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84話 【ななつのくに】の六番目異世界文化国チキュウ

 うごけない!

 正確に言うと羽交い絞めにされて身動きが取れないという言い方が正しいね。


 扉を開けると同時に三人に抱き着かれたのだ。

 俺はよけれたけど相手に殺意はないし、何より千年ぶりの再会なんだ。

 俺は手を広げて避けるという選択肢を俺の中から排除する。


「アベルさんなつかしいです。生まれ変わっても僕たちを覚えてますか?」


「ハジメとニオとフルベルトだろぅ。忘れるもんか、俺の大切な仲間たちはちゃんと覚えてるって」


「遅いもん。転生したアベルがここに来ないから、テイイチに私達から会いに行くって相談したもん」


「ん~~~。ん~。もう離さないのだ」(フルベルトの加減なしの抱き着きでダメージを喰らうアベル)


 ハジメとニオは名残惜しそうに俺から離れるけど、しがみつくコアラと化したフルベルトは俺の手で引きはがす。

 加減なしで抱き着かれたせいで体が痛いんだよ。


「俺は同盟国を探しているんだ。ハジメの知識が欲しくてさ君に力をかしてもらうようお願いしに来たんだよ。それと魔王イフマイータの孫娘がハジメに聞きたいことがあるんだって」


 いずれこの国に来ようと思っていた俺を動かす原因となったミラルカと、まだ面識がない俺の仲間のセーナを俺ははじめにお紹介する。


 ところがハジメとセーナはヴォルデウスの紹介で俺が死んでいる間にであっていたみたいだ。

「あたしはチキュウの位置は知らなかったからちょうどいい機会だったよ」というセーナ。

 それから精霊になったハジメはヒトの可能性も察知していた。


「神以外は8000でレベルがカンストするのに、君はすごい力を秘めていますね。ヒト三郎くんでしたね。本人の才能も一因ですけど師がよかったんでしょう。ここまで鍛えこむとは。さすがはアベルさんです」


 俺のかつての教え子は素直な意見を口にする。

 なんともむず痒い心地だね、もっとも俺も旅の中で異世界の知識をハジメから教わったので俺とハジメはお互いが師であり弟子でもあるのだ。


「テイイチにいは俺のレベルがわかるんすか?」


「ええ。僕は人間種の姿ですけど神の一つ下の種族の精霊なんです。君のレベルだけじゃなく僕の目にはそこの小妖精ゴブリンの魂が人間種のアベルさんなのも見えてるんです」


 ハジメはそんなことよりアベルさんの用事は全部済ませてしまいましょうというと、家臣に命じて同盟の締結の準備と宴の用意をする。


 ミラルカの知りたい精霊になる方法の伝授はニオとフルベルトにミラルカへ伝えるようにお願いしていた。

 俺の目にハジメの「アベルさんはやくはやく」とせかす姿は遊びに行く前の子供のように映る。





 宴の前にトウ・ダーラとチキュウは正式に同盟締結する。

 これにより

トウ・ダーラを含めた【ななつのくに】

    

同盟国ー1トウ・ダーラ

    2魔族本国イフマナス

    3結晶国カラット

    4神聖法国パラディーゾ

    5竜国ドラグニル

    6異世界文化国チキュウ

加盟国ー1グォウライ

    2魔法学院


 こうなったわけだな。


「まさか精霊の成り方が神に認められてなおかつその試練を超えることなんてねー」


「以外というきはしないな。むしろよく聞く氣がするな」


 この言葉をのこしてミラルカとヒトはルーが十秒で建造したゲートでトウ・ダーラへ帰る。

 そこからパラディーゾかドラグニルで神を呼んで精霊の試練を受けるんだろうね。


 セーナはフルベルトとニオと試合をしている。

 知り合いとはいえ三人は久しぶりの再会だからお互いの実力を確かめたくて仕方ないようだ。

 まぁ俺が鍛えたからセーナの勝ちは揺るがないだろう。


 俺はなにをしているかと言うと


「廃墟だったのが嘘のようだね。見たことない建築物に乗物、千年前の地球とは大違いだよ。規模も都市じゃなくて王国になってるしさ」


 てくてくと弟子の……いや仲間だね。

 ハジメそれとハイエアと一緒に国の中を見て回っている。


 俺の趣味の散歩それとトウ・ダーラの魔王として同時に視察をしているわけだ。


 二人の説明によればチキュウはハジメのいたニホンコクの文化と技術をそのまま流用している。

 精霊となった【異世界人】だけが持つ遠視能力で、つながる元の世界の知識つまりどうやって作るのかの方法を知る。

 実際に作る映像を見ることができるらしく、この力を使ってハジメはチキュウを王国レベルまで発展させたのだ。


 俺が言った知らない乗り物『じてんしゃ』や『ばいく』、『くるま』もニホンコクではポピュラーな乗り物らしい。

 生活水準もニホンコクの現代レベルを再現しているから『びる』があったり『じどうどあ』なんてムンドモンド人からみれば珍しいものもある。



 是非とも俺の国と同盟国にいきわたらせたい。



「アベルさんにドッペルも教わりましたし、これからはアベルさんのところにいつでも遊びに行けますね」


「そのときはニオとフルベルトとハイエアもつれてきてね。レベルもいっぱい上げないといけないからさ」


「おいおいアベルお手柔らかに頼むよ」


 俺とハジメはハイエアの一言でハハハと笑う。

 アベルは異世界人の知識を神超えのちからで「探らせてくれ」とテイイチの了解をもらってアベルの頭に吸収しています。

彼女はトウ・ダーラを住みよい国に変えていくでしょう


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