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外伝 ムンドモンド旅行記 5 さよならとおかえり

 滅びた都市チキュウの中央部の祭壇に、ハイエアが召喚されて浮かんでいる。

 もちろん僕をそれも日本の召喚されたあの時間の神社へ帰すためなのだが。

 僕たちはいま戦闘の最中なのです。


「倒したはずなのに合体したのだずるいのだ」


「きもい。ゴブリンとオークと人間種と天人が合わさって悪趣味だもん」


「俺さなんだろう。組み合わせが気になるんだよね。俺が将来関係する気がするんだよ」


 フルベルト、ニオ、アベルさんが、敵の攻撃をかわして反撃しながらしゃべります。

 この敵はヴィジョンと言って生物ではなく、術によるものとアベルさんが教えてくれました。

 ジロウは異世界人以外が祭壇を起動した場合、こうなるトラップを仕掛けていたみたいです。

 ムンドモンドの種族からランダムに選んだ姿がヴィジョンとなって、古代都市チキュウにいることをふさわしくないものを攻撃するんだとか。


「おーい。大丈夫かい」


 ハイエアが心配そうに声を出します。

 だがやられる僕たちではありませんよ。

 頑丈なこいつを倒すには動きを止める必要があります。


 するとアベルさんが「策ができたハジメ。ニオとフルベルト、例のやつでいくぞ」さすがアベルさん頼もしい発言が出ます。

 四人の呼吸を合わせて僕たちは手を掲げます。

 そして


「くらえステータスオープン!」


 ヴィジョンは一瞬動きを止めました。

 

 異世界人の僕ならステータスオープンで次に何が起こるのかわかりますが、ステータスオープンがないムンドモンドでは未知の技か魔法を使うふうに見えるんでしょう。

 魔王を倒した勇者が感想でそういうんですから間違いないです。

 動きが止まったヴィジョンに僕たちは攻撃します。


「「合体奥義四種混合降魔曼荼羅(がったいおうぎししゅこんごうごうままんだら)ーーーー!!!!」」


 合体技をくらいヴィジョンは消滅します。



 このあと僕はお別れの言葉と感謝を三人に伝えるとハイエアにより――



 風が木の葉をさわさわと鳴らす音で気が付きます。

 周りを見ると元の世界の神社。

 境内にいました。

 ムンドモンドの服じゃない学生服を着ています。

 僕は日本で77歳まで生きました。


 僕にもうこの世界の心残りはありません





 テイイチを送り返した三日後のムンドモンドで。


 エワード王国にある酒場。僕とアベルさん、ニオとフルベルトはたのしくおしゃべりしています。

 あっ僕は姿は少年でも中身は77でして。

 お酒も飲めますよ。

 僕が日本に帰った後でなにがあったかを説明しますね。


・テイイチ77歳で病没。気づくと何もない空間にいてハイエアから「異世界に行かない? アベルたちは寂しがってるよ」といわれ僕は了承する。


・五大奴隷都市の一つに転移している僕。捕まる→念話でアベルさんに連絡して助けてもらう


・助け出された僕のエワードで再会の歓迎会 (いまここ)


 僕の膝に乗ったフルベルトが

「帰って来るなら、最初からいたらよかったのだ」


 もっともな意見を言いますが。


「うれしいくせに。テイイチは向こうでけじめをつけたいって旅で聞いたでしょ」

 

 ニオがフォローしてくれます。


 日本で生まれた僕は日本人の人生を全うしたかったんです、自分でも変なこと言ってる自覚はあります。


「向こうの人生を終え君は、晴れてムンドモンド人の人生がはじまるわけだけど。ハジメ(にいさん)はこれからどうするんだい?」


「考え中です。僕を助けてくれた仲間にありがとうとただいまをいいます。それから」


 僕を助けてくれたこの三人、とくにアベルさんに手助けがしたいです。

テイイチは馬鹿まじめな性格なので日本の人生を終えてから異世界転移をしたかったのです。

だから初めから転移ではなく転生ならチキュウに行く必要もなくムンドモンドでテイイチはしたいことを見つけて生活するでしょう。

ただしその場合はアベルと仲間になることなく平凡な異世界人で生涯を終えます。

アベルは194歳で亡くなりますが、三人との交流はアベルがなくなるまで続きました


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