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45話 成長限界

「私の計画をたった一人でしかもサポート種が邪魔するだとぉ笑わせるな。もはやあの方を目覚めさせるのに十分な魔力は手に入れてるのだ」


 こいつ……魔神側の人類の敵か。俺はニャハルが死なない限り死亡することはないけど、


 強いやつだと不死者を倒すために俺を封印する方法をとるだろう。


 不死とは言っても楽観はできない。俺は気を引き締めた。教師は勝利の笑みを浮かべながら続けた。



「貴様は知らんだろうが、今から目覚めるお方は魔族最強の男だ。魔王イフマイータが誇る魔王将で最も強い男なのだ。

 貴様ごとき剣を使えるゴブリンなんぞごみ同然なんだよぅ。わかるか、これから起こるのは勝負ではない虐殺なのだぁーー!!」


 教師は両手を上にあげたままよだれをたらし叫んだ。キマってるな。



「目覚めよ地上最強の魔王将よ━━━」


 生徒たちが沈められたポッドが光ると空中に魔神の像が表れる、


 さらに像が割れて魔王将が復活したのだ……が、何が最強だ。



「俺を復活させたものよ、褒美をとらそう。願いを言うがいい」

「私を魔族に転化させてくれ。人間種以上の戦闘力と魔力を持つ。しかも寿命すら克服できる魔族にしてくれぇー」



 教師の計画は魔族に転化することだったのか。俺が気付いた以上馬鹿げた計画も今日までだけどな。


 おまけにルーヴァンが俺に解決させたかった理由もわかった。



 俺にホーンを倒させたかったんだろう。



 そうだ、こいつ(お母ちゃんの仇)は何回でも俺が地獄へ送ってやるんだ。相手をにらむ。



「ホーン・ゴルバー俺を覚えているかい?」

「俺が貴様など知るものか。このホーン様はイフマイータの魔王将だぞ、サポート種のゴブリンごときが口を利けると思うなよ」


「イフマイータの魔王将が相手⁉ そんなのかなうはずがないよ」


 ボサボサの少年と最奥の会の子供たちは、俺の背中でぶるぶると身を寄せている。


 

 正しい意見だ。ただし逆だぜ、俺はこいつに負ける要素が全くないからな。

 俺は剣を下に下げて言った。



「千年前も同じ言葉をはいたな。『勇者だとぉ、たかが人間種ごときが口を利けると思うなよ』。その後、俺が貴様をどうやってたおしたか言ってやろうか」



 ホーンの強氣は消え失せる。顔は青ざめ、脂汗がいくつもにじむと、ホーンは「あ…あ…まさか、そんな」と後ずさる。



「迷い出たのなら何度でもあの世へ送り返してやる。いくぞホーン!!」



 くりだした二撃はホーンの両腕を落とすが、なんともとに再生した。


 教師はホーンを復活だけでなく改造したらしいな。ホーンも状況がわかると強気になる。



「そうか、あの人間は俺を強化したらしい。これで貴様が勝つ要素はなくなったな。

 俺は強化されて、勇者の貴様はサポート種の体で劣化というハンデを背負っているのだからなぁ、死ね勇者アベル。俺の最大魔法で消滅せよ」


 ホーンは両手をあげて魔力を集中させた。奴が撃とうとする魔法は俺だけじゃなく俺の後ろの子供ごとあたりを破壊するだろう。


 つまり迎え撃つしかない!! 俺は剣を両手で持つと頭上に掲げる。



「ハハハ勝った。超火魔法ウルトゥアファイエア


 俺めがけてまっすぐに大火球が放たれる。しかしホーンは敗北するのだった。



「アベル流攻守混合の番(おうぎ)の二――レスクレーシオシュート!!」



 振り下ろした剣の軌道は闘氣の光を生む。


 光は大火球にぶつかると大火球の威力を取り込みそのままホーンに直撃して、やつをあたかたもなく消滅させるのだった。


 レスクレーシオ〈反射〉の意味は、そのまま相手が放った魔法や闘気を吸収し、相手に返すことから名づけられた。


 アベルの奥義とは()()()()()()()()と決めたアベルの闘争センスが体現した技なのだ。



【レベルが上がり神々からの祝福を授けます ちからまもりすばやさが679上昇 体力魔法力が980上昇しました。あなたの――】来る時が来たか……。



 俺は教師を殴り倒して気絶させた後、魔法最奥の会の子たちと手分けして犠牲者を救出した。


 集団転移魔法アルドカナンを使いあらかじめ、つないだ俺の魔力パスをたどることで集団で異界から帰ってきたのだった。


 その結果アンダルシアとぱったり遭遇━━━。





〈※:現在〉



「そういうわけさ」


 ルーヴァンの部屋で俺はみんなに事件解決の中身を話した。ついでにルーヴァンにことづける。


 今回見つけた俺の国に欲しい人材の件を。



「魔法最奥の会の子たちが卒業したらトウ・ダーラの俺を訪ねるよう言っといてくれ。

 鍛えれば鍛えるほど光る原石だな、あれは他所にもっていかれたくないくらいには値が張るぜ」

「「(ソンクー、アップル、マスター、我が君)が言うならそうなんでしょう」」


 俺を膝にのせてアンダルシアが。カヌレを口いっぱいにほおばりながらミラルカとニャハルが。


 最後に、酒をちびちび飲むミコットが口をそろえた。


 ルーからカヌレとは別に、報酬を受け取り約束も取り付けたし国に帰ろう。


 ふと魔神のことを知るルーと目があった。氣づいてるか。


 

 幼馴染はよく見ているよ。


 要するに俺の体に限界がきたんだ。ホーンを倒した時に世界のメッセージは俺に告げる。


【あなたの成長が止まりました。最大レベル超人級で停止を確認。

 個体名ソンクウ・ゴウジャは、これ以上のレベルアップは見込めません】


 仕方ないよね。サポート種の体だもん。

魔神はカンストを迎えたアベルを見てほくそ笑んでいます。ゴブリンへの転生が魔神の大権を使ったものなので、他の種族に転生させられません。神々は解決案を練ってます

戦えないサポート種で超人級までレベルが上がるアベルははっきり言って異常です。うん

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