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82話 大きな可能性

 三人のソンクウを使った稽古を何回か行う。

 なんと収穫があったのだ。それも二人もである。


 俺が優しく(本当は無理に)厳しいソンクウの列に並ばせたガネットとアヤナが、成長限界の壁を乗り越える。

 二人とも元はレベルが8000の英雄級で成長が止まったが、昨日確認すると9000になっている。


 サンは独り言で「こんな現象は創造神が、世界と生き物をつくってから一度も起こりえなかったのに……。トウ・ダーラに4人も【神越え】がいるからその影響ですか」という。

 声色とは違い、表情は魔神との決戦を見ているのか嬉しそうだ。


 レベルについてだけど、本来数値化してみることができるのは【生命と輪廻を司る神】カルナティオと、その流れをくむ派閥の神と聖職者だけである。


 俺の知る人間だとヴォルフとメーレ、シャウの姉妹があてはまる。

 メーレ、シャウはカルナティオの流れをくむ人間だしヴォルフは聖職者だね。

 でも俺と神々を超えた神越えは自力でレベルが見える。


 話を戻してガネットとアヤナに続いて成長限界の壁を超えた者がいる。

 ヒト三郎はレベルが8000で止まっていたが現在8059となっている。

 本人からしたら小さい進歩かもしれない「きりよく8100行ってくれっす」と嘆いてたし。


 でも人類全体から見れば大きな進歩だ。

 いままで神以外の生物は8000が最大レベルでカンストする。

 この常識をアヤナとガネットとヒトは乗り越えた! 

【その先へと足を踏み出したのだ】サンを見ると俺と同じ気持ちらしい。

 興奮気味の笑顔で目があって頷いた。


 強い味方は多すぎて魔神との戦いで困ることはない。

 この調子で鍛えていくぜ。





 ドラグニルから帰ってきて一週間。

 同盟国からゲートを使って頻繁に同盟国とトウ・ダーラの往来ができている。


 だがしかしだよ。


「ミラルカは来すぎじゃないか。アーガシアでも来たいの我慢してるんだからさ、だいたいミラルカの目当てのヒトはイフマナスで一緒に住んでるんだから……」


「ミラルカは自分のドッペルおいてきてるんで、オリジナルは自由に動けるんすよ。ほら大兄貴の使い魔のニャハルが、グオゥライにドッペル置いてるようにすよ」


「それに」とヒトは続けて言いながらミラルカにほらと促す。

 ミラルカはヒトをみて小さく「うん」と言うと俺の目を見て話し始める。


「ソンクウおねがい! 僕と一緒にある国を探して。旅になるけど見つかったら僕がちゃんとお礼するからぁ」


 いつも飄々としているミラルカがあせっている。


 俺は真面目に聞く姿勢を整える。

 それに相手が異種族だろうが何であろうが、俺のスタンスは絶対に変わらない。

【目の前のひとが困っているなら助けるにいやはない】のだ。

今回長くなったので2話にわけました。

ソンクウと義姉妹となるミラルカは今からソンクウをアネゴ〜と呼びますが、ソンクウから2秒で止められました。

いつもの呼び方でいいよだそうです


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      彦間がよろこびます

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