表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平凡な戦士職が実は最強だったりします!  作者: 司純


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

65/125

予感

 評価のお星様、削れてしまいました……

 これ以上削れないように面白くしないと!

 とはいえ、評価して頂きありがとうございますm(_ _)m


 ご意見ご感想等も頂ければ幸いです。

 

 魔族領へ続くダンジョン

 このダンジョンは階層毎に分かれてはいない。階段を降りると一直線のダンジョンだ。


 そのボス部屋迄の距離およそ百五十キロ、普通の人が歩いて大体三日から五日程の距離だろうか。

 だがそこはダンジョン、そう簡単にはいかない。

 当然だが魔物が湧く、しかも竜族という強力な魔物が湧くダンジョンだ!


 そのダンジョンをケンヤ達は駆け足で進む。


 最初に現れたのは地竜と呼ばれる竜族。

 見た目で言えばコモドドラゴンを二回り程大きくした様な魔物だ。


 しかも数が尋常じゃない……幅五メートル程の通路にビッシリと湧いている。


「さて、この数スゲーな! 取り敢えず減らすから、お前達は俺が倒し損なったヤツの相手してくれ」


 ケンヤはドラゴンバスターを抜き、地竜に向かい剣を振るう。


 ズバーーーーーーン!!


 一振で数十の地竜は切れるのでは無く、消滅していく!


 ドラゴンバスター、ドラゴン特化最高峰の武器だ。


 その威力を目の当たりにし、目を丸くするトオル、サラ、アバロン。ケンヤの後ろを駆け足で追う。


「倒し損なうって……、駆け足で地竜を消滅させてる……俺達の出番ないよ?」


「お兄ちゃん……私、ケンヤさんの事でもう驚くの止めようって思ってたのに……目の前のこれは……なに?」


「サラ様、トオル殿……、お気持ち、良く分かるでござる……」


 皆の声が届きシルはため息を吐く。


「ケンヤさあ〜! 凄いのは分かったけど、三人にも戦わさせてあげようよ……」


「もう少し進んで数を減らしてからな! 経験値共有で、アイツらのレベルは上がるから問題ないっしょ! 先はまだまだ長いから熟練値は後からいくらでも稼げるし」


 双子達に熟練値を稼がせたいが、ケンヤはスピードを重視する。


 何故?


 このダンジョンのボスが問題だ。


 ここのボスはツインヘッドドラゴンといい、双頭の頭からはそれぞれ火属性のブレスと、氷属性のブレスを吐く。


 防御も硬く、通常武器ではその鱗に傷一つ付ける事も難しい。

 ただそんなボスもケンヤであれば問題無く倒せる。が……異変後の変化。


 ピサロ北の森のダンジョンのボス、ミノタウロスは変異し、見た事の無い亜種に進化していた。

 ここダンジョンのボス、ツインヘッドドラゴンも何かしらの進化をしていると思われる。


 倒すのにそれなりの時間がかかるであろう。


 何時ものケンヤならあまり気にせず、のんびり攻略するのだが……


(何故だか急がなきゃいけない気がする)


 理由は無い、だが自分の中の何かが囁くのだ……急げと……




 ある程度進むと地竜の数も減り、一、二体づつになる。

 そこでようやくケンヤはトオルとサラに戦闘をさせる事にした。

 初めての竜族に緊張するトオルとサラ。


「大丈夫! 今のお前達なら問題ない。それにトオルはドラゴンキラーがあるし、サラのアイテムも強力だ。思いっきりやれ!」


 ケンヤの激に勇気づけられ、地竜に向かい駆け出すトオル。


 大きく口を開け、トオルに噛み付こうとするが、そこにトオルの姿はもう無い。

 地竜の真横に位置取るトオルは、その首に向かって思いっきりドラゴンキラーを振るう!


 斬撃音も無く地竜の首がポトリ落ちた。


 トオルは目を見開く!


「す、スゲー! なんの抵抗も無い……! まるで豆腐を切ったみたいだ!」


 こ、この世界豆腐あったんだ……今度食べよ……


 関係ない事を呟くケンヤ……


 首が落ちた地竜の横には、丸太の様に太いアイススピアに頭を潰された地竜の姿が!


「…………ま、魔法の威力が……、ケンヤさん……このアイテム……凄すぎます!! こんな凄い威力なのに、消費MPも通常の半分以下なんて……」


 二人共驚いているようだねえ。 ウンウン


 二人の戦いにアバロンも驚いている。


「武器やアイテムだけでこれ程の……お二人共、拙者と同レベル……いや! その武器とアイテムがあれば魔人である拙者の戦闘力を超えているでござるよ!」


 ヒューマンは同じ人族のエルフ、ドワーフ、獣人、魔族等に比べステータスが低い。

 アバロンの様な魔人と比べればその差は歴然とも言える。

 だが、ヒューマンは他の種族に比べ、装備出来るアイテムが圧倒的に多いのだ!


