の前には幾多の外敵から禁書庫を守り王国の歴史200年間もの間、国を守り続けた歴戦の猛者たちの御前、たった3人しかそこには居ないが若輩に緊張するなという方が無理難題である。


 「よろしくヘルエス、俺はジーク、姓など、ここでは関係ない。上下関係も特にない。あなたと自己紹介を交わす今この瞬間も我々は警戒を怠らないように訓練されてきているのだ。ヘルエスもここでそれらを身につけていって欲しい。次代の担い手として。」


 低く腹に響くその声は歴戦を物語っていた。少女は戦慄を覚える。


 「よろしく、シャル、ジークが一応隊長、一応。」


 短身で中性的な見た目の男は気怠そうに挨拶すると一応とはなんだと言わんばかりの圧がジークから放たれる。


 「ははは、私はアスティナ、アスティって呼んでね。一応後6人守り人いるけど非番だからゆっくり覚えていけばいいよ。」


 どこか気品を漂わせる女性は優しげな雰囲気を纏いながら挨拶を最後に書庫内を案内が始まった。





 「基本は内部に1人、扉の外に1人の2人体制で監視を行う。今はシャルに外周りを任せてるから我々が中担当だ。」


 ジークは円柱の形をした禁書庫内部へと入るなり警備体制の説明を行う。


 実際は地下通路入り口の兵士や図書館入り口の兵士も護衛担当ではある。


 私は狭く感じる書庫を見渡しながらそれを聞いていた。


 壁や本棚には魔法陣やら魔法紋様が刻まれており魔力がどこからか供給されているのか青く怪しい光を放っていた。


 意外と棚はガラ空きで衝撃を受けたのだが……。


 「狭いでしょ、そして本のなさに驚いてる?」


 ズバリ言い当てられ身体に緊張感が走ってしまった。


 「ここで緊張するあたりまだまだ半人前だな。例え心中を言い当てられようとカマをかけられようと動揺してはいけない、悟られてはいけないのだ。では禁書の紹介を始める。」


 入り口より右手前:政治的な禁書、右横:宗教的な禁書、正面:魔法学的な禁書、左奥:生物的禁書、左横:史実に基づく禁書、左手前:その他の禁書、それらが円をなすよう並べられた本棚にそれぞれ納められていた。なぜ1つの棚に集約しないのかそれは相手に探す隙を与えるためである。


 その一瞬の隙さえあればこちらは対処可能である。


 「そして中央の椅子と机は閲覧用だ。座った者の魔力の波形を記録できる魔道具が埋め込められている。」


 とここで扉から3回のノック音が鳴り響いた。


 「早速閲覧者か……。3回、閲覧者、2回、不審者、1回、複数人の不審者これらで合図をしている。」


 「どうぞ」


 シャノの声と共に1人顔見知りの人が入室してきた。


 「教官、お久しぶりでございます。」


 入ってきたのはヘルエスの顔見知りであった。


 国家機密施設の1つ、国立士官学校の裏校、スパルティア。ヘルエスが拾われ名を与えられた頃からの教官、ヘルミウス・ブラウンであった。


 「やぁ就任おめでとうヘルエス。」


 ヘルミウスはそう言いながら差し入れの紙袋を提示してきた。


 「私も本日より禁書庫司書の身、外部からの差し出しは受け取れません。お控え下さい。」


 丁重にお断りするとヘルミウスが急に笑い出した。


 「いやぁ〜少し心配してたんだがその様子なら大丈夫そうだな。ではこれは君の新居に送っておこう。いかようにでもしてくれ。では私はこれにて失礼するよ。」


 そう言い残し一冊も手に取る事なくヘルミウス教官は帰っていった。


 どうやら試すためだけに挨拶に来たようである。


 「教官殿は相変わらずだな。」


 ジークの放つ言葉に違和感を覚えた私は質問する。


 「ジークさん相変わらずというのは?面識あったんですね。」


 「ジークと呼び捨てろ。さん付けする時間は守り人として無駄な時間だ。ここに身分という物は存在しない我々は禁書庫の奴隷と心得よ。ヘルエスと同じ若輩が後2人いる。ヘルミウス殿は3人全てに同じ問答をしているのだ。自身の教えが身体に染み付いていることの確認のためにな。」


 「はい!」


 雰囲気に慣れてきたヘルエスの良い返事が暗き通路に響き渡るのであった。


気楽にコメント残してくださると返答して作品に反映させます道筋すら抽象的にしか考えておらず明確にさせてないので至らぬところばかりだとは思いますがよろしくお願いします。

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