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episode4〜キョウチクトウ~

「あの子新しい子だ」

頬が緩む。


「何でもかんでも覗くなよ」

変なものを見る目で言ってくる。


「新しい情報がすぐに入ってくるから便利だけどね」

モニターを見ながらそう言う。


「あの子魔法使い?それとも異能力者?」

少し興味津々にきいてくる。


「どっちかまだ分からないみたいだ」


「挨拶にでもいっちゃう?」

悪い顔をしている。



「お前らはアホか!」

そう言って頭を叩かれる。



「ちゃんと考えてから行動しろ!なんでもかんでも本能で動くな!」



「いつも痛い!優しくしろ!」

「そーだよね!私たち女の子だよ!」



***



私は魔法使いか異能力者か分からなかったけど、もし異能者だったらアスネさんは私を見放すのかな?


そう思って難しい顔をしていたら。



「結ちゃん!難しい顔しない!」

肩を叩かれ少しビクッとする。



「アスネさん、もし私が異能力者だったらどうしますか?」



アスネさんは驚いた顔をして、口を開いた。


「そうだねー、異能力者と魔法使いは嫌いあってるけど。もし、結ちゃんが異能力者でも絶対見放さない。」


真面目の顔をしながらそう言われた。


嬉しかった。こんなこと言われたことないから。


「ありがとうございます!」

少し笑顔を浮かべた。



「あ、それとね」

と続けて言う。


「魔法使いは契約だから、私的には魔法使いになって欲しくないんだよねー」


この人自分が魔法使いなのにこんなこと言うんだな。


「やっぱり対価を払うのは痛いことするからねー」


この人らしくていい。


コンコン


「ごめんください」


そう声が聞こえたので玄関の方を見る。


「客人かな?はーい」


そう言い玄関を開けた。

その隙間から見えたのは私と同じぐらいか少し下の子がそこにいた。


「少し問題がありまして、助けて貰えませんか?」



問題?何のことだろ?


「わかりました。中に入ってください。」


アスネさんはその人を中に入れる。


「結ちゃんも一緒に聞いてもらえる?」


重要なのかな?

でも、興味はあった。


そして、みんなが椅子に腰掛け少し間を置いてその客人は話し始めた。



「私の街で少し厄介なことが起きました。」

深刻そうに話す客人。

本当に厄介なことなんだと伝わってくる。


「何が起こったんですか?」

そうアスネさんは尋ねる。

いつもの優しい雰囲気はなかった。



「異能力者によっての事件です。」


異能力者…そんなに危険なのか?



客人は続けてこう言った。


「その異能力者異能力がとても私達には手がつけられず死亡者・負傷者が絶えません。」


死亡者も出ている。


「その異能者の能力名など分かりますか?分からなかったらどんな物をつかっていたかでも構いません。」


これはすごく大事なことなんだろ。


「能力名は分かりませんが、弓矢型の武器を使っていました。」


アスネさんは続けてと言いメモを取っていく。


「その異能者は常に宙を浮いています。それでその弓矢型の武器で弓を放ちます。その弓は当たった相手の頭部に天使の輪のような拘束具を出現させます。」



天使の輪のような拘束具?

本当にこの世界は謎ばかりだ。



「そして、その拘束具は相手に命令したりできるんです。」


つまりその命令で"人を殺せと"といえばカンタンに殺せるのか。


「でもその命令を逆らった人は悲鳴をあげ続けていました。とても苦しそうに。」


そういった客人の手は少し震えて見えた。


こんな大人の喋り方をしていても私と同じぐらいの年だ。怖かったんだろ。


「大丈夫です。震えなくても大丈夫です。」


なぜか私はその客人の手を握りながら言った。


虐待に震えてる私を見ているようでとてもじっとせずにはいられなかった。



「ありがとう……ございます」


声も少し震えていた。



「話してくれてありがとうございます。力を貸します。私達もその街に行きたいので案内してくれますか?」


そうアスネさんは言う。


「はい。本当にありがとうございます。」


客人は深々と頭を下げながらそう言った。



「結ちゃんも一緒に付いてきてくれる?でも、絶対異能力者の前に出ないこと!」



「は、はい!」



そして、私たちは用意を済まし、客人に案内され街へ。






もうなんかすんごい異能力出してきちゃいましてね笑笑


ここからどうやって戦っていくのかすごく書くのが楽しみになってきました。



皆さん応援どうぞよろしくお願いします!!

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