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リナの冒険ノート2  作者: リナ


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69/71

リナ、「進路プリント」とにらめっこする

**20xx年6月25日(木曜日) 高校1年生**

**朝**


アラームが鳴る前に、

スマホの画面が一瞬光った通知で目が覚めた。


(今日は……“まあまあ元気寄りの元気デー”かな)


・ふくらはぎ → 軽い筋肉痛まではいかないけど、「プールやりました」って感じ。

・下腹部 → 完全に静か。生理後ゾーン安定期。

・頭 → ちゃんと起きてる。若干眠いけど、二度寝ボタンまでは行ってない。


(“なんとかデー”じゃないし、

 “おやすみデー”でもない。普通に動ける日)


ベッドの横の壁を見る。


『6/23 なんとかデー(眠+プリント整理)』

『6/24 元気少なめ元気デー(プール筋肉痛ちょい)』


空いていた今日の欄に、ペンを走らせる。


『6/25 元気デー(進路プリント配布のうわさ)』


(自分で“うわさ”って書いてるけど、

 だいたいこういうのって当たるんだよな)


布団から出て、洗面所へ。


顔を洗って、タオルで押さえるように拭く。

化粧水→乳液→日焼け止め。


(はい、今日も“3秒自分チェック+一回目の一言実験”)


鏡の前で、自分の顔をまっすぐ見る。


一、二、三。


(クマ、うっすらはあるけど

 「ゾンビです」までは行ってない)


一瞬「思ったよりマシ」って言いかけて、

あえて言葉を選び直す。


「……今日の私としては、まあアリ」


小声でつぶやく。


(“まあアリ”カード、だいぶ使い慣れてきた感ある)


前髪をアイロンで整えて、

毛先を少しだけ内巻きに。


(今日の“まあまあ好きポイント”は、

 “去年の私より、朝に自分をディスる回数が明らかに減ってる”で)


制服に着替えながら、

ベッドの上に開きっぱなしだった

『夏の途中の交差点』をチラッと見る。


(あの子たちは、もう夏休みの進路合宿みたいなやつ行ってたな……)


(こっちはまだプリント配られる前からビビってるのに)


---


**午前**


通学電車。


今日は本じゃなくて、

英単語帳を半分だけバッグから出す。


(プールの日に書いた

 “I am good enough to go to the pool.”のページ、

 けっこうお気に入りなんだよな)


単語帳の端っこのほうに、

こっそり小さく書いてある自分のメモをなぞる。


『good enough = “今の自分としてはこれで十分”』


(進路の話にも、多分いるやつ)


電車が少し揺れて、

外の景色がゆっくり流れていく。


(将来、

 どこで何してるんだろ、私)


一瞬、

頭の中に“未来の夏”が浮かぶ。


——ノートPCを開いたテーブル、

その横にマグカップと、

切った桃を乗せたヨーグルトボウル。


窓の外には、

遠くに海がちらっと見える。


(え、誰の家)


(たぶん、勝手に想像した“二十歳すぎの私の部屋”)


昼間は、

翻訳の仕事とか、文章を書く仕事とかをしていて、

夜は本を読んだり、

ときどき誰かとくだらない連絡を取り合ったり。


(めちゃくちゃ理想像なのは分かってる)


(でも、そうなれたらいいな〜くらいには思ってる)


電車が最寄り駅に着くアナウンスが流れて、

妄想はいったん解散する。


(現実の私はまず、

 今日の英単語小テストからなんだよな)


---


一時間目の英語が終わって、

二時間目の終わりぎわ。


ホームルームの先生が、

腕にプリントの束をかかえて入ってきた。


(あ、来た)


「はい、では配ります」


一枚ずつ、

机の上に置かれていく紙。


タイトルは

『進路希望調査(第1回)』。


(第1回って書いてある時点で、

 “今決めろじゃないですよ〜”ってメッセージなんだろうけどさ)


でも、

「とりあえず書いて提出」は提出で、

やっぱりちょっと重い。


先生が前に立って話し始める。


「もちろん、

 この時点で全部決めなさいというわけではありません。


 今の段階で考えていること、

 興味・関心がある分野を書いてもらえれば大丈夫です。


 “まだはっきりしない”という人も、

 空欄にはせずに、

 “迷っている”と書いて出してくださいね」


(“空欄にするな”ってところだけ

 妙に強調された気がするの、私だけ?)


