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第一章 今日も1日頑張ったオレ
《ジリリリリリリリリ・・・・》
朝日がカーテンの隙間から差し込み、静かな部屋に、朝を告げる激しい目覚まし音が鳴り響く。
モゾモゾと動きがあり、ベッドの中から手だけが伸び、激しく奏でる騒音を止めるべく動いたかと思うと、バシッと勢いよく目覚ましの動きを止めさせる。
まだまだ眠た気な目を擦りながら、俺は朝日を浴びるため、カーテンを開けた。今日も晴天なり。とても清々しい朝の始まりだ!
・・・と、いつもなら、こうなるはずだった。
「えっ・・・あれ?・・・え?・・・夢?」
カーテンを開け、窓から見える外の景色は、いつも見慣れた景色ではなく、見たこともないような木が生い茂っていたのだ。
(そうだ!これは夢に違いない!・・・うん。もう一度寝よう。)
そう思ってベッドへ潜り目を瞑るも、いざ目が覚めてしまうと・・・寝れない。