表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平凡な戦士職が実は最強だったりします!  作者: 司純


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/125

みこと

 お仕事サボって投稿いたしましたw


 内緒でお願いします!

 シ━━━ッd((ˊ皿ˋ ;)

「今日は頑張ってレベル50を目指そう!」


 一人呟く制服姿の少女、スカートの裾をなびかせ駆けている。


 西園寺みこと 十五歳。


 彼女は今、とあるゲームにハマっていた。


【ソードマジックファンタジー】


 超王道のオンラインRPGだ!


 既に発売から二年程が経っているゲームで、今どきの女子高生がハマる要素などない。

 二年もすれば真新しいゲームは続々と発売される。

 彼女は半年前、中古でソフトを購入。そのチープなタイトルに惹かれて買ってしまったのだ。


 そしてプレイすると……


 楽しかった! 今とは違う自分になれる。

 単独でもプレイ出来る所が更に良かった様だ。




 彼女は学校では浮いている存在であった。


 その美しい容姿のせいで…………


 男子からは憧れの目で見られ、女子からは嫉妬される。


 正直、学校がウザい!


 中学時代はまだ良かった。それなりにモテはしたが……


 これが高校に入ると一変する。


 男子はことある事に告白してくるし、また遠くからチラチラ見られるのもウザイ!

 女子は女子で嫉妬からか、イジメまでは行かないが、似たような事は何度もされている。


 そんな彼女が現実逃避でゲームにハマるのは仕方のない事だった……


 彼女がゲームのアバターに選んだのは


 種族、魔族 職業、魔導師


 種族はヒューマン以外にも獣人やエルフ等色々選べるが、職業で魔族を選ぶ人はほとんど居ない。

 魔族は初期値は高いが、レベルを上げる為に必要な取得経験値がヒューマンより遥かに必要。


 つまり、レベル上げが大変なのだ。


 レベルが上がれば強力な種族なのだが、大概のプレイヤーは上がりきるまでに挫折、リセットして再度設定し直しプレイする、いわく付きの職業だったりする。


 魔導師は魔術師の上位職業で、種族が魔族でないとなれない。

 ちなみにヒューマンの魔術師の上位職業は賢者になる。

 魔導師も上位職業とあって熟練度を上げるのは大変だ。


 魔族&魔導師のコンボ……最悪にレベルが上がらない。


 ただ上がれば見返りは大きい!


 そう思い、みことはひたすらレベルアップに励んだ。

 

 そしてある日、あまりにもレベルが上がらない焦りから、強力な魔物が湧くダンジョンに入ってしまう。


 ダンジョンに入って少し進む……ムリだと思った。


 攻撃しても全然相手のHPは減らないし、代わりに相手の攻撃一発でHPがレッドゾーンに突入! しかも逃げられない! 終了かあ……って思っていたら…………


 ズバーーーーン!!


 魔物が切られるエフェクトが発生! チャットボイスが開く。


 「大丈夫かあ〜」


 なんとも気の抜けた声がスピーカーから流れて来た。

 画面には黒髪のイケメンアバターが、肩に剣を担いでみことを見ている。


 見知らぬ人から助けられたみことは少し警戒。

 写メで取り込み、自分をベースに作った為、ほぼ見た目はみことである。

 違いは目の色だけ、魔族にすると目が金色になる。


 最初は自分に似ている方が愛着がわくかな? と思い、キャラを作ったのだが……すぐに後悔した。

 クエストを手伝ってくれた人や、アドバイスをしてくれた人はことごとく、みことに連絡先を聞いてくるのだ……


 断るとキレる人もいる。


 何度もこのゲームやめようと思ったが、ゲーム自体は楽しいのだ。

 今回もまた……そう思うが、助けてもらったのだ、お礼ぐらい言わないと……


「ありがとうございました」


 お礼を言うとその人は……


「おお! じゃあな」


 スタスタと去っていく。


「え?」


 初めてだった。なんの見返りもなく今の人は助けてくれた!


「待って下さい!」 


 思わず声をかけ呼び止めてしまう……


「えっと、あの〜……すみません、ここの魔物、今の私には強すぎて……出口まで連れて行ってもらえませんか?」


 わ、私何言ってるの!!


 その人は少し考え


「別にいいけど? じゃ戻ろうか」


 またスタスタと戻りはじめる……急いで追いかけて、折角だし色々話しをしてみる事にした。


 ……私、こんなに積極的にお話しする方だったっけ?


 自分にビックリしながら色々聞いてみる。


 名前はケンヤ、職業は戦士でずっとソロでプレイしてるみたい。

 なんで? って聞いたらソロの方が気が楽らしい……


 なんとなく気持ちわかってしまう……


 後、実年齢を聞いて驚いた! なんと四十九歳!!


 ただ、なんとなくだが理解した。


 ケンヤさんにしてみたら、多少見た目が良くてもただの子供だ、そりゃ口説くとかしないよね!


 そんな話をしているうちに出口が近づいてくる。

 ケンヤさんは最後に、効率よくレベルが上げられるダンジョンを教えてくれて


「んじゃ!」


 と、ダンジョンに消えていった。




 それ以来ケンヤさんとは出会ってない。


 そりゃそうよね、この何万ているキャラやNPCの中から、一人を見つけるなんて奇跡に近い。


 ただ、ついついケンヤの姿を探しながらプレイを続けるみこと。


 そして今日も制服を着替える事もせず、ゲームに向かいレベルアップに励むのである。




 数時間後


「あ〜あ! 結局レベル1しか上がんなかった……今日は疲れたしもう寝よ」


 明日も学校だし……行きたくないな……と、ログアウトしようとした所……


「な、何? め、目眩が……」


 そのまま意識が途切れてしまった。


元作の後書きにも書きましたが、みことちゃん……アラフィフのオジサンでも、若い女の子を口説く悪い大人はいますよ!

 気をつけろ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