隣の子から、

紙が回ってくる。


名前とクラスを書いて、

一番上の「将来的に興味のある分野」に

ボールペンの先を乗せる。


(興味のある分野、ね)


頭のどこかでは、

さっき電車で見た妄想の“未来の夏”が

まだくすぶっている。


——ノートPCと本と、

果物+ヨーグルト。


(“ことば”と“食べること”の近くにいたい感じはあるんだよな)


でも、

そういうのを全部まとめて

きれいな職業名にするのが

まだ分からない。


手の甲をちらっと見る。

何も書いてないけど、

“翻訳+本音一言”スイッチを探す。


(先生のさっきの言葉も、

 そのまま受け取るとプレッシャーだけど)


頭の中で、

先生の言葉を“翻訳”してみる。


『今の時点で完璧に決める必要はないです。

 “今ちょっとでも興味あるかも”レベルを書いてくれたら助かります』


(これくらいのニュアンスで受け取っとこ)


紙の「興味・関心」欄に、

少しだけ勇気を出して書く。


『・ことば(本/文章を書く/翻訳)

 ・からだと生活に関すること(食べ物/健康)』


(職業名じゃなくて、

 “方向だけメモ”って感じ)


その下の欄には、

こう書き足す。


『まだ具体的には決まっていないです。

 今は“ことば”と“生活(食べることなど)”に興味があります。』


(全部決まってないけど、

 今の自分カードとしてはこのくらい)


紙から目を離したとき、

なんとなく胸のあたりが

少しだけ軽くなっていた。


(“空欄で出さなかった私”、

 今日はそれだけで合格でもいいかも)


---


**昼**


お昼休み。


机をくっつけて、

いつものメンバーでお弁当タイム。


今日のお弁当は、

鮭の塩焼きと小松菜のおひたし、

卵焼きとキムチ少し。


(魚+野菜+たんぱく質+発酵食品の

 “地味に強いセット”)


「てかさ〜」


向かいの子が、

さっきのプリントを

お弁当の横に広げる。


「進路プリント、

 “第1回”って書いてあるのに

 急に重くない?」


「分かる。

 “まだ決まってません”って書くために

 “進路希望調査”ってタイトルなの

 ちょっとしんどい」


隣の子も言う。


「私はさ〜」


向かいの子が、

プリントの『将来の希望』欄を指でトントンする。


「“メイクとか美容に関わる仕事”って書いたんだけど、

 “ほんとにそれ一本でいくの?”って

 自分で自分に聞かれてる感じしてさ」


(あ〜その感じ分かる)


里奈も、自分のプリントを

お弁当箱の横にそっと出す。


「私は“ことば”と“生活(食べることとか)”に

 興味ありますって書いた」


「おお〜、リナっぽい」


隣の子が笑う。


「でもさ、

 “じゃあ何になるの?”って聞かれたら

 まだ全然分かんない」


「それな」


向かいの子が

唐揚げをつまみながら言う。


「“興味ある”と“仕事にする”の間に

 なんか深い川ない?」


(ある。めっちゃある)


手の甲をそっと見て、

“グレーな一言”を探す。


「うーん……

 “これ一本で一生いきます!”って

 今決めるのは

 さすがにハードル高い気がするけど」


そこで一拍置いてから、

ちょっとだけ本音を足す。


「でも“今ここには興味あるよ”って

 一回メモっとくのはアリかなって思って」


「たしかに」


隣の子が頷く。


「“将来の完璧な答え”じゃなくて、

 “今日の自分のメモ”って感じにしとくのアリだね」


(“good enough”の進路版みたいなやつ)


スマホが、

机の端で一瞬光る。


SNSの通知が

ちらっと見えたけど、

今日はあえてタップしない。


(どうせ“進路決まりました!”系の

 キラキラポスト見たら

 余計にしんどくなる未来しか見えないし)


その代わりに、

『夏の途中の交差点』を思い出す。


(あの子たちも、

 合宿で進路決めろって言われて

 めちゃくちゃぐるぐるしてたし)


(小説の中でもぐるぐるしてるなら、

 現実の私がぐるぐるしてても

 別に変じゃないよな、多分)


---


**午後**


五時間目の理科の授業。


先生が、

細胞の話をしている。


「人間の身体の細胞は、

 全部入れ替わるまでに数ヶ月から数年かかると言われています」


黒板に、

「代謝」「ターンオーバー」って単語が並ぶ。


(皮膚もさ、

 ちょっとずつ入れ替わって

 前よりマシになってきてるんだよな)


