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338話 俺がレイゾック王です

「ぬし様、ご自愛なさってくださいなのじゃ」

「ばあちゃんはソンクーの心配より、敵の心配をしてあげなよ」


 アーガシアは〈七帝の合体大魔法〉を連発するアベルを心配する。

 手をキュッと握り、祈る姿は見る者に敬虔な少女を思わせるだろう。


 だが、「レイゾックの靈核が消滅してたら計画通りにいかないよ」と、ミラルカから注意を受けるのだ。



「マスターを敵に回すから痛い目に合わされるにゃ。賢いニャアならマスターを敵にしないのにゃん」

「朕達から見ても姉者は化物だな。あの威力を連射できる魔力は正直、脅威だぞ」


 ニャハルは降参しなかった愚かさを恨めと、ゴーシュを馬鹿にする。


 その横でニンフェディーネは、アベルの戦闘能力を分析した結果。大きな身震いを起こすのだ。



「各都市にいた悪魔の消失を確認しました。

 靈的存在である悪魔の消失は【靈帝】の僕なら簡単に感知できます。

 ごまかしは聞きません」

「決着がついた。アベル君の勝ち! アベル君強し!!」


 七帝はレムの感知によりアベルの勝利を確信する。

 シャーリーがドヤ顔で胸を張る育ての親の横で、その手を固く握る。

 それは、自分たちの長であるアベルの勝利を確信する行為であった。



 この後すぐ。アベルの〈念話〉を聞いた六帝は、都市の各部から長の元へ集結した。





〈※:アベル視点〉


 さて、俺は死亡したスロイブに〈蘇生〉を掛けて生き返らせてあげた。慈善行為ではない。


 この男には用事が残っているからである。



「わ……私は生き返ったのですか…………? 何故!?」


 ハッと氣が付くスロイブが、ようやく俺を見てくれた。


 へたり込むこいつの前に、

 アンダルシア、ケシ太郎、アメシス。ヒトとサン。大化け猫化したニャハル。それと他の七帝が立っている。



「我が君、暗愚の王が氣付きました」

「その様だ。ニャハル下ろしてくれないかい」


「にゃあ」とニャハルが一声鳴いた後、大きな体をゆっくりかがませる。それから慎重に頭を下げた。


 俺は首、頭間をゆったり歩いてスロイブの前に降り立つ。

 スロイブはある種の恐怖を抱いてる様子だ。

 交渉を上手く進めるられよう演出しているんだが、どうやら上手くいってる様子である。



 過去に演技の練習しといてよかったぜ〈※:アベルはアセンブリーの時に演技指導を受けております〉。



「俺を誘拐して奴隷にしたあげく。謝罪を聞き入れないと、逆上して殺害を図る。

 あんたがした罪は果てしなく重いよ。

 だが、これにサインをするなら無かった事にしてあげる。

 一族全員が処刑される大罪を、帳消しにして許してやるぜ」

「あぁっ……。あぁあぁぁあーーっ!!!」


 そんなうまい話があるのか。

 スロイブは真剣に、そして食い入るように俺が渡した用紙を見る。


 そして……。

 一瞬だけの喜びを感じた後ではるかに大きな絶望に落とされるのだ。


 俺がレイゾック国を許す条件は以下のとおりである。



・アベル・ジンジャーアップルを、レイゾック王の養子に迎える事。


・レイゾック王は退位し、直ちに養子アベルをレイゾック国、王位に即位させる事。


・その際゛アベルへ全権力を譲渡する゛と認め、これを公的文書に残すものとする。



 スロイブは短く嗚咽を零した後……。



「とてもぉ……のめません……。罪は償いますからどうかご勘弁をぉ」


 などとほざいてくるのだ。

 俺は当然譲る氣がなくわざと「困ったなぁ」などと呟いてみせる。



「「スロイブ殿! ご再考をっ!!」」

「「スロイブ殿! お考え直し下さいっ!!

 どうぞタイセイ様を養子にお迎え下さい!!!」」


 主の意志を組むアンダルシア達は、武器と脚をつかって地面を踏み鳴らし、大きな声で威圧する。

 同時に闘氣と魔力を全開にさせ暗愚の王を威圧するのも忘れない。



「そっそんな、うぅ」

「面倒じゃのぅ。…殺してしまうか……?」


「ひぃいいいいいい!!!」


 アーガシアが空氣を読み脅してくれた。

 すごい効果が出てるね。

 俺のためにしてくれたと思うと無性に嬉しくなった。


 さて、だめ押しといくかい。



「主想いな部下達ですまないね。何とか部下を抑えているけど、暴走したら()()()()()()()()()()()()()だぜ」

「あわわ!? わかりました!! どうぞお好きになさってください!!!」


 スロイブは、がっくりうなだれて動かなくなった。

 これでいい。

 俺がレイゾック王になる事で゛反乱勢力は全て賊軍゛になる。


 正義はこっちにあるのだと、公的文書が証明してるわけだ。

 滅亡させるのは簡単だし。



 俺は奴隷都市を手にいれた。別に奴隷が欲しかったんじゃないぜ。


 俺は仲間を守るため、あえて、こうしたのだ。


 もう一度言うが、奴隷都市を滅亡させるのは簡単である。



 思うにこういうビジネスは潰しても別の誰かが立ちあげてしまうため、決して無くならないと思うんだ。


 犯罪はなくならない。


 なら『無くすのではなく、俺の都合よく管理してしまおう』と、このように考えたのである。



 そんな趣旨をうたわれるも◯(ハクオ〇さん)も言ってた訳だしね。

アベルを、レイゾックの養子にして全てをむしり取る。この作戦はアメシスが立案しました。


「姫様の風評を悪くするやもしれません。良ければ私が、姫様の名代として執り行わせていただきます」

「魔王タイセイに敵対するとどんな結末が待つのか。他国に対してこれ以上ない回答になるね。

 アメシス氣を使わなくていい。

 この件は、俺が主体でやらせてもらうよ」


こんな一幕があったみたいです。


─────────────────────

カブト「そんな…これじゃ、まるで……」

サスケ「俺が、奴〈※:この時は敵対していた大蛇丸〉の全てを乗っ取ったのさ」


〜完〜


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