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外伝 ムンドモンド旅行記 1 ニホンコクからはるばると

 僕は高野たかの貞一ていいち、中学生です。

 突然のことですけど僕は今檻の中にいます。

 僕と同じ異世界から来た女の子。

 周防花すおうはなと一緒だったことは覚えてるんですけど。

 僕は奴隷商のちび女につかまってしまったようです、ハナは無事だといいのですが。





 夏休みに入る終業式の帰り道で体力をつけるために始めた神社の石段を往復しているときでした。

 目の前が光に包まれて僕は白い空間に立っていました。

 それはほんの一瞬だったと思います。

 そしたら。


『君がよんだのか? いいさ、さぁ君がのぞむ冒険をするといいよ』



 男の人の声がしたらしらない街に立っていたんです。

 中世風の家屋にゲームでよくみる犬頭とか獣耳がついている獣人あとリザードマンとかもみたので。

 あぁ俗にいう【異世界転生】いや、僕は死んでないから正確には異世界転移か? どっちでもいいや。

 状況を言うと異世界に迷い込んでしまったみたいなのです。


「やぁ。珍しい格好してるね。どこから来たの」


 僕に背の低い……その代わり声の大きい女性が話しかけてきました。

 腰に剣をつけているので剣士の様です。


「あんたもしかして異世界人ってやつじゃないかな。俺を見ても何のリアクションもとらないからさ、俺は有名なんだぜ。うれしくないけどさ」


 ちいさいからはっきりとわからないけど二十後半と言った年齢でしょうか、正直背の低い女剣士としか見えませんよ。

 なれなれしいし、ここは適当に言ってごまかしましょう。


「ノーコメントです。素性も知らない人間に僕個人の情報は明かせませんよ。あなた誰なんですか」


「いいね。まだ小さいのにしっかりしてるじゃない。気に入ったぜ、飯でもおごらせてよ。あんたがよければだけどね……どうだい?」


 小さい? あぁ僕の年齢のことか。

 あと悟飯は正直うれしい、お昼にここへ転移したからお腹はすいてるんだ。

 ひとまずごちそうになるとしよう、悪い人間ならすぐに逃げ出そう。

 そう思いついていこうとすると。


「何やってるの。走って!!」


 髪が桜色の僕くらいの年の女の子に手を引かれていた、後ろで「おいまて!」と聞こえる。

 さっきの小さい女が慌てて追ってくるのが見えた。


「あなたも異世界人でしょ。あいつはね人さらいだよ、王都にきた田舎の人間や希少な異世界人をつかまえて売り払う奴隷商よ。あなたは五大奴隷都市のどれかに連れていかれるところだったんだよ」


 うぉおおい、あぶないところだったのか。

 でもこうして僕を助けてくれる少女が出現したしラノベでいう成功ルートに入ってるんじゃないでしょうか。

 後ろからあの女が追ってきますが、この少女。

 名前はハナというみたいですが彼女は裏道に詳しいらしく何とか二人で逃げることに成功しました。

 僕は彼女の家に行く道すがらこの世界の情報をいろいろ聞くことができました――


「くそ~~見失ったか。すぐにみつけてやる。覚えていろよぉ」


 奴隷商の女は悔しそうに言う。

 女はテイイチとハナを自分の庭とよべる王国で見失うとは思わなかった。




 僕はハナの家についた後。

 ごちそうをお腹いっぱい食べて風呂に浸かり、やわらかいベッドで寝ました。

 ハナと部屋が別だったのは残念と思いましたが、いえいえなんでもないですよ。


「おい、起きたみたいだぞ」


 目を覚ました僕は冷たい檻にいれられていました。

 なんで?

外伝主人公のテイイチくん登場です。彼は異世界人には珍しく、元の世界へ帰ることを目的にします。

がんばれテイイチ、どこにいるのかアベル?

ムンドとモンドは意味は世界ですよ

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