(生活習慣変えたから、

 “全身の細胞更新プロジェクト”進行中ってことにしよ)


ノートの端に、

こっそり書く。


『今日の理科メモ:

 ・細胞は少しずつ入れ替わってる。

 → “今の自分”は、

  過去に選んだご飯とか睡眠とか

  全部の積み重ねでできてる。』


(これ、『二人の季節』にも

 使えそうなネタ)


ふと、

“未来の夏”の妄想が

また頭をよぎる。


——少しだけ色白になった自分が、

ゆっくりした朝に

焼き芋とヨーグルトを食べながら、

ノートPCに向かっている。


(さすがに理想寄りすぎるけど)


(そこに近づきたいなら、

 今日の晩ごはんくらいからなんだよな、多分)


授業後の休み時間。


『二人の季節』のノートをちょっと開く。


今日は、

主人公の女の子が

進路プリントみたいな紙を前に

固まっているシーンの

メモだけ書いておく。


> 「“将来の夢”っていう名前の紙、

>  今の私は“今日のメモ”くらいにしかできない。」


>  そう書いて、

>  彼女はペンを一回置いた。


(私そのもの)


(でも、

 “今日のメモ”って言い方、

 ちょっと救われる)


---


**放課後**


今日は部活もプールもない日。


(こういう日こそ、

 だらだらスマホ沼に落ちがちなんだよな)


校門を出る前に、

自分に小さく宣言する。


(今日は、

 “寄り道するならコンビニじゃなくてスーパー”ルールでいこう)


友達と途中まで一緒に歩いて、

途中の交差点で手を振る。


「じゃあまた明日〜」


「進路プリント、

 今夜はとりあえず放置していいからね〜」


「それは助かる」


ひとりになってから、

駅までの道を歩く。


途中、

コンビニの前を通りかかる。


ショーケースの中には、

新作スイーツのポップ。


『濃厚チーズなんとか』『期間限定なんとか』


(はい、誘惑ゾーン)


一瞬だけ足が止まりそうになるけど、

頭の中でざっくり計算する。


(カロリー多め+値段そこそこ=

 “今の気分”じゃなくて“ストレスごまかし”になりそう)


信号が青に変わる。


「……いや、今はやめとこ」


小さく口に出して、

コンビニの前を通り過ぎる。


その代わりに、

駅前のスーパーに寄る。


果物売り場には、

桃とキウイとバナナ。


(今日は……桃かな)


手に取った桃の

ちょっと柔らかくなってるところを押してみる。


(完全に熟れすぎてない、

 “今日から2日間くらいがピークです”って感じ)


一個だけカゴに入れる。


となりの野菜売り場で、

さつまいもも見る。


細長いのと、

ずんぐりしたの。


(焼き芋用に、

 ちょっと太めのやつ一個だけ)


(“果物+焼き芋+ヨーグルト”って、

 未来の私が好きそうなセットなんだよな)


レジを済ませて、

エコバッグに入れて帰る。


(“プールの日くらいコンビニ……”って

 この前思ったけど、

 “何もない平日こそスーパー”っていうのもアリかもしれない)


---


**夕方〜夜**


家に帰ると、

キッチンからいい匂いがしていた。


「おかえり〜。

 なんか買ってきた?」


「桃とさつまいも」


エコバッグを見せると、

お母さんが嬉しそうな顔をする。


「お、

 “将来カード”みたいな買い物してるじゃん」


「将来カード?」


「ほら、

 将来そういう“からだに優しいもの選ぶ大人”になりたいから、

 今日もそういうもの買ってるっていう」


(あ、この言い方好き)


「夕ご飯は、

 サバの塩焼きと

 豆腐とわかめのお味噌汁と、

 ブロッコリーと人参の蒸しサラダね」


(たんぱく質+野菜+発酵食品、今日も安定)


食卓で、

さっきの進路プリントを

テーブルの端に置く。


「それ、今日配られたやつ?」


お父さんが気づく。


「うん。“第1回”って書いてあるやつ」


「なんて書いたの?」


(来た)


一瞬、

フォークを持つ手が止まる。


でも、

この前“今カード”の一部を開示したときに

思ったより大丈夫だったのを思い出す。


(“全部じゃなくて、一個だけ共有”作戦)


