表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

549/842

【番外】《爪》大全 -超完全決定版-極③【10】


 ◆ ◆ ◆


「嫌だけど」

 ヴィオレッタの言葉にハルルは口を面白いくらい大きく開けて唖然とした。


「ヴィオレッタさんはサシャラさんの妹じゃないッスか!!」

「そうだけど?」

「だったら──《雷の翼》復活、喜んでくれると思ったんスけど!」


「……いや、それって私たちが《雷の翼》を名乗るってことだよね?」


「そうッス! 極《雷の翼》!!」


「嫌だけど?」

「なんで!?」


「《雷の翼》ってジンの強さの異名から派生した名前でしょ?」

「ん? あー……そうか。確かにそうだな。俺らが言い出した訳じゃないからな」

「そッス! 活躍を見た誰もが翼の如き雷に敬意を表してそう言いだしたんスよ!!」


「だから嫌。ジンが隊長になっちゃうじゃん」


「強さ的にはジンさんが隊長ッスよ?」

「いや、私が隊長だから。強さ的にも」

「……」「……」


「《私と愉快な仲間たち》」「《超爆雷撃! ザ・ライヴェルグ》!」

「うわ。それダサいよ??」「自分の名前入れる方がダサいと思うッスよ!!」

「くすくす。ジンさんはどっちがいい?」「《最強! ライヴェルグ集団!》ッスよね!」


 どれも却下なんだよなあ!

「いや……俺は別に意見は無いしな……ガーとかに聞いてくれ」

「オレぇ!? でも実は良いパーティ名考えてるぜ」

「悪い。ガーとかに聞いてくれという発言は訂正する。そっちで決めてくれ」

「《愛伝隊(めでたい)! ヴィオレッタ親衛隊!》これで決まりだァ!」


 ……。なんか始まっちまった……。


「……とりあえず俺は、主要データまとめとくから、決まったら教えてくれな」


 さて。全員のファイリングか……。

 流派って項目はカットしてなんか別の項目に再編成するか。

 後、体重を全員に質問してたらハラスメントで死ぬことになりそうだから、ここもカットだな。

 コンプラ意識が大切だ。枠もレイアウトを変えて……それから。


 ◆ ◆ ◆


■ ライヴェルグ (ジン・アルフィオン)

 年齢【26】 性別【男】 身長【168cm】 血液型【O型】

(黒髪、黒目。自分への顔の感想は以上だ。

まぁ貼る写真はこっちの黒地に金の獅子意匠の兜の写真だけどな)


武器

 【黒金刀 金烏(きんう)】 金の鍔の黒い刀。物を斬れば斬る程、加熱され炎を帯びる。

  刀身の色代わりは初期が黒→赤→金の順。金まで行くと物凄い燃える。

 【黒銀刀 玉兎(ぎょくと)】 銀の鍔の黒い刀。発動条件が不明だが、刀身が白く輝くと

  物質を透過し、術技(スキル)や魔力といった目に見えない物を切り裂くことが出来るようになる。

術技(スキル)

 【無し】

技系

 【絶景】 時を遅く見る目。達人同士の戦闘における『超越感覚』や死地の『走馬灯』に似た技。

 【八眺絶景(はっちょうぜっけい)】 絶景中の八つの極意。天裂流に伝承される八種類の技。

 【一刀翔(いっとうかけり)】 ゼロ距離まで詰めて居合斬りを行う絶景技。

戦闘方法

 殴る蹴る斬る。終わり。

落書き(コメント)

『最強!無敵!圧倒的強者! 師匠にかかれば指先一つでダウンッス!』

『ずるいよね。意味わかんない強さすぎ。てか名前こっそり省略してるし(笑)』


 ◆ ◆ ◆


「おい。勝手に書き込むなよ」

「いいじゃないッスかー! 別の誰かからのコメントあった方が分かりやすいッスよ!」

「まぁいいけど……っつかヴィオレッタ! お前、そっちはクレームだろ!」

「くすくす。ムカつくとか書かなかった優しさを讃えるべきじゃん」

「いやお前」「流石レッタちゃん! 優しすぎだぜ!」 ガーお前なぁ……。


 ◆ ◆ ◆


■ ハルル・ココ

 年齢【16】 性別【女】 身長【152cm】 血液型【B型】

(セミロングのふわふわとした白い髪。割れたばかりの緑水晶(ベリル)のような翡翠色の瞳。

笑った顔は、写真で見ても『えへへ』と効果音が見えるくらいだ)


武器

 【爆機槍(ボンバルディア)】 騎乗槍(ランス)のような機械槍。爆発を起こす。修理中。

 【伽雷薙刀(エクレア)】 薙刀。その先端は雷を固めて作られ、雷撃を生み出す。

術技(スキル)

