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87話 聖剣兵器

 バフをかけてもらい、いま出している二割の力が四割の力に変化したようだ。

 ニャハルとアーガシアは種族が人類ではないので人間種に氣使うことなく攻撃している。

 理解はできる。

 人類が魔物を全力で攻撃するようなものだろう、だがミコットと魔物になったとはいえブーニカは人類(魔物以外の人型生命)なのだ。

 戦い方にゆるみができてしまっているようだ。


「ミコット、ブーニカ気持ちはわかるけれど相手に氣をつかうな。戦場では攻撃してくる相手を無力化するのが最低限の礼儀だぜ」


 相手が弱すぎるとはいえ手を抜きすぎるのはよくない。

 もしも癖になれば自分の命が危なくなるし、なにより大切な仲間を死なせる羽目になるからだ。


 俺の言葉で二人は、歴戦の戦士だけありこのあと手を抜くことことなく戦うのだった。

 あくまで実力の二割出してる状態なのだけれど。


 あらかた片づけた時に俺たちめがけて闘氣の流れが光線のように放たれる。

 アーガシア、サン、ミコット、ブーニカは「遅いのじゃ」「当たらないにゃ~」「んやぁ」「へたっぴ」と言いながら避ける。


 俺はよける必要もなく剣で闘氣の流れを受け止めて剣にそのまま、まとわせる。

 これはアベル流奥義の二・レスクレーシオシュートの応用である。


「後ろのハーフリング達に当てるわけにはいかないからさ、危ないじゃないか。なぁ!!」


 俺はいいながらはるか先にいる闘氣を放った相手を睨む。


「最初から全力ではなてと言っただろう、奴ら相手に様子見していたら負けるのは必然だぞ」


「しかし剣の内臓している魔力には限りがあります。あなたの言われたとおりにすることは無理です」




 ゴドーリン軍の将軍視点

 ▽

 王からつけられたこの男を私は最初から嫌いだった。


 今朝王からの伝達があると軍属の魔法使いが念話で語る内容は――


・必ずリリパラディスを落とし我がゴドーリンの領土とせよ


・授けた新兵器の運用はそなたにつけた余の相談役に聞くがよい


 こういうものだった。


 新兵器はかのはじまりの勇者が愛用した聖剣のコピーで、オリジナルほどの攻撃力はないが剣の力によりエワード流を習得していない一般兵でもエンデ・ジエンドを放てるという夢のような兵器だ。

 しかし欠点がありそれは剣が持つ魔力を使い切ると奥義は放つことができなくなる。

 そうなれば大事な局面で使うために、温存しながら要所ではなつ戦法をとるのが最適ではないのか? だが私の意見を王の相談役という怪しい男は鼻で笑うと。


「初撃で全ての剣を最大出力ではなて」という。


 私はそんなことはできないと一人の兵士だけにエンデ・ジエンドをうたせる。

 残念なことに白いゴブリンに受けとめられてしまったが……っ



 アベル視点

 ▽

 正直エンデ・ジエンドを複数で撃たれていたら受けとめることはできなかっただろうね。

 俺は相手が節約家でよかったなんて胸をなでおろしていると、頭から布をかぶった見るからに怪しい男が、将軍の首を腕でつかむと力任せにもぎる。


 そのあと敵軍全体に男の怒号が響く


「俺の言葉は俺をこの地に派遣した王のものだ、わかったか!」


 ドズンと奴が上げた足を地面にたたきつけた音なんだけれど、まるで地震のように俺たちの体が揺れる。


「無能のように死にたくなければ言われたとおりにしろ! 剣の魔力を全放出。エンデ・ジエンドをまとめてはなて!! 目標は――」


 奴は殺気を俺だけに向ける。

 それと同時に俺に向けて指さす男の腕は人間のものではない。


「白いゴブリン (勇者アベル)。奴さえ殺せればいい。ほかは目もくれるな……」


 魔神の直属である十英雄と二回目の対決がはじまる。

現在の十英雄はヘンリーと違いそれなりに戦えるようになっています。

あとで出る国に所属して鍛えてもらっているからなんですけど、この国とトウ・ダーラはいずれ対決することになるてましょう


  面白かった次も読みたいと思われた読者さま


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      彦馬がよろこびます。

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