「“ことば”と“生活(食べることとか)”に興味ありますって書いた」


「おお〜」


お父さんが、

わりと本気で嬉しそうな声を出す。


「リナらしいじゃん」


お母さんも、

サバをお皿に取り分けながら言う。


「“まだ決まってないです”って

 ちゃんと書けた?」


「書いた。“今は興味あることだけメモしました”って感じで」


「それで十分だよ」


(“good enough”の親バージョン来た)


太一とさくらは、

「ふーん」って感じで

特に何も言わずご飯を食べている。


(それはそれでありがたい)


---


ご飯のあと、

さつまいもを洗って

アルミホイルで包む。


オーブントースターに入れて、

タイマーを長めにセット。


(今日は“じっくり焼き芋”コース)


焼いているあいだに、

お風呂に入る。


湯船にほどほど浸かって、

プールでこわばってた

足の筋肉を伸ばす。


上がったら、

いつものように保湿クリームを塗る。


鏡の前で、

今日も3秒+一言実験。


一、二、三。


「……今日の私としては、まあアリ」


(なんだかんだで、

 言うのがだんだん早くなってきてる気がする)


---


リビングに戻ると、

焼き芋の甘い匂いが部屋に広がっていた。


アルミホイルをそっと開けると、

中から湯気と一緒に

黄金色のさつまいもが顔を出す。


(これは勝ち確)


半分はそのまま、

もう半分は

プレーンヨーグルトの上に

スプーンでざくざく崩しながら乗せる。


上から、

ハチミツをちょっとだけ。


(今日は“焼き芋ヨーグルトパフェ(地味)”って名前で)


一口食べる。


(……あま)


さつまいもの甘さと、

ヨーグルトの酸味、

ハチミツのまろっとした甘さが

ちゃんとバランスを取ってくれている。


(コンビニスイーツの“ドン!”って甘さじゃなくて、

 “じわ〜”ってくる甘さ)


(“将来カード”に貼っても怒られないおやつって感じ)


---


部屋に戻って、

机の前に座る。


壁の紙を見る。


『元気デー:35分×3セット

 なんとかデー:30分×2〜3セット

 おやすみデー:日記+ストレッチだけ』


(今日は普通に元気デーだから、

 35分×2セット+日記で)


一セット目は、『二人の季節』。


さっきメモした

“進路プリントのシーン”を

ちゃんと文章にしていく。


> 「将来の夢、っていう欄に、

>  “まだ分からない”って書くのは、

>  夢がないってことじゃないと思う。

>  ただ、“今はまだメモ段階です”って

>  正直に言ってるだけだ。」


>  そう書いてから、

>  彼女は一度ペンを止めて、

>  “今ちょっとでも好きなもの”を

>  小さな字で並べていった。


(完全に今日の私だな)


(でも、物語の中で

 “それでいいじゃん”って言わせることで、

 現実の自分にも

 ちょっと戻ってきてる感じする)


二セット目は英語。


ノートを開いて、

今日の一行を書く。


『今日の英語:


 My future is still a memo.

 → 私の将来は、まだ“メモ段階”です。


 It is good enough for today.

 → 今日のところは、それで十分。』


(“まだメモ段階”って言い方、

 けっこう好きかもしれない)


タイマーが鳴いたので、

ペンを置いてベッドへ移動する。


枕元に、おやつ日記用のノート。


『6/25のおやつ


 ・焼き芋ヨーグルト(+ハチミツ少し)。

 (さつまいもをアルミホイルに包んで

  オーブントースターでじっくり焼いて、

  半分はそのまま、

  半分はプレーンヨーグルトの上に

  スプーンで崩しながら乗せる。

  最後にハチミツを少し垂らす。)


 味の感想:

 → 外は少し香ばしくて、中はねっとり甘い。

   ヨーグルトが“ちゃんとデザートです”の顔にしてくれる。

   食べたあと、お腹は満足して、

   変な眠気は来なかった。

   “将来の自分にも怒られないご褒美”って感じ。』


新しい付箋に書く。


『明日のリナへ:

 進路プリントのこと考えすぎたら、

 “まだメモ段階です”って

 日本語でも英語でも一回言ってから考えること。』


付箋を壁に貼って、

電気を消す。


(My future is still a memo.

 It is good enough for today.)


