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26話 天魔と牙獣と小妖精達

 俺達【5人】は巨大な化け猫退治を頑張ってる。

 俺は突撃の前にみんなに気合を込める。

 俺たち4人とプラス1人は強いきずなで結ばれてるのだ!


「いくぜみんな。力を合わせろ!!」

「「おう!!!!」」


「にゃんっ!」


 サンが魔法で後方から援護をおこない、オウは中距離から飛ぶ斬撃で攻撃する。

 俺とヒトそしてねこさん(獣人の助っ人)は化け猫へと斬りかかった。



~完~





 サンたち天界の使者が持つ捜索能力で、7勇者を探す旅をしている俺たち。

 ねこ岩がある村で一服しお茶を飲んでいた。



「いや~見つからないっすね~」

「そりゃね、捜索能力って言っても『大体この方向にいるかもしれない』程度の精度じゃね。見つかるわけがないだろう」


「なんすか。文句はだめっすよ! 目的がないまま探すよりマシでしょう」


 俺とヒトがサンに愚痴るときオウ次郎が聞いてきた。

 他の七勇者について。



 俺は竜に転生させる予定みたいだから、もともとほかの勇者達も、強力な魔物に転生させるはずだったようだ。


 しかし魔神の妨害で、誰が何の種族に転生したかがわからなくなり。

 わかってるのは目印となる色のみ。


「例えばアベルさんは白といった具合っす、他の勇者達も転生した種族では珍しい色になってるはずっす」


 どうやらそういう事の様だ。俺を除いて後6人をこの広い世界でさがす。

 色違いだけの情報で見つかるかなぁ?


 そう思った時俺の目に長い行列が目についた。

 氣になった俺は、店の主人にきいてみる。



「あの岩に並んでる行列は何だい?」

「旅人さんは珍しいでしょうけど、この村の名所『ねこ岩』ですよ。ちょっとした言い伝えがありましてね。

 あぁそうだ。店も暇ですし、案内しますよ一緒に行きましょう」



 行列に並び順番を待つ中で主人はいろいろ教えてくれた。

 大昔、猫の神様はいろんな国で悪さをしたらしい。

 みかねた別の神様がそれぞれ【龍】と【魔】の姿をとり、

 暴れまわる猫の神様をとりおさえて、大岩に封じ込めたんだそうな。何だいそれ?



