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episode6~ゼラニウム~

人間の体は久しぶりだな。


いつもいつもこいつの奥底に隠れていたから。そりゃそうか。


まぁそんなことよりこの異能者をどうにかしないとな。


「あははー!もっと苦しみなさい!貴方が殺してと望んだら殺してあげる」


不気味な笑い方。人を見下すようにそういうのはこいつの弱さなんだろうな。


この魔法使いも悲鳴をあげ続けている。

頭を抑え自制心を保とうとするがそれも意味をなしてない。使い魔も何もすることができないようだな。


「おいお前。」

異能者者にそう言うと、不敵な笑みを浮かべ次は私を殺すような目をしている。


こいつがそんな目をしていたとしても私は全くと言っいいほど怖くない。


異能者は私に近づき手を頬に当て。


「殺して欲しい?」

と聞いてくる。


狂っている。


でも、好都合こいつから触れてくれるとは。


私はこいつに笑いかける。


その笑顔を見るなりそいつはこわばり動けなくなっていた。


私はその顔が大好物である。

その顔がもっと見たかったけど、こいつの体にいられるのもそう長くはないからな。


早く済ませよ。


「能力解除」


私はそう一言だけ呟いた。


魔法使いの悲鳴もやんだ。


それを見て驚いたのか異能者はその場から離れ逃げようとするが、そう簡単に私が逃がすとでも思ったのか?


私は右手を前へ出した途端そいつを動けなくする。


「お前、こんなことをやって何も無いで済むとでも?」


私はそいつに近寄り顔を覗き込んだ。

なんて顔だ。こいつは今ダラダラと冷や汗をかき、身震いもしているではないか。

なんて滑稽だ。


"今逃げなきゃ絶対殺される"そんなことを思っている。

でも、一瞬で殺すのではなくじっくり殺すのが私の趣味だ。人の苦しんでいる姿をみると体が痺れて気持ち良くなる。


「なんで、なんで…わ、私の…能力」


言葉も拙いではないか。そんな恐怖に満ちた顔をしてそんなに殺して欲しいのか。


まぁ質問をされたからには答えてあげなくもない。

こいつの周りを歩きながら説明しようとする。


「それはだな…」


突然腕を強く掴まれた。

あの魔法使いだった。

なんだ悲鳴を上げて疲れて寝てるものだと思ったものだか。


でも、顔色悪いことに変わりはないか。


私の手を掴みなにか言いたそうにしている。


そして、口を開いた。

「ゆ、い……ちゃ…は…どこ?」


息も荒く聞き取りづらかったが、多分私の中にいる奴を探しているのだろ。


睨み続ける魔法使いの目は私の中にいるやつだけを探していた。何事も迷いがない素直な目だ。


何をそこまで必死になるのかよく分からいが。


「後でちゃんと返してやる。」


これだけを魔法使いに伝え魔法使いを眠らした。


邪魔者はいなくなったことだし。

この異能者に罰をは耐えなくては。


私はこいつの方を向き直し罰を与える準備をする。



「あんたの異能は地獄或いは生き地獄だよな?

又の名をヘルオアへブンオンヘルン。」


顔は見えないが心を読める。

教えてないのになぜ分かっている。と思っている。こんなに心を乱して。


面白い。


固まったまま動かないこいつにナイフを向ける。

じわじわと迫り来る"死"に恐れを成している。


でも、間違っている。何人もの命を奪ったお前に生きる権利なんてあるはずがない。


「怖いか?ナイフをゆっくり刺してやるからな。せいぜい苦しめよ。」


ナイフがこいつの肌に吸いつくように刺さっていく。この感覚はなんとも言えない。


悲鳴が聞こえるがそれも心地いい音楽になって私の耳に流れてくる。


体も痺れていてもっとゆっくりと殺して上げたいとそんな思いにかられた。


「やめなさい!」


私は手を止めナイフが突き刺さったまま声がした方を向く。


そこには髪が短い女が立っていた。


そいつは私を睨み続けこう言った。


「その子をはなして!」


声を荒らげている様子からこいつは仲間かなんかなのかと大まか推測はつく。


そいつは私に近づいたと思うと、目の前から姿を消した。

そして、私の背後にいるナイフが刺さったままの異能者とさっきのやつが逃げようとしている。


この異能力瞬間移動だな。


まだ罰を与えるのは終わっていないがそろそろ体も限界のようだな。変わるしかないな。




次出てくるのはいつになるだろうか。楽しみになってきた。




そして、私は体をこいつに譲った。


**



「ア……ネさん!」

これは結ちゃんの声……結ちゃん!


「結ちゃん体は?!大丈夫なの?!」


質問攻めされて困った表情をするのを見て私は冷静さを取り戻した。


結ちゃんは私の服をぎゅっと掴みながら泣いていた。

声に出して泣くのではなく、声を必死に押し殺して泣いていた。


その姿をみて私はとても胸が締め付けられるような気持ちになりいつの間にか抱きしめていた。


何も言わずにただ抱きしめる。


「何も……できなくて……ごめんなさい」


泣きながら後悔をしたようにそう言った結ちゃんは、いっそ強く私の服を掴んでくる。


まだこんなにも小さい。

小さいのにちゃんと大きく育とうとしている。


「結ちゃん。強くなろ。私と一緒に強くなろ。」


本当は危ないことをさせたくはないけど、こんなにも強くなりたいと願っているこの子を誰が止められると言うのか。


「はい!」


そうはっきり返事をしてくれた。

大丈夫強くなる。強くなれる。



泣いて泣いて泣き止んだあと結ちゃんの顔は涙と鼻水でぐしょぐしょだった。

でも、前よりも晴れやかで清々しい顔だった。


ちゃんと強くなろうとしている。




それから、街の皆さんの怪我の手当をし、建物も元通りにした。

魔法を使ってだいぶ疲れているが、今はそれどころじゃない。


家に着き私は口を開いた。


「結ちゃん。」


結ちゃんはこっちを向きなんですか?と言った。


話そ、あのことをちゃんと話そ。


「結ちゃん、結ちゃんの中にはもう1人誰かがいるよ。」





書いてて楽しくなってついつい伸ばしてしまった。(笑)


結ちゃんの中にいる人結構こわいですね。


自分で書いてて思いました。


あんな殺され方だけはされたくないです。


次回ではもっと深く掘り下げていきたいですね。


今後とも応援よろしくお願いします。

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