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80話 【ななつのくに】の五番目竜国ドラグニル

 ドラグニルの城の中に俺とニャハル、それとアーガシアがいる。

 ここは大きな広間になっていて一頭の飛竜がいた。

 いつの間に運び込んだのかわからないけど黄金に光る体と力強い手足と翼は、見ただけで驚異の速さで飛ぶのを連想させる。

「マスターは嬉しそうにゃ」とニャハルがいうのが聞こえる。


 あぁそうさ俺は笑っているんだろうね。

 今まで見たこともない最高の飛竜だ。

 こいつに乗って空を飛ぶのは気持ちいいだろうさ。

 アーガシアはそんな俺の様子を見て「気に入っていただけた、みたいじゃ」と嬉しそうに言う。


 まったく、こんないい竜があるなら早く言ってくれればいいのに……などと俺が思うと思ったら大間違いだぜ。

 アーガシアも、うすうす俺とニャハルの思うことに気づいたらしい。


「いい飛竜だね、体格もいいし、でもさ……アーガシアは俺に隠してることがあるよね」


「ん? 何のことじゃ?」


 とぼけるアーガシアだが額にいっぱい汗がにじんでいる。


「マスターはニャアより早く気づいてるにゃ。にゃんで飛竜とばばあの魔力が一緒にゃ。はっきり言うぞこの飛竜はばばあにゃろ」


 ニャハルに言われ、俺の顔を見て観念するアーガシアは目をつぶり「ぐぅ~~」とうなると観念する。

 そして白状……もとい話しはじめる。


 アーガシアはニャハルのように、アーガシアをアベルの使い魔にするつもりだったがガニメデに止められたそうだ。

 そりゃそうだろう王様が自国の現人神を他国の、魔王の使い魔にするなんて容認できるわけがない。

 ちょっと考えればわかることだが。

 

 あとからアンダルシアに聞いた「コイハモーモク?」で、さすがのアーガシアも勢いで行動したんじゃないかということだ。


 話を戻すけど、アーガシアはどうしても俺とつながりたかったらしく。

 次に考えたのがアーガシアの分身を使い魔にしよう! だった。

 ところが俺とニャハルに見破られて説明していると、こういうわけである。

 補足すると分身の飛竜は分体ではないので、アーガシアとは別に人格を持つらしく飛竜そのものと言っていいらしい。

 例えるならガ〇ンドロフとファントム〇ノンみたいなものだね(前世でテイイチに聞いた知識)


「アーガシアがいいっていうなら、この竜をもらうけどさ。お代はいくらだい? 竜帝の分身なんだ。値が張るんだろう?」


「もちろんです。わが国の現人神の分身なのですから、それなりのお値段はいただきます」


 いつの間にいたのか。

 ドラグニルの現竜王ガニメデがいう。

 ガニメデは続けて「アーガシア様どうぞ」とアーガシアに促した。

 この様子から前もって話し合いしてた、みたいだね。


「ずばり値段は国なのじゃ。わしのドラグニルとアベル殿のトウ・ダーラで同盟を結びたい。期間はアベル殿が亡くなるまでじゃ」


 太っ腹だねぇ。

 飛竜をただでくれて国までつけてくれると、アーガシアはいっている。

 なんていい女だい。


「買った! アーガシアありがとう。恩にきるぜ」


 俺は強くアーガシアを抱きしめる。


「ガオゥ……あわわわゎ」


 アーガシアからも抱き着かれるが、徐々に力が抜けてへなへなになっていく。どうしたんだろう?

 わからない俺に「マスターも罪作りな女にゃ」とニャハルの声が聞こえる。



 この後トウ・ダーラは正式にドラグニルと国交を結び同盟国となった。

 俺は手にいれた飛竜を使い魔にして【フライング・ニンバス】と名付けた。

 俺の飛竜の名前はずっとこの名前にしているのだ。


 今回の死を覚悟したドラグニルの旅は、予想以上の成果になった。


1俺の成長限界が解かれてアベルが七人目の神越えになる


2飛竜それも竜帝の分身を手にいれて使い魔にする


3トウ・ダーラとドラグニルが同盟国になる。神越えの国と二つも同盟するうちの国って結構すごいんじゃないか


これにより

トウ・ダーラを含めた【ななつのくに】

    

同盟国ー1トウ・ダーラ

    2魔族本国イフマナス

    3結晶国カラット

    4神聖法国パラディーゾ

    5竜国ドラグニル

加盟国ー1グォウライ

    2魔法学院


 こうなったわけだな。

 同盟が成った夕方にアーガシアに「またくるよ」と約束する。

 それから俺の力で飛行船を回収して、転移をつかい俺たちはトウ・ダーラへ帰る。

 トウ・ダーラはこれでアベル、ニャハル、ミラルカ、アーガシアの四人の神越えが所属する化け物が棲む場所となりました。ここに手を出すのは命知らずの馬鹿だけでしょう。

でもこの流れをよく思わない神越えがいるんです


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