「以来ここは大岩を中心ににぎわう観光地になったんですよ。触ると強くなれるご利益があるんです。旅の冒険者たちはこぞってここに来るんですね。」

「じゃあさ、先頭の人は何やってるの?」


「あっ俺も思ったっす。なんか引っ張ってますよね」


 俺とヒトが聞くのは、氣になる疑問だった。

 主人は言うには、龍と魔の神様は封印に札を使うとこう言ったそうな。


「この札をはがした時、邪悪なばか猫は解き放たれるだろう。しかし案ずることはない。

 札をはがした者は我らの同胞となる者である。馬鹿猫はその者が退治するであろう……」


 そうか、それで札を引っ張ってるというわけか。


 そんな事して、手に負えない魔物が出てきたらどうしようとか考えないのかね。

 嘆かわしいもんだぜ。


不謹慎ふきんしんっすよね」

「まったくだい」


 俺達は全員がうなずいた。


 しかし事件は起こる。



「いや無理ですね。びくともしない」

「僕もだめだった、固くはりついてるよ」


「ウチはもともと下界の種族じゃないので、いないものとして遠慮するっす」


 俺達は不謹慎といいつつも札剥がしを試している。

 理由は、はがせたら村がねこ岩でためてきた名所の見学料金の7000万ディオンが手に入るからだ。


 まあそうそうはがせるわけもないから軽い気持ちでね、そしたら、ベりっと音がするんですよ。


 どうしよう札がはがれたぞ。

 すると大岩から煙が噴き出す。

 次の瞬間岩が割れて、巨大な化け猫が姿を現した。





 イフマナスに帰ってきたミラルカはベッドの上でくつろいでいた。

 キルレインなんて、かっこいいんだろうと思う。


 キル君ってよんでいいですかと聞くときは、顔から火が出るくらい恥ずかしかった。

 もっと嬉しかったのは、それをキルレインが許可してくれたことだ。


 その時の事を思い出しながら、ミラルカは甘い時間に浸っている。

 だがあえなく甘い時間は終わりを告げた。


 誰かがミラルカと、アーガシアで封印したあのばか猫を解き放ったのだ。



「アーガシアばあちゃんは……だめか動けそうにない。とっとにかく封印の場所までいかなくちゃ」


 飛び起きたミラルカは、じいに事態を説明した後イフマナスから飛び上がり加速する。





「にぎゃ~~。ようやく出てこれたにゃん。にゃ? 俺は、ちょうど腹減ってたところにゃ。全部食ってやるにゃ~~」


 でかい猫の怪物は俺たちを食うという。

 話し合いの余地なしだね。

 俺はほかの冒険者たちに、避難するように言った。

 これで被害も出ないだろうし、俺が化け猫を退治すれば、すべて解決する。



「いきなり出てきてふざけたことを言いなさんなよ」


 やつの注意を避難する冒険者ではなく俺達へ引き付けるのだ。


「「俺達がお前の相手をしてやる。食えるものなら食ってみなよ!!!!」」

「にゃ~~。その戦い、助太刀しますにゃ。ニャアは……えっとえっと、そう! 旅の者にゃ。決して、でかい猫と一緒にあの岩の中にいたわけじゃにゃいにゃ。信じてにゃん」


 俺に話しかけるのは、ねこの獣人かい? 


 煙に紛れて岩から出てきた氣がしたんだが。

 今はそんな事を氣をかけている場合じゃないか。


 見たところ、かなりのつわものだから、

 ここは協力してもらった方がいいだろう。



「ありがたい、オウ、ヒト、サンこの人をパーティーに入れてねこ退治だ。いいか!!」

 全員の「おう」と返事を聞き。


 俺達5人はこうして化け猫退治にかかる!



「ソルジャーノン(身体と攻撃防御強化魔法)。みなさん決めちゃってくださいっす」

「にゃっ! にゃあ―――――ん!」


 ねこ獣人の強烈なアッパーが化け猫の腹に炸裂する。

 かなり痛かったようで、ねこは動けなくなるほど硬直した。

 いまだ!

 俺達3人は腰を落とすと居合の構えからエンデ・ジ・エンドを化け猫めがけて放出する。



「「合体奥義、エンデ・ジ・トライアングルラヴィジ―――――!!!」」



【レベルが上がり神々からの祝福を授けます ちからまもりすばやさが800上昇 体力魔法力が800上昇しました。

 術を取り戻しました。】



 その後、瀕死の状態にした化け猫をまえに、ねこ獣人が俺の手を取って挨拶してくる。

 俺は、加勢してもらった件に対して「ありがとう」そうお礼を述べる。



「にゃっにゃ、ありがとうはこっちのセリフにゃ。ニャアにはこんな事しかできないけど、お礼の氣持ちです。受けとってにゃ」


 変な感じだぜ? 握手を通して俺の魂に触れられてる氣がする。

 でも、不思議といやな氣分ではない。

 なんて暖かいんだろうと思った。



「あ~~~。やっぱり封印が解けてばか猫が出てきてる~」


 声の方に振り向くとミラルカがたっていた。

 初めて見る焦った表情だ。



「平気っすよ。出てきた化け物は俺たちで今たおしたところっす。それよりミラルカはこんなところで何してるんすか?」

「えへ〜キル君こんにちは。じゃなくて……よく聞いてね。今君たちは世界をほろぼす災厄を解いてしまったんだよ。ねえ、そうだよねヴァルハラハル・クーゴ」


〈ふぅ、これでこの小妖精ゴブリンと、契約はできたにゃ。

 うるさいやつが来たけど、また大岩の中に封印されるのだけはごめんにゃぞ。〉


 俺の手を握ったままミラルカの呼びかけに、ねこ獣人はミラルカの視線を受け止めながら口を開いた。


 俺は、手を握ったままなのでいい加減はなしてほしいと思う。



「天魔皇帝ミラルカにゃ、来るとは思ってたけど見たところ弱点〈※:ヒト三郎の事〉作ってるみたいだにゃ~。その状態でこの【牙獣征王帝がじゅうせいおうてい】を相手にする気かにゃん」


 おいおい、何だか雰囲気が危なくなってきたぜ。

  名前が違うけどこの獣帝はニャハルの事です。



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