表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
94/347

77話 アベルVSアベルDゾンビ

 早朝俺のパーティーはアーガシアと数人の、竜の神官の案内で巨大な扉の前まで案内される。

「覚悟はよろしいですか」と俺に問う竜神官の言葉に、仲間たちが【中の存在】に反応する。


「ちょっと変だよ。兄貴がここにいるのに、こんなの……」


「なんで扉の向こうから大兄貴の魔力と闘氣が感じられるんすか。似ていることはあっても、魔力と闘氣がまったく同じはあり得ないでしょう」


 そうだ。

 同じなんてのは同一人物でもない限りあり得ない、ついでにいうと、魂だけの場合氣と魔力は発散されない。


 ということは中のものは俺の魂をもった生物ということになる。

 竜神官は覚悟はいいかといった。

 つまりはそういう事だね。


「そいつに戦って勝てで、いいんんだね」


「さすがは勇者アベル殿。理解が早くて助かります」


「なかのアベルもどきはこの国に生まれ十日で成龍となりましたが」


「ドラグニルで暴れまわりました。見かねたアーガシア様がとりおさえ封印されたのです」


 竜神官たちがかわるがわる説明する。

 最後にアーガシアが締める。


「おぶらぁーとに包まんでよい。封印ではなく殺害じゃ、アベル殿のニセモノで、国で暴れたとなれば手心を加えるつもりはない。なにせ暴徒じゃからのぅ」



 俺のニセモノが俺の魂をもっているのか。

 アーガシアはサンを見る。


「そこな天人。サン……でよいんじゃったな、アベル殿には一人で入ってもらうがかまわんな」


「はいっす。バルケスティ様に確認したところ、蟲毒の儀式のようなもので勝った方に、負けた魂が吸い寄せられるそうっす。バルケスティ様はソンクウさんが一人で闘わないと意味がないっておっしゃってるっす」


「いいぜ。魂を取り戻すのは自分の力でやり遂げろってことだろ。覚悟はできてるさアーガシア頼む!」


 アーガシアは扉に触れて「龍帝の名において強固なる封印よ退け」と唱える。

 扉表面に魔力の光がつくる模様が浮かび、バキンとはじけて消えた。

 俺は扉を押し開いて中に入る。





 くさい。

 なんだこの腐敗臭、アンデッドそれもゾンビ系の魔物のにおいだ。

 そういえばアーガシアの説明で殺害したって言ってたね。

 ということは


「アアアア ア……ベェル」


 倒れていた巨体を起こして。生者に怨嗟の声を発する。

 元はホワイトドラゴンだったものは腐った肉と各部が骨になったドラゴンゾンビとなって俺を視認する。

 眼球のないは憎々しげに憎悪の光がともっている。


 俺も奴の殺意に反応して戦闘態勢に入っている。


「俺のニセモノさん。どこの誰かは知らんが、お前の持つ魂は俺のものなんだ。返してもらうぜ!」


「グググ……ゴアァアアアーーー」


 アベルゾンビは叫ぶと瘴氣のブレスをはく。

 俺めがけて頭上からくるブレスを前に駆けることでかわして一氣に距離を詰める。


 俺は地面をけり上げ空舞うと、アベルゾンビの頭に剣を振り下ろす。


「ギャアアア。イタイイタイィイィイィ」


 攻撃をうけたアベルゾンビは悲鳴を上げる。

 それと同時にやつから出る殺氣はふくれあがる。

 アベルの先制攻撃成功で、俺とやつの戦いは始まる。

サンが言う蟲毒の結果はあくまで孤独の場合であって。アベルが負けてもアベルの魂はDゾンビに吸収はされません。しかしDゾンビのレベルはあがって強い怪物が誕生します。たいへんです


  面白かった次も読みたいと思われた読者さま


          下の



      ☆☆☆☆☆を押して


      ★★★★★に変えてください



      助かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