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172話 異世界魔王の支配地・エルブヘンシエル

 異世界の魔王マルヴァピーヨについてだが、彼は【ななつのくに】加盟国の一つである()()()()()()()()()()()()()()()()()


 オニオとトトニカは(魔王タイセイ)の親衛隊所属なのだが

 二人はマルヴァと親交が厚いことを考えて、エルブヘンシエルに出向させてマルヴァ付きにしてある。


 ちなみにこの国は何もないとこに発生した新興国家ではなく、元々が有翼人が王の国だった。

 彼の国政は【侵略】であり戦争で勝利して、その領土を広げていく、たった、それだけである。


 そんな中で魔王が君臨する【ななつのくに】の噂を聞いて目をつけたのだろう。

 密偵を使い入念に調べたところ、魔王が小妖精だと言う事実を突き止める。たかがゴブリンが王を務める国家群だ。


 突き抜けた噂を聞いているがどれも現実味のない大嘘にしか思えてしょうがない所に、頂点が戦闘力がない小妖精だと判明したのである。



「読めたわゴブリンの王めは悪知恵が働くらしい。大袈裟な噂を広く流して、他国の侵攻を防ぐ策をとっているのだ。

 影武者である赤髪の魔族を立てたりラビレム村から、ゴーレムを大量に購入しているだろう?

 魔王タイセイに戦闘力がないと自白しているようなものよ。」

「おお、さすが王。その英知は常人が及ぶところではありませんな」


「トウ・ダーラいや【ななつのくに】へ宣戦布告だ。奴が築いたものはエルブヘンシエル王の物にする。ガハハ」

「ははぁー。魔王タイセイめは泣いて王に許しを請うでしょう」


 エルブヘンシエル王と大臣は下品に高笑いする。





 俺はアンダルシアからエルブヘンシエルが、宣戦布告した件を聞く


「いいタイミングだよ。魔王であるマルヴァ用に国が一つ欲しい所だったんだ。

 興国で一から創るよりも敵を倒して手にいれた方が手っ取り早いからさ。こんなに早く【ななつのくに】に、手を出す愚か者が出るとは思わなかったぜ」


 戦争に勝利し王を排斥(はいせき)して、マルヴァを新王にするのだ。


『七兄弟』の戦闘力を図る時もそうだったけど、俺が何かしたいと考えると上手くいく方向に話が進む氣がする。


 俺の日ごろの行いがいいからに違いないと思う俺。いい方向に考えないとね。

 森四郎が言うには


「タイセイ様が言われた通り密偵は泳がせておきました。

 また国境を見張るドリアード達にもトウ・ダーラから出る密偵は、わざと見逃すように伝えてあります。戦争をはじめる準備は整いました」

「ご苦労様。今回は森四郎達『七兄弟』の出番はないかな。

 俺の今回の目的は国と言うよりその領土を手にいれる事と、新戦力が有する戦闘力の確認なんだ。

 アンダルシア、盟主タイセイの権限で俺が言う王に招集をかけてくれないかい?

 森四郎はシャッテンのやつに声を掛けてよ。『今度の戦争では大いに暴れてもらう』ってさ」


「「はっ! かしこまりました!! 我が君/タイセイ様!」」





 戦争当日


 両軍が平原に陣取り互いの主張をぶつけ合う。


 とはいえこちらは侵略される側なので特に主張もない、先に向こうの言い分を聞くようにする。


「エルブヘンシエル王が邪悪な魔王に物申す、貴様が口先だけ上手い弱いゴブリンなのはお見通しだ。

 貴様が支配する人間種の国の開放と亜人の働き手を解放せよ。しかる後に我がエルブヘンシエル国が貴様の嘘で塗り固めた【ななつのくに】の頂点に収まり、他の国々と民草を正しく導いてみせよう」


 ほお、俺が集めた【ななつのくに】の王と仲間達は好きで俺に力を貸してくれているのではなくて

 俺が騙していると言いたいわけだ。


 それにしてもひどいたわ言だなぁ。



「姉者の事を良く知らないであんな決めつけ……この僕が許さないぞー」


 ミラルカさん氣がはやいです、あんたはヒトと婚約している状態で結婚はしていないから、あなたに姉者呼ばわりされる謂れはないです。



「あんた達が欲に目がくらむ盗人なのがわかったよ。こちらの要求は王であるあんたの退位だ、俺の【ななつのくに】を狙ったのだから国が滅ぼされても文句は言わさないぜ。

 王が退位し、俺に王の選定権を渡す以外に戦争の終結方法はないと思ってもらおうかい〈※魔王であるマルヴァに領土を持たせて、支配地からマナを吸収して彼の戦闘力をあげたい〉。」

「言わせておけば、たかが小妖精ごときが~。行けぃ兵士達、奴らを殲滅して減らず口を叩けなくさせてやれ!」


 号令を受けてエルブヘンシエル軍が突撃する。


 俺は後ろに振り替えると


「期待しているぜみんな。力は抑えなくていい、まず慣れる事を前提にゆっくり神越えの力に同調するんだ。

 後ろに親とも言える【神越え(オリジナル)】がいるから念話でコツを聞くのも有りだろう」


 一人は首を鳴らし、一人は猛牛の様に地面をける。

 やけに落ち着いている者もいるから、戦う前の昂ぶり方はそれぞれという感じだ。


「さぁトウ・ダーラ国新生十英雄のお披露目だ! エルブヘンシエルなんてやっつけてやれ!!」

「「おう!!!」」


 シャッテン、トーマ、アリス、オニオ、トトニカの五人が一歩前に出る。



「魔神は十英雄が生きている事も感知しています。狡猾なアイツは今もこの戦いを、大権を使った千里眼で見ていますよ」


 ロンメルが俺にヒソヒソ耳打ちする。

 そうだろうね見られている様な、嫌な感覚がなくならない。

 でもそんな事は織り込み済みなのだ。


 俺は魔神が見ている感覚がする方向の空に向けて、「べぇー」と舌を出す

冒頭でエルブヘンシエルの王がマルヴァになっていますので、戦争の結果はお察しです。

神越えと十英雄の不思議な繋がりは〈悟○すぐに来てくれ、人造人間がー○ッコロさん?→悟飯20号を攻撃〉、のような以心伝心の形になります


アベルは内心〈魔神貴様見ているな〉と思ったようで、舌を出しました。

エルブヘンシエル王はトウ・ダーラ攻略に自信のある奥の手を用意しています。次回で判明しますが、アベルを怒らせる結果を生むようです

アベルの怒りは他の神越えから見ても、ヤバいと感じるのです


  面白かった次も読みたいと思われた読者さま


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      ★★★★★に変えてください



      彦馬がよろこびます

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