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18話 小妖精(ゴブリン)VS偽魔王

 俺とケシ太郎の攻撃をさけたナニガシは距離をとると口を開く。

 その声はマジックアイテムによるものだろう。

 男か女かの判別ができない。


「なるほど叔父とはいえあんな男につくつもりはないということか。ゲシィにしては賢明な判断だ。そして解放軍のリーダーソンクウいい攻撃だった、殺気がこもってなかったのは私を殺す気はなかったんだな」


 気づいているか、ナニガシの正体は俺の知り合いだからな。

 正体を隠して敵に潜入していたのは、俺の安否を気にしてくれたんだろうね。

 ケシ太郎から「女神様こちらから行きますか」ときかれるがそれを俺は静止する。

 向こうはもう戦う気がないのだ放っておいていい(あと女神様呼びはやめろ)。


 最後にナニガシはゴブリン村のみんなの安全をきいてきた。

 それに対し俺がみんなの無事を伝えるとナニガシは一瞬で姿を消し転移魔法アルドでこの国から離脱するのだった。

 俺だけに聞こえる

「負けるなよソンクウ」の念話をのこして……。





 世に名高い魔王センセキが治める結晶国カラットの玉座のよこに一人の男がいる。

 細身の優男だがみなぎる魔力量と五体に満ちた力は一目でただものじゃないことを相手に悟らせるだろう。

 ブウンと少しの音がすると男は誰もいない空間に話しかけた。


「おかえりなさいませセンセキ様。ご心配されていたソンクウ様はどうでしたか?」


「まるで別人だな、おいらの知るあの子とはかけ離れすぎている。カカの奴が言ってた通りだ。ま それはさておき悪いなアメシス。おいらは魔王将筆頭のお前に頼ってばっかだ、今度休みを取らせるからよ、かんべんしてくれよな」


 その言葉にアメシスがいいえとだけ済ませるとセンセキは玉座の間を後にした。

 残されたのはセンセキが誇る十魔王将である。


「聞いたなお前たち、センセキさまはいずれソンクウ様を『お確かめ』になるだろうトウ・ダーラとの戦争で奴らに後れをとるな。センセキさまを失望させるなよ。ダイヤ、ジルコン、オニス、ボルダーオ、フローラ、スフェーン、ガネット、アヤナ、モッガナイトいいな!」


「「言われるまでもない」」

 自分達のリーダーの言葉に闇にひそむ九魔王将はこたえるのだった。





 魔王ジクリコウはすでに剣を抜き俺達はやつと対峙している。


「ジクリコウいやアクジャ。貴様がわが王家から奪ったすべてを返してもらう! 覚悟しろ!」


「これはこれはアンダルシア様どこにお隠れかと思えば。まさかガウがあなただったとは思いもしませんでしたよ。それより奪うとは心外ですな魔王将が王を討ち下克上をするのは別段ルール違反ではないでしょう?」


 肩をすくめながら奴はアンダルシアを挑発する。


「もっともヤーレルは手ごわかったからな、王妃を人質にしたら何もできなくなったぞ切り刻んでなぶり殺しにしてやったわギャハハ」


 アンダルシア、ベアンは怒りに体が震えている。

 奴の醜悪さのせいで被害を受けてきたケシ太郎もだった。

 そして俺もだ、悪党をとっととだまらせる必要があるね。


「ゲシィも裏切りおって、ふん――たとえ何人集まろうとわしの敵ではないわこのように……なっ!」


 やつの魔剣が光ると同時に黒いエネルギーが剣の形をとって俺達を檻に閉じ込める。

 やつは得意げに言う。


「我が知の前ではどんな強者も赤子同然よ、貴様らは後でゆっくりと拷問して苦しませてから殺してやるか。さて何人かな? アンダルシア、ベアン、ゲシィ、オーク、人間ヒト種……」


 そのときギィイイインという金属音が鳴り響く。

 全員が小妖精ゴブリンの死角からの奇襲を魔剣で防ぐジクリコウの姿を目撃する。

 ジクリコウも思いもよらなかったようで「おどろいたな。あの一瞬で逃れてから攻撃とはな」とつぶやいてた。

 


 安心しろよアンダルシア、ベアン、ケシ太郎バカ魔王のふざけた口は、俺が閉じさせてやるさ。

 着地した俺はジクリコウにむかって言い放つ。


「覚悟はいいな偽魔王。 お前の相手はこの俺だ!」

 ナニガシはソンクウ、カカマウントと知合いですがオウヒトは知りません

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