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ピサロ北の森

 ブックマークに高評価! ありがとうございます!!


 さてさて今回も余り修正点はございません。

 とある一部だけ変更致しました。


 ご意見ご感想お待ちしておりますm(_ _)m


 ギルドを出て北門に向かうケンヤ。

 途中、昼ご飯代わりに屋台で肉の刺さった串を買い、モグモグ食べながら歩く。


 屋台の人になんの肉か聞いたら、バサンって名の鶏型魔獣らしい。


 バサン……、確かゲームでは大きさは違うけど、ニワトリみたいな姿だったな。あれ食べれたのね! 確かにこの肉、普通にまんま焼き鳥の味だし……


 街の風景を眺め「落ち着いたらこの街の探索もしなくちゃ!」などと考えながら歩いていると、程なく北門が見えてきた。


 北門には南門と違い門番が二人立ってる。北の森やダンジョンがあるからかな?


 門番にギルドカードを見せる。


「Eランク……駆け出しだな、まさかソロか? まあEランクの駆け出しにパーティの誘いはないか……あんまり無茶はするなよ! それとある程度レベルが上がるまでは、北の森には近づくな。たとえゴブリンと言えどソロじゃキツイからな!」


 南門のロイドといいこの人といい、この街の門番って皆さん世話好き過ぎる。


「はーーい! 気をつけます!」


 元気良く返事をし、忠告無視でいざ北の森へ!!


 北の森までに数匹のスライムに遭遇したけど、全てデコピンで対応!


 スライムはデコピンで倒せます! はい!





 森の中に入ると日光が遮られ薄暗いし、木の根や蔦が生えておりめっちゃ歩きづらい。


「確かにこれはかなり慣れた冒険者じゃないと、戦闘中に足挫いたり転んだりしそうだな」


 自分も人事じゃない! 慎重に森の中を探索中、一匹のゴブリンを発見!


 身長は一メートル位? 緑の肌に鼻の高い猿の様な顔、みすぼらしい布を腰に履き、手には折れた剣を持っている。

 まだこちらには気付いていない。


 はぐれか?


 はぐれならちょうどいい、この世界に来て初めての人型との戦闘。

 まあゴブリンなら数百匹現れても、問題ないステータスをしてはいるが練習は必要!

 腰からロングソードを抜き、少しづつはぐれゴブリンに近づいて行く。


 よし! 行くぞ!!


 ゴブリンの前に勢い良く飛びだ…………


 バタン!!


 転けた……盛大に転けた……防御力637のおかげでダメージはない。

 木の根に引っ掛けた足首も大丈夫。


 ただ心のダメージはデカい……


 だ、誰もいない森の中で良かった……いや、森の中だから転んだのか……なんにせよ誰も見てなくて良かった!


 ほっとして顔をあげる。


 ポカーン


 目を丸くしたはぐれゴブリンがこっちを見ていた……


 ……


 …………



「みぃ〜たぁ〜な〜ぁ!!!」


 恐ろしいまでのケンヤの迫力に、はぐれゴブリンは恐れおののき固まってしまっている。


 一歩二歩、はぐれゴブリンに近づくケンヤ……怒りに任せ肩口から脇腹へ袈裟懸けにロングソードを振るう!

 ゴブリンの肩口から脇腹に赤い線が見えた途端、上半身がずるっと離れ、ベチャッと地面に落ちた後、下半身もバタンと倒れた。


「ふう〜、口封じ完了!」


 ロングソードを振るい、血を払って鞘に戻す。


 人型を倒すのに少し躊躇するかなって思ってたけど、おかげでそんな事気にせずに倒す事が出来た!


「あっ! 魔石の回収!」


 魔石を回収する為、倒したゴブリンに視線を移す……


 グロっ! グロいんですが……血がいっぱいだし、なんか内臓も見えている……


 誰だ! こんな残酷な事したやつは!


 ーーーー俺です。


 スライムの時とは違いリアルって言うか……、そりゃ魔物っていっても生き物だしなあ。

 しかも魔石って魔物の心臓よねえ……、今からこの死体の胸を裂いて魔石取るの? マジかよ……

 けど、この世界で冒険者として生きて行くにはイヤでもやらないいけない……


 覚悟を決めて死体に近付き、左の腰からサバイバルナイフを抜く。

 ゴブリンの心臓辺りにナイフを刺し、切り口を広げ魔石らしい物を見つけた瞬間……



 ゲロゲロゲロゲロ



 …………吐きました。


 そりゃ吐くっしょ! 吐くよ!


 涙目でえづきながらなんとか魔石を回収、魔石をアイテムボックスに仕舞い、とりあえず一息入れる為、近くの岩に腰をかけ今後の計画を立てる。


「なんにせよ魔石回収に慣れないと……まだ日が落ちるまでには時間があるし、後数匹ゴブリン見つけて練習するべきだな」


 よし! 気を取り直し勢いよく立ち上がる。




 クスクス




「ん? なんか今聞こえたような?」



 ……



「気のせいか…」


 何か聞こえた様な気がしたけど魔獣の気配はないし……


 まあ大丈夫かな?


 そしてゴブリンを見つける為、ケンヤはさらに森奥深く探索に向かった。





 先程までケンヤが戦闘をしていた場所のほど近い木の枝に、足をプラプラさせながら興味深くケンヤを見つめる存在があった。


「なにあれ! なにあれ! 超面白過ぎるんですけど!!」


 それは目を輝かせながら森の奥に向かうケンヤを見つめている。


「イキナリ転ぶし、ハラハラして見てたら何あの太刀筋! いくらゴブリンが弱いって言っても一刀両断って有り得なくない! って感心してたら今度はゲーゲー吐いてるし! ケラケラ」


「コレ着いていくっきゃないっしょ! あたしアレ気に入った!!」


 木の枝からふわりと浮き上がり、ケンヤの後をひらひら追いかけて行くのであった。


 

 はぐれゴブリンとの遭遇、元の作品ではふざけ過ぎていたので変更致しました。

 流石にあれは……今見ても恥ずかし(/ω\*)

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