1*機密・特務割内部共有文書
機密・特務割内部共有文書
文書番号: 特務割 第2023-0522号
作成日: 2023年5月23日
発行元: 防衛省特務割 事務局
標題: 特定除霊作戦行動 概要報告書
1. 事案概要
事案番号: 特一第2023-0522号
作戦地域: 埼玉県三郷市 インターチェンジ付近倉庫街
初動対応: 山吹家門弟・山吹晴臣(23:40 独断にて現場突入、負傷)
投入部隊: 逆枝八千代、式神「巴婁」、山吹家門弟2名
2. 作戦経過
01:40: 指定地域へ進入し、交戦中であった山吹晴臣を回収。直ちに呪具を用いた近接格闘戦へ移行。
02:15: 対象に対し、物理的打撃および絞殺による霊素の強制散逸を試みるも、対象の出力が術者の能力を上回り膠着状態へ推移。現場において術者らの興奮状態による統制の乱れを確認。
02:30: 逆枝八千代が髪を用いた術により対象の頭部を固定。並行して式神「巴婁」を前線に投入。
02:45: 巴婁による防御行動および対象の抑え込みを実施。その過程で巴婁の右腕部が損壊し、霊素の液化散逸を確認。
03:10: 全術者による集中打撃および窒息処置を実施。対象の完全消滅を確認し、作戦を終了。
3. 被害および事後影響
身体的被害:
山吹晴臣:骨折および挫創を確認。
式神「巴婁」:右半身の霊素欠損(要修復)。
精神的被害:
撲殺・絞殺という過酷な除霊プロセスに起因する、術者らの急性ストレス反応を確認。医療支援を打診したが、当該一族側より拒絶された。
4. 事務官による具申
本件は、依然として旧来の肉弾戦的手法により完遂されたが、現場要員の疲弊および消耗は限界に達している。特に逆枝八千代については、式神を盾とする強引な戦闘スタイルが常態化しており、長期的な精神安定の観点から深刻な懸念が残る。
なお、本件作戦に伴う周辺毀損の隠蔽、危険手当、および宗教法人への委託費名目での国費支出は総額850万円に達した。現在、当該霊能力者集団側は本実績を盾に、税務署による財務査察の即時撤回を要求している。
一都三県の治安維持が彼らの自己犠牲に依拠している現状を鑑みれば、当省として当面は現状の体制を維持せざるを得ない。しかしながら、当該非効率かつ不透明な利権構造の是正およびリスク管理については、引き続き早急な検討を要するものと判断する。
以上、報告する。
防衛省特務割 担当事務官