 【無し】

技系

 【花天絶景】 ライヴェルグの項述の絶景と同義。名称は勝手につけているだけである。

 【花筏】 絶景技。槍術にある受け流しと柔術の応用で、向かってくる相手の懐に入り、槍で投げ飛ばす技。

戦闘方法

 基本的には爆機槍(ボンバルディア)での爆発を主に中近距離での戦闘を行う。

 野性的直感と天性の体のバネで回避特攻型戦士のような戦い方をする。

落書き(コメント)

『尚、自分の体を犠牲にする自爆特攻が多すぎる。安全に配慮した戦闘を行うように留意せよ』

『オレがレッタちゃんへ無限の愛を注ぐように──ルッスは師匠への愛の爆風がランナウェイしてるぜ』


 ◆ ◆ ◆


「私の頁があるって、なんか照れるッスけど……嬉しいッスね!」

 そうか。ハルルはこの大全を今も持ち歩くくらい大切にしてる訳だもんな。

 それに、まぁ自分らで編集している物とはいえ、載るのはいろいろ思う所があるのか。

「よかったな」

「えへへ! 良かったッス! ……後、コメントに……。ガーちゃんさん??」

「うぃー! 事実をしっかりと目に見える形で皆様にお伝えすべく!

俺にしては綺麗な字で、かつ、太文字で書いといただけだぜぇえ! いぇー!」


 ◆ ◆ ◆


■ ヴィオレッタ・フェンズヴェイ

 年齢【16歳】 性別【女】 身長【147cm】 血液型【AB型】

(黒緑色の長い髪、紫水晶のような瞳。肌は白く、唇は赤い。

確かに、恐ろしい程、可愛らしく見えるな)


武器

 【魔王の大鎌(ザ・グリムリーパー)】 術技(スキル)で作った烏の嘴のように光沢のある黒い大鎌。

術技(スキル)

 【屈服】 敗北した相手に命令を強制する術技(スキル)

  与えた敗北感の大きければ大きいほど、難しい命令でも相手は従う。

 【靄舞(あいまい)】 血を代償に靄を生み出す術技(スキル)

  靄は魔法を吸収し、その性質を獲得する。形状も自由に変えられる。

  更に応用として、魔法を吸わせた靄を瓶詰し携帯することも出来る。

技系

 【靄舞身衣(あいまみみー)】 靄を体の一部に纏わせる技。ここから技が分岐する。

 【砕爆(マイン)】 上記技からの分岐① 腕に靄を付与。殴った個所から相手の体に靄を染み込ませ、人体の内側から破壊する技。

 【撃滅する腕(マイン・カンプ)】 分岐② 腕に靄を付与。『腐食』『破壊』『斬撃』等、攻撃魔法を装填し無茶苦茶な(・・・・・)破壊を行う技。

 【長靴(シュティフェル)】 分岐③ 足に付与。斬撃魔法を付けた蹴り。

戦闘方法

 まず、彼女は異常な程に耳が良く、相手の心音で思考を読む。

 戦闘になれば相手の行動を先読みし、効率よく攻撃を躱す。

 その上、魔法構築速度は賢者ルキに限りなく近く、全方位の戦闘力を有する。

落書き(コメント)

『とはいえ、このおれさま、ライヴェルグには負けたが』『ハルル。変なこと書くな』

『この世界で一番可愛い美少女です!!!!!!!!!!』『ガー。お前も変なこと書くな』


 ◆ ◆ ◆


■ガー・ちゃん

 年齢【25】 性別【男】 身長【174cm】 血液型【O型】

(黒い肌に黄色い目。丸刈り頭で愛嬌のある顔。

怪刻(ガーゴイル)との混血。耳が少し尖っている。)


武器

 【拳】 殴るそうだ。

術技(スキル)

 【無し】

技系

 【鉄の魔法】 魔王フェンズヴェイに教わった鉄の魔法。拳にしか発動できないが、発動すれば拳が鉄の高度になる。

特記事項(戦闘方法に二重線)

 非戦闘要員である。

 しかし、ハルルとの喧嘩時には、圧倒的に戦闘力で劣るガーが、ハルルを封じ込めて見せた。

 ハルルの行動と考えを読み切って、先手を打って無数の細かい細工や罠を仕掛ける。

 相手の選択肢を奪い取る戦闘から、将来的には戦略を立てる時などに意見を聞きたいと思っている。

 また危機に追い込まれた時の思考の瞬発力は高いようだ。

落書き(コメント)

『いつも煙草吸ってる人ッス!!』『短い希望(ショートなホープ)しか吸わない人』

『ずっと私についてくる人だよ。これからもね』『YEEEEEEEEEEEEEEEES!!!!』


 ◆ ◆ ◆


「ふぅ。とりあえずこんなもんか」

「でもまだ終わりませんね!」

「なんでちょっと楽しそうなんだよ」

「そりゃ楽しいッスよ~! なので。次は」

「……まだ続く、のね」

「そッス!」

 


 ◆ ◆ ◆


本日はこの後、続きの番外を昼過ぎから夕方にかけて投稿致します。

よろしくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