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6話 魔族の男

タイトル変更しました、元ゴブリンの剣です。変わらず読んでもらえたらうれしいです

「そっちだ。追い込めオウ、ヒト」

「合点いくっすよオウ次郎の兄貴」


「オウ」



 食い扶持が増えたことで週に二回の狩りは三回に増えた。

 今は仮の獲物フタツノウサギを追っている最中なのだ。



「兄貴頼みます」


 本来飛び道具で仕留めるのが当たり前のすばやいうさぎを己の脚力と手にした剣だけでしとめるのがこの狩り(修行)の目的である。

 ごはんも手に入るしレベルも上げれる一石二鳥というわけだ。



「うわっと」


 すばやいフタツノウサギは足元を左右斜めとフェイントをまぜた動きで二人をほんろうしていた。

 二人とも強くはなってきているのだが、まだまだといった所だろうか。



「このこのこの!」

「あっそっち、いやあっち?」


 見事に遊ばれている。


「よし。そこまで二人ともまだまだだな今回何が自分に足りなかったのかどうすればこのえものをしとめられるのかをよく考えておくこと」



 はっきり言うとオウ次郎ヒト三郎ともにこの獲物をしとめられるだけの腕とレベルがある。

 だからこそ『レベルを上げろ』ではなく『よく考えろ』というアドバイスになるのだ。

 今回二人に足りなかったのは戦闘中でも最適解を探すという手段を取らなかっただけなのだ。



「二人は待機、ただし模擬戦を休まず三十分、休憩五分のローテーションを俺が帰ってくるまで続けること。いいね」


 ええーというヒト三郎の声を後に俺は二人がしとめられなかった獲物を追いかけた。

 ウサギを追って開けた草原から森の中にはいる。


 わざとだったりする。


 こうすることで森の木々が障害物になりこちらの動きに制限をかける状況と、すばやいウサギの動きを自分の足と剣だけでしとめる。


 あの二人だけでなく俺も自分のレベルを上げるために修行をおこなうのだ。

 ただしこの後の展開は俺の予想とは違っていた。



「ゴブリンが剣を使うのか? めずらしいね。しかも適当といった感じじゃない修練された動きだった。

 その肌の色といい、君は本当にゴブリンかい?」



 森を少しおくに行ったところで魔族の男に話しかけられた。



「これ君の獲物でしょ?」


 俺が追いかけていたウサギを手に男は話しかけてくる。

 とがった耳とつり上がっているが涼しげな眼。

 目線は泳ぐことなくこちらをとらえてすきがない。

 体つきは細身だが筋肉質でふだんの修練が見てとれる。

 強そうではなく、間違いなく強いそれが俺が魔族の男に抱いた感想だった。



「そうだけど、だったが正確かな今はしとめたあんたのものだろうね」

「ハハハ、なるほどそういわれるとそうだね、白いゴブリンさん君は強そうだ。なあどうだろう? このウサギは君にくれてやろう。そのかわり俺と戦ってほしい」


「あんた、いきなり何言ってんだい。と言いたいところだが、いいぜ。こっちにも事情がってな(レベル上げ)。強い奴とやれるのは願ったりかなったりだぜ」

「いい答えだとてもサポート種とは思えない。ねえゴブリンさん君もごぞんじだろうけど、この世界は強い奴ほど『戦いたい』『強い奴とやりたい』この二つの感情が高くなる」


「そう、万象の神々が一柱、闘争と進歩の神バルトエードは子供たち(人類)の競争心を刺激して発展するようにと願いをこめた……みんなしってる常識だよな」

「いま俺はその二つの感情が強く高まっている、強くだよ。君はどう感じているかな」


 いうないなや奴と俺は互いに距離を詰め同時に抜刀した。

すぐ読めるように今回短めです。

 面白かった次も読みたいと思われた読者さま


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