表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/347

19話 踊る道化(魔王)と勇者の魔法(ライトーラ)

ソンクウがやられてますが最後まで読んでほしいです、接戦もどきなので白いのが勝つわになるんです

 一方的な戦い。

 小妖精ゴブリンがジクリコウになぶり殺しの目にあわされている。

 体は傷だらけで動きは疲れで鈍くなるが。

 それでもその目にあきらめはみえない。


 とうぜんアベルもやられっぱなしではない。


 魔法――神々を源にする魔力現象で。

 ウルトゥアファイエア(超火魔法)でジクリコウの前にブオァアっと目隠しをつくり。

 そのまま奥義エンデ・ジエンドをゴォオオウンという音とともにはなつ。

 だが奴を倒すことはできなかった。

 痛めつけられたジクリコウは怒りのままに俺の腹に剣をさすと無造作に地面へドンとたたきつける。



 なんてひどいことをする奴だい……。

 おまけにザンと音がして魔剣の斬撃を飛ばし追い打ちしてる。

 俺は弱者が大きな力をもつと、とんでもないゲスが生まれるんだなと思った。

 力及ばずとも正しくあろうとする者。

 自分を律する者そういう心の強さを持つ人達を、俺は弱者とは思わない。

 だがジクリコウはちがう……。



 仲間たちは檻の中から口々に叫んでいる。

 アンダルシアは「おのれアクジャ」と、オウとベアンは「檻から出せ卑怯者」と言う。

 ジクリコウはゲシィが口をはさんだことが気に入らなかったらしい。

 彼はオーバサインダー(大雷魔法)で早々に気絶させられている。

 ヒトは怒りが頂点にきたらしく。


「くそやろう。その人をこれ以上傷つけてみろ、この手で必ず貴様を殺してやる!」と檻に額をぶつけ怒鳴り散らしている。



 さすがにこれ以上心配させるのは嫌だなあ。

 そう思う俺は仲間にネタ晴らしをする。

 まずはヒトだ。

 それで全員解けるだろう――。


「ヒト! おいヒト三郎きこえるかい?」

 おどろき顔のヒトと目が合う。

 そりゃおどろくだろうな。

 目の前で『ジクリコウと戦っているソンクウとは別のソンクウ』が話しかけてきたんだから。


「大兄―」


 俺は叫びそうになったヒトの口を慌ててふさぐ。

 あぶないなもう~、ジクリコウに気づかれたらどうするんだ?

 その衝撃でのこりの四人も俺に気づいたようだった。


 「簡単にいうと、あれは【狂乱と悦楽の神シーフーバを源にする】幻影魔法イルージオンだ。正攻法で闘うとてこずるからさ。早めにはめてやったのさ。」


 みんなも状況がわかったのか、ひそひそと小声で疑問をきいてきた。


「兄貴がてこずるの?」

「正直、トンチンカンと同じぐらいにしか見えませんよ?」


「ひょっとしてあの魔剣に秘密があるのですかな?」

「その通りさ、さすが歴戦の魔王将。いい目の付け所だ」


 俺はやつの強さの秘密を語る。


 ジクリコウはつよくない、魔剣を持たせてもそのつよさはトンチンカンと同じレベルであり。

 本来なら楽にたおせる相手だ。

 なのに幻影の俺はやられまくっている。


 ジクリコウの魔剣には能力があって対峙した相手のちから、すばやさ、まもりを下げるデバフの効果を持つんだ。

 実際にたたかっても幻影の俺と同じ目にあわされていただろう。

 だから幻術にはめてやってるわけだが。

 ただ真正面から行くだけが戦いじゃない。

 このやり口を、俺は旅の仲間のレンタロウから教えてもらった。


「オウ、ヒトこんなやり方もあるんだ、仕上げをよく見ておくんだぜ。」


 俺は強く手をたたきジクリコウを正気に戻した。

 きづいたジクリコウは俺の胸ぐらをつかむ。

 俺を空中に持ち上げると口上を述べる。

 完全に自分の優位を疑っていないな。


「どうやって移動したのか知らんが、こうして捕まえればもう逃げられまいしね!」


 そういうと同時にジクリコウは魔剣を俺ののどへ突き出す



 この瞬間。


 魔王の敗北が決定したのだった。


「こんなもんだろうね」



 勇者ソンクウのはなった光魔法ライトーラはジクリコウを腹で二つに分断した。

 ドチャっという音はジクリコウの上半身が地面に落ちた音だ。

 この世界の魔法は神々を源にしますが、神の強さを超えた実力者は自分を源にして新魔法をつくれます。

 面白かった次も読みたいと思われた読者さま


          下の



      ☆☆☆☆☆を押して


      ★★★★★に変えてください



      助かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