目を閉じながら、

ノートPCと桃ヨーグルトの置かれた

“未来の夏”の姿を

もう一回だけ思い浮かべてから——


今日はこれで、よし。


## 後書き


**日記**


**20xx年6月25日(木曜日) 高校1年生 田中里奈**


今日は、

「“進路プリント”を、

 “将来の完璧な答え”じゃなくて

 “今日のメモ”として書いてみた日」だった。


---


### 今日できたこと


1. **進路プリントを“空欄のまま出さない”で、自分の興味をメモできた。**

「興味・関心のある分野」の欄に

『ことば(本/文章を書く/翻訳)』と

『からだと生活に関すること(食べ物/健康)』って書いた。

職業名までは書けなかったけど、

今の自分が「ここは好きかも」と思える場所は

ちゃんと文字にできた。

「まだ具体的には決まっていないです」って

正直に書けたのも、ちょっとだけ成長ポイントな気がする。


2. **“先生の言葉”をそのまま受け取らず、自分なりに“翻訳”できた。**

「空欄にはしないように」って言われたとき、

最初は「プレッシャー……」って思ったけど、

頭の中で

『今の時点で完璧に決める必要はないです。

  “今ちょっとでも興味あるかも”レベルを書いてくれたら助かります』

って、自分なりのやわらかい言い方に変換できた。

そのおかげで、

「とりあえず今日のメモでいいや」って

ペンを動かせた気がする。


3. **“コンビニスイーツの誘惑ゾーン”をスルーして、スーパーで果物とさつまいもを選べた。**

帰り道、

コンビニの新作スイーツに一瞬心が揺れたけど、

頭の中でざっくり

「カロリー+値段+今それを買う意味」を計算して、

「……いや、今はやめとこ」って

口に出して通り過ぎることができた。

代わりにスーパーで桃とさつまいもを一個ずつ買って、

夜は“焼き芋ヨーグルトパフェ(地味)”にできたのは

自分をちょっと褒めていいやつだと思う。


---


### 今日できなかったこと


1. **“将来の職業名”までは、やっぱり書けなかった。**

「翻訳家」とか「栄養士」とか、

具体的な名前を書こうとすると

「ほんとにそれでいいの?」って

自分で自分に詰められる感じがして、

結局“ことば”と“生活に関すること”っていう

ふわっとした書き方になった。

もう少し具体的にイメージしたいのに、

そこまでは踏み込めていない。


2. **“good enough”を、進路プリントの前でリアルタイムに言うのは難しかった。**

英語ノートには

“It is good enough for today.”って書いたし、

頭の中では

「今日のメモとしては十分だよ」って

何回か言い聞かせたけど、

プリントを書いている最中は正直

「これでいいのかな……」って

ずっともやもやしていた。

“good enough”が

まだ完全にはしっくり来ていない。


3. **夜のスマホ前“白湯+ストレッチワンクッション”は、今日も片方だけ。**

焼き芋ヨーグルトを食べたあと、

白湯はちゃんと飲んだ。

でも、そのまま座椅子に座って

SNSを開いてしまって、

ストレッチは「あとでやろ〜」って言ってるうちに

結局やらなかった。

完全なだらだらにはならなかったけど、

“白湯+ストレッチセット”はまだ実現できていない。


---


### 障害ハードルとその分析


1. **“進路=ちゃんとした職業名”じゃないとダメな気がしてしまう。**

「興味のある分野」とか「やりたいこと」って書いてあるのに、

頭の中では

“将来何になるかを今決めなさい”って

翻訳されがち。

職業名を書かないと

「ちゃんと考えてない人」扱いされるんじゃないかって

勝手にびびっている自分がいる。


2. **“まだメモ段階です”って言うのが、ちょっと申し訳なく感じるクセ。**

本当は正直なだけなのに、

「ちゃんと決めてる人もいるのに、自分はメモしか書けない」って

比べてしまう。

比べる相手は

SNSのキラキラ進路ポストとか、

「昔からの夢なんです」って言える子だったりするから、

そもそもハードルが高すぎる。


3. **“おやつでごまかす”パターンが、進路ぐるぐるのときほど顔を出しやすい。**

進路プリントとか、

“将来系”の話題が出ると

無意識に「あまいものほしい……」って思う。

今日はたまたまスーパーに行けたけど、

体力残ってない日だったら

コンビニに吸い込まれてた可能性もある。

ここはこれからも注意したいところ。


---


### 明日以降の具体的な対策(小さな実験)


#### 1. 「将来の夢」→「今日のメモ」として一回言い換える


* 進路の話題が出たとき、

頭の中でいきなり

「一生の仕事決めろ」って解釈しないで、

まずは

「今日は“今ちょっと気になってること”のメモでいい」

って、自分に言い換える。


→ “将来”って言葉の重さを、

 自分の中で一段階だけ軽くする実験。


#### 2. 英語ノートに「将来メモ欄」を作る


* 普通の英語フレーズの下に、

小さく “Future memo” って欄を作って、

思いついた将来のイメージを

英語一言で書いてみる。


例)

 “I want to work with words.”

