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8話 小魔界・傭兵業1

「オウ、ヒトいったよ!」

「わかった」


「了解っす」


 俺達は小魔界の南西に位置するリザードマンの村に来ている。


 街を襲う魔物ギルドロムの退治依頼できているのだ。

 この世界のリザードマンは理知的な魔物で人間種とも親交がある。

 傭兵である俺の母トウシンと、ここの村長バイクランは古い知り合いで。


 母はたびたび街を襲う魔物を封印し眠りにつかせていたそうだ。

 


 今回ギルドロムが眠りからさめる時期になったが肝心のトウシンが留守なので俺たち三兄弟が立ち上がった。

 レベルを上げるついでに金も稼げる傭兵業は今の俺にはちょうどよかったのだ。



子供ぶんしんを作らせるない。どこでもいいから思い切りたたきなよ!」


 俺の合図にオウ次郎はズンと大剣をギルドロムの前足に突き刺す。



「キュギイイイイイィ!!!」


 金切り交じりの叫びをあげて身をよじるギルドロム。

 何とかやつの分身を阻止できた。


 本来ならリザードマンの技術で倒せる魔物なのだ。

 しかしそうさせない最大の理由がこの魔物が持つ分裂能力である。


 自分に危険がせまるとこの魔物は何十にも分裂し自分と同じ子供をつくり出す。

 ただしあまり知られてないがその一瞬の間に攻撃してしまえば阻止できたりする。


 俺は、生前さんざん手を焼かされたのでよ~く覚えてる。



 ギルドロムを倒すには分裂できないほどの大ダメージを一度に与えることだ。

 でないといつまでも分裂を阻止する泥仕合が展開される。



 俺の母さんは一撃がまさに必殺とよべるダメージを与えるのでギルドロムを眠りにつかせることができたらしい。

〈ホントは殺せたがバイクランから村の戦士の訓練に生かさず殺さずで封印にとどめるよう依頼されてたとか、今回母が不在で完全に裏目に出たが〉


 俺一人なら難しいだが、今のレベルを大幅に上げた俺達なら余裕だろう。

 長い封印ねむりにとどまらすに、永遠の眠りにつかせてやるぜ。



「バイクラン様、かまいませんね!」

「ソンクウ殿おたのみ申す拙者らを苦しめてきた悪獣を倒してくだされい」


「オウ次郎、ヒト三郎いくぜ! 呼吸を俺に合わせろ」


「オ~~~ウ」

「えっと、本氣でやるんすか?」



 三人の闘氣を剣に集めしゃがんだオウとヒトが剣を横ばいにして上にかざす。

 そこに俺の振り下ろした剣が合わさりゴオウと闘氣が奔流となり大きな暴威となってギルドロムを討つ。



「合体奥義トリプルフラッシャ~~!」

「「………」」


 巨大な閃光は悪獣を簡単にふきとばし街の脅威はさった。

 しかし、俺は納得がいかなかった



「二人とも、なんで叫ばなかったの?」


 怒る俺に二人はばつが悪そうだ。何も言わずに黙ってる



「いや叫ぼうとはしたんすよ。でも直前で俺の理性が勝ってしまったんす」

「あれを叫ぶのは勇気がいるよ」


「待ちなよ。三人で考えたんだぞぅ。ポーズが嫌なのかい? ポージングだけ変えるかい?」

「技名がださすぎるっすよっっっ !」


 言ってはいけない言葉をヒト三郎は発した。

 となりのオウ次郎がおどろきながらも勇気を振り絞った弟分をみつめる目は誇らしげだ。


「ださい? えっ、どこが……」


 まさかの回答だった。


 我らが長兄は、この合体奥義を少しもダサいと思っていないのだ。


「あんたうそでしょ? 万人が万人ともださいって言いますよ。

 自分で考えた流派の技名は普通なのになんなんすか。嫌がらせっすか?」

「俺の流派の技名考えたのはパーティーのメンバー

(ヴォウデウス、ルーヴァン、セルバス、レンタロウ)だぜ」


 その言葉に二人は悟る。

 人類史に名をのこす。この偉大なる大英雄『はじまりの勇者』ことアベル・ジンジャーアップルは、致命的にネーミングセンスがないのだと。



「大兄貴わかりました。ここは民主主義で決めましょう。技名は俺か兄貴が決めた方がいい人~」


 初めから手を挙げてるヒト三郎に合わせて、オウ次郎が手を上げる。

 二対一で奥義トリプルフラッシャ~はその名を変えることになるのだった。



「……そんなにダメかなあ?」



【レベルが上がり神々からの祝福を授けます ちからまもりすばやさが900上昇 体力魔法力が600上昇しました。幻影魔法を取り戻しました】

ネーミングセンスの全くないアベル、流派名もアベル流なのは無難なのがそれだけしかなかったからです

 面白かった次も読みたいと思われた読者さま


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