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平凡な戦士職が実は最強だったりします!  作者: 司純


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日記

 今回ですが、オズマさんのお話しを書いてみました。

 元の作品には無かったお話しです。


 ご意見、ご感想お待ちしておりますm(_ _)m

 ○月X日


 私はオズマ、魔族領に四つある自治領、その内の一つを治める領主の一人だ。


 まあ、そんな事はどうでも良い。

 今日、この日から私らしくないが、日記を書こうと決意した。


 そう、それ程の! 私の価値観を変えてしまう程の出来事が起こってしまったのだ!


 私が書斎に籠り、イケナイ本を読ん……ゲフンゲフン、書類に目を通していた所、宰相のヤツがノックもせずに飛び込んで来たのだ!


 急いでイケナイ本を隠……違う! 書類を閉じ、何事かと問うと、宰相は旧魔王城から、虹色に輝く光の柱が立っていると言うではないか!!

 しかも、それと同時に旧魔王城に続くゲートが開いたようなのだ。


 この数百年、こんな事は一度たりとて無い! 少なくとも、私が産まれ出てからは一度も……まさか!


 まさかとは思うが……、私は宰相が引き止めるのを振り切り、ゲートに飛び込んだのだ!


 ゲートの先にある旧魔王城、既に同じ領主であるドリス殿とラダ殿も居られ、今、正に謁見の間の扉に手を掛ける所であった。


 私も二人と一緒に謁見の間に入る。


 …………女神だ……女神がいらっしゃる!


 私の目は釘付けになってしまった……


 漆黒の艶やかな黒髪とは真逆に、肌は驚く程白い。

 そのお顔立ちは……正に女神か天使のようであり、更に驚かせたのは瞳の色!


 全く濁りの無い純粋な金!!


 そしてその靱やかな肢体から放たれる猛烈な魔力!!


 正直、その後どういうやり取りがあったのか、よく覚えてない……


 ただ女神様……いや、魔王様は生まれたばかりで混乱なさっているようで、暫くベリト殿の居城で静養なさる事となった。


 正直、悔しく思うが仕方がない。


 真っ先に駆けつけたのはベリト殿なのだ……


 魔王様がお元気になられるまで、待つこととしよう……でも悔しい……



 〇月X日


 やらかしてしまった……


 私などが魔王様に願い事など……ベリト殿に斬られても仕方がない。


 たが、しかあ〜し!


 なんと、なんと、もう一度言おう、なんと! 魔王様は私をお庇いになってくださったのだ!!


 それに、私の願いを聞き入れて頂き、魔王様の魔法まで見せて頂ける事に!!!


 感無量……そして……ヤバかった……


 山ひとつ消えて無くなってしまったのだ!!


 後に残る巨大なクレーター……


 知らずに涙が零れていた。


 私は一生涯掛けて、この魔王様にお仕えしよう!!



 〇月X日


 魔王様をお支えし、あらん限りの忠誠を誓う!


 だが実際、忠誠心とはどの様に示せばよいのだ? 口で言うのは簡単だ。だがしかしそれだけでは……


 現在、幸か不幸か人族との争いも無く平和である。

 身体を張って忠誠心を示す事も出来ない……


 色々考えた結果、私はひとつの答えにたどり着いた!


 人族の世界では、人族の王に忠誠を尽くす近衛騎士団なるものが存在すると聞く。


 そんなモノは当然魔族領には無く、魔王様をお守りする為の組織など無い。


 当然と言えば当然で、ここ数百年魔王様不在であったのだ。


 なら私がそれを作る! ただ人族と同じ近衛騎士団では味気無い……


 だが、私は閃いた!


 親衛隊! 


 魔王様親衛隊!!


 なんと素晴らしい響き! 魔王様もきっと喜んで頂けるはず!



 〇月X日


 驚いた! なんだあれは! あんな種族がいたとは!!


 邪神? 帝国? 難しい事はよく分からんが……しかし! 魔王様に危機が訪れようとしている事は理解出来た。


 帝国許すまじ!! 


 魔王様親衛隊の結成、急がねばならぬ!! 幸い、数多くの魔族達が私の声に賛同してくれている。


 流石魔王様というべきであろう、皆魔王様の魅力にメロメロである!


 この分であれば、数日の内に数百、いや、数千のメンバーが集まりそうだ! 


 恐らく今後もっと増えていくであろう。


 魔王様の喜ばれる美しいお顔が、目に浮かぶ様である。


 そんな時、私の目を丸くさせる出来事が!


 なんと魔王様がダンジョンに入られる!?


 しかも、その理由が……



 ーーーー皆さんを守れる様にーーーー



 ジーーンである! ジーーンだ! 


 感動で打ち震えてしまう。


 ただでさえ、強大な魔力を誇る魔王様なのに、我々を守る為、ダンジョンに入り更にレベルをお上げになられると言うのだ!!


 しかし、選ばれるメンバーは魔王様含め五人……サーチャーのカシムは当然メンバー入り、義妹のマリアは何やら策略を巡らせている……


 実質後二枠! なんとしても、何としてでも!!



 〇月X日


 ぐふふ、ぐふふふふ……


 とうとう明日だ、明日魔王様とダンジョンに向かう。


 他の領主達は貴族共に泣き付かれ、ダンジョン行きを断念したらしい!


 ぐふふふふ……


 ん? 私? 私も泣き付かれはしたが……そんなもんは知らん!!


 明日、夜明け前にゲートに飛び込む予定なのだ。もし気付かれても振り切る自信はある! 


 それに色々手を回し、かの者達も準備万端である!

 彼らを仕込むのにここ数日、どれだけ苦労した事か……


 しかし! 明日、その苦労が報われる!


 そう明日、魔王様親衛隊の存在を魔王様にお伝えするのだあ!!!


 魔王様もさぞお喜びになって下さるであろう。


 ぐふふ……


 ぐふふふふ……


 ぐふふふふふふ……


 おっと、明日は早い。

 今日の日記はこの辺にして、早目に就寝に付くとしよう。


 このままでは日記が『ぐふふ』で埋まってしまいそうだ。


 楽しみで眠れるか心配であるが……魔王様の笑顔を思い浮かべ、瞼を閉じれば幸せな気分になれるはず!


 では魔王様、お休みなさいませ……


 キモっ!

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