 “I want to take care of my body and others’.”


→ 完璧な文章じゃなくて、

 “今言える範囲の希望”を英語で置いておく感じ。


#### 3. 「進路でぐるぐるした日は、果物+ヨーグルトor焼き芋縛り」にしてみる


* 進路プリントとか、

将来の話で頭が疲れた日は、

おやつを

“季節の果物+ヨーグルト”か

“焼き芋+ヨーグルト(+ハチミツちょっと)”の

どっちかから選ぶ。


→ “ぐるぐるしんどい”と“ジャンクに走る”を

 リンクさせないための、小さい実験。


---


### 中期目標のメモ(継続)


① 理科・国語・英語を「土台科目」として、

 週のうち三日はどれか一つに必ず触れる。


② 進路や将来の話題が出たとき、

 「翻訳した一言」+「自分の本音一言」を返す。


今日は、


* ① → 英語で

   “My future is still a memo.”と

   “It is good enough for today.”を書いた。

   理科の授業では、

   「細胞が少しずつ入れ替わる」という話から

   “今の自分は生活習慣の積み重ね”って

   メモができた。

   その内容を『二人の季節』に

   「将来の夢も、“今日のメモ”から積み重ねていい」

   みたいな形で反映させられたので、

   国語ことば成分もちゃんと補給済み。


* ② → 進路プリントのとき、

   先生の「空欄にしないように」を

   自分の中で

   『今ちょっとでも興味あることをメモしてね』に翻訳できた。

   お昼の会話でも、

   「“これ一本で一生いきます!”って今決めるのは

    さすがにハードル高いけど、

    “今ここには興味あるよ”って一回メモっとくのはアリかな」

   って、本音を混ぜた一言を返せた。


---


### 繰り返しの意識


鮭やサバや鶏むね肉を食べて、

小松菜やブロッコリーと人参をお皿に乗せて、

豆腐とわかめのお味噌汁を飲んで、

お風呂でちゃんと温まって、

保湿して、

日焼け止めを塗って、

体調メモに「元気デー」って書いて、

鏡の前で3秒自分チェックをして、

一回目の一言を

「今日の私としては、まあアリ」って

ちゃんと口に出してみる。


通学電車では英単語帳を開いて、

“good enough”の意味を

もう一回なじませて、

ホームルームでは

進路プリントの“空欄”を

“今日のメモ欄”として埋めてみる。


『二人の季節』の中の子にも、

“将来の夢”って欄に

“まだ分からないけど、

 今これが好きってメモしときます”って

言わせてみる。


夜は、

コンビニスイーツじゃなくて、

スーパーで買ったさつまいもと

プレーンヨーグルトとハチミツで

“焼き芋ヨーグルトパフェ(地味)”を作る。

食べたあと、

お腹も頭もちゃんと落ち着いていて、

「今日の私、おつかれさま」って

やっと素直に言える。


そうやって、

“将来を完璧に決めた私”じゃなくて、

“将来はまだメモ段階だけど、

 今日の自分の興味をちゃんと一行書けた私”を

少しずつ増やしていけたら、

進路の話が出るたびに

心臓がギュッてなる感じも

いつか少しはましになるのかもしれない。


自己採点は、

“元気デー”。


(“進路プリントにびびりつつも、

 空欄にしないで今の興味を書いて、

 コンビニをスルーしてスーパーで果物とさつまいもを選んで、

 焼き芋ヨーグルトで自分をねぎらえた日”)


まだ、

将来の職業名は全然決まってないし、

「これでいいのかな……」って

ぐるぐるする。


でも、


My future is still a memo.

It is good enough for today.


(私の将来は、まだ“メモ段階”です。

 今日のところは、それで十分。)


って、

英語でも日本語でも書けたから——


焼き芋ヨーグルトの甘さと一緒に、

その一行を

“今日の自分カード”にそっと貼って、


今日はこれで、よし。


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