 装備さえ充実させれば、上位の魔獣とも戦える。


 運営のヒューマンに対する救済処置なのだろうが、その装備を充実させれるのは並大抵の事ではない。

 恐らくこの世界の人々では、魔人をも超える戦闘力を持つ武器を揃える事など不可能であろう。


 ではケンヤはどうかというと、ヒューマンで戦士職である。

 ヒューマンの中でも更に、多種多様の武器や防御を装備出来る職業なのだ。

 魔術師系や、その他職業の専用装備は装備出来ないが、それ以外の装備は殆ど装備出来る。


 ケンヤが戦士職を選んだ最大の理由だ。


 強力な武器を装備すれば、MPを気にする事なく長時間の戦闘が可能! 

 短期決戦では他の上級職に一歩及ばないが、ことダンジョン等での長期戦において、ケンヤはヒューマンで戦士職こそ最強の職業だと理解していたのだ。


 そのケンヤだが、レベルの関係でまだ装備出来ない強力な武器を所持している。


 斬魔刀を凌ぐ武器……


 この先その武器をケンヤが振るう事があるのであろうか……



 二人が呆気なく地竜を倒す様を確認したケンヤ。


「よし! 先を急ぐぞ!!」


 皆を急かす様にダンジョンを進んで行った。




 一方、魔族領側ダンジョン


 ミコト、マリア、カシム、オズマはダンジョンを順調に進んでいた。

 入口付近の地竜はカシム達サーチャーが定期的に間引いている為、人族側の様に湧いてはいない。

 数体づつ現れる地竜を確実に一体づつ仕留めて行った。


 ミコト達はダンジョン攻略を目指している訳ではなく、レベル上げとミコトを戦闘と血に慣らす為であり、特に急いではいない。

 今は倒した地竜の胸を開いて魔石回収の練習中だ。


 ぐ、グロい……


 涙目になりながらカシムに教わり魔石を回収するミコト……前の世界では魚でさえ捌いた事も無いのだ。


 何度も吐きそうになるのを必死で堪える! その様子をマリアとオズマは心配そうに見守っていた。


「魔王様……顔色が優れません、もうその辺りにしておきましょう。そんな事は何も魔王様直々にやらなくても、私達に命じて頂ければ……」


「マリアの言う通り! このオズマ……魔王様のそんなお姿……見て居られません……」


「ダメです! これぐらいの事出来なくては皆を守る事なんて……ねえ師匠!」


 し、師匠!!


 マリアとオズマは言葉に詰まる……


 師匠と呼ばれ感無量のカシム。


「そ、そうですぞ! 魔王様! 魔王様の師であるこのカシムが、魔王様を立派なサーチャーにしてご覧にいれます!!」


 さ、サーチャー!?


 マリア、オズマ、義兄妹の目が点になる……


「あ、あのう……魔王様、魔王様はサーチャーにお成りになりたいのですか?」


 地竜の胸に腕を突っ込みながらミコトは首を振る。


「別にサーチャーに成りたい訳では無いの、ただ普通の人は魔石回収ぐらい誰だって出来るのでしょ? なのに魔王の私が出来ないなんてダメじゃないですか!」


 サーチャーに成りたい訳では無いと言われ落ち込むカシム……上げて落とされた気分になる……


「ふぅー! やっと取れた!」


 血でベタベタになりながら魔石の回収に成功するミコト。

 マリアは見かねてミコトに対し、水魔法を使い血を洗い流す。


「マリアさんありがとう! まだ一個だけだけど、大分血には慣れたと思う」


 その時……



 トクンっ



 ミコトの中の何かが囁く。


 何か分からない……分からないけどダンジョン中央まで急ぎ行かなければ……


「皆さん、急ぎダンジョン中央に向かいます!


「「「えっ?」」」


「急がないと……」


 ミコトはダンジョン奥に向けて走りだした!


 その後を急ぎ追うマリア。


 …………魔王様に何が……、恐らく魔王様にしか分からない何かが起こってるんだわ!


 マリアは後の二人に目を向ける。カシムもオズマも無言で頷く。


 魔王ミコトの後を追う三人の魔族達。



 この奥に何があるのか……



 ただ魔王様だけはこの身に替えても守ると誓うのであった。


 いよいよですw

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