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67話 【ななつのくに】の四番目神聖法国パラディーゾと二番目の加盟ルーの魔法学院

 ヴォルデウスは俺に「アベル思いっきり手加減はしてやれよ」と言う。

 俺の仲間たちはシャウを見もせずに笑い話している。

 シャウの発言はきいているんだけどシャウと俺のやり取りを、子犬が巨龍にじゃれてるくらいの認識しかないため『敵』とすらみなしてもらえないのだ。

 これでシャウのレベルがもう少し高ければ『我が王への侮辱は許さない』と、いつもの状態になるんだけどね。


 試合が始まる前に、俺は剣に不殺化魔法シースをかけて剣の切れ味をなくさせる。

 つまり刀身をみねにかえたのだ、これでシャウを殺すことなく「安心せいみねうちじゃ」と、無力化することができる。

 ちなみにシャウは不殺化シースしないままだ。

 向こうからみれば邪悪な魔物なんだから殺す気なんだろ。まぁ殺されないけどさ……。


「僕は兄貴の勝ちに賭けるけど……誰かのらない?」


「にゃー。賭けにならないにゃ」


「オウ次郎様があの子犬の賭けに変えるのなら私が乗りますよ、姫様の勝ちに2億ディオンほど積みましょうか」


「あら私は我が君の勝利にトウ・ダーラの国庫のお金全部賭けますよ。シャウ相手なら、どうなってもソンクウ様の勝ちは揺るぎませんもの」


 きみたちやめなさい、聞いてるシャウ嬢が切れそうになってるだろ。相手するのは俺なんだからな。

 ヴォルデウスの手が上がり振り下ろされる

「はじめ!!」



 シャウは俺を一撃で消滅させる勢いの、剛刀大切断 (火の魔法付加)を振り下ろす。


「は?」とシャウが間の抜けた声を出して、目を丸くさせる。

 自分の渾身の振り下ろしをゴブリンが片手の剣で受けとめたからである。

「うそ……」メーレが発するその声が、シャウが聞いた最後の言葉だった。

 俺は牙断ちの二連撃をシャウのももに叩き込む。当然シャウはがくんと膝をつき直後に。

 俺はその場で一回転して……鞘からの抜刀の一撃を遠心力込みでシャウの、こめかみに叩き込んだ。

 シャウはふっとび壁へと叩きつけられる。

 そして気絶したまま体をピクピクと痙攣させている。


 これでもかなり手加減したんだけどなぁ、ヴォルデウスからは「もっと手加減してやらんか。シャウは貴公の部下ほど強くはないのだぞ」と注意されるし。

 その俺の部下からは


「「さすが我が君・マスター・兄貴・姫様」」と称賛されるしでやりすぎかこれでよかったのかと複雑に思った。





 この後はシャウからの謝罪も受けて、同盟はとんとん拍子に決まった。

 これはシャウが反対派に俺がアベルと説明してくれた部分が大きい。

 彼女からは「ご先祖さまのところに修行に行かせてもらうからさ。その時はよろしく」と言われたが俺はいつでも大歓迎だ。

 誤解は解けたし、メーレと同じでニセモノじゃないとわかれば気のいい女の子が、シャウ・ジンジャー・モートンなのである。

 今回の同盟締結により


トウ・ダーラを含めた【ななつのくに】

    

同盟国ー1トウ・ダーラ

    2魔族本国イフマナス

    3結晶国カラット

    4神聖法国パラディーゾ

加盟国ー1グォウライ

    2魔法学院


 こうなったわけだな。あと


「今生でもわがはいが最初の仲間か。ルーヴァンにも連絡をつけてやるかあやつめ、目を向いて驚くであろうて」


「え? ルーから聞いてないの? 魔法学院はパラディーゾの資金で運営されてるからさ。俺てっきり、ヴォルフは俺が来ることを知ってると思ってたよ」


「……なんだと!!!」


 この後サプライズと言いはるルーと、何も聞かされてなかったヴォルデウスの間でいろいろあったらしい

同盟国が増えてきましたが生活はななつのくにができる前と変わりません。

変わるのは一気にです。

それにはアベルと旅をした、異世界人の助けがいるんです

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