表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/125

転生? 転移?

前回同様、少し手を加えおかしな箇所の修正版です。

内容は全く同じでありまする。

 ガジガジ


 ……


 ガジガジガジガジ


 …………


 ん? なんか噛じられてる?


 ゆっくりと閉じた瞼を開く。

 青い澄み切った空、頬をゆったり風が撫でていた。


「……………………どこだここ?」


 身体を起こし周りに目を向ける…………見渡す限りの大草原。


 な、何があった? 確かいつものようにチビチビ呑みながらゲームしてたよな? そんでなんか目眩がしてもうダメかって……まさか天国? 死んだのか? けどなんか…………



 ガジガジ



 右手の指に違和感を感じふと目線を下げる。

 なにやら ” 青っぽい半透明の丸っこい ” のが指先にかぶりついてた。

 理解が追い付かず、その状態をしばし眺めてしまう。


 指になにか……………………なんだ!?


「うおーーーーっ!!」


 腕を思っきり振って投げる様に振り払う!


 呆気なく " 青っぽい半透明の丸っこいナニか " は、数メートル先まで飛んで行き、ポヨンって感じで着地した!


「なんだ? なんだ? なんだ?」


 パニックである!!


 その " 青っぽい半透明の丸っこいナニか " は、再びポヨンポヨンっと飛び跳ねながら此方に近づいて来る。


 ダッシュだ! ダッシュで逃げる! なんだあれ? 人生四十九年、それなりに色々経験してきた。

 酸いも甘いも理解している! だがあんな奇妙な生き物見た事ない!


 なんだあれ、まるでスライムじゃねえか!


 ……ん?


 …………んん?


 ……………………スライム?


 ふと止まり振り返る。

 その " 青っぽい半透明の丸っこいナニか " とはかなりの距離が開いていた。

 少し冷静になり観察する。


 正しくスライムである。


 世に出ている数多のRPG、その中でも賢也が愛してやまないソードマジックファンタジーに出てくるスライムそのものだ。


 スライムは魔物である。


 …………最弱の……


 ソードマジックファンタジーでも例外ではなく、最初期に出てくる魔物でレベル1でも簡単に倒せた。


「正直混乱してるけど……、別に逃げる必要ない…………んじゃね?」


 かじられてた指先も特に怪我等はしてない。

 少しづつ距離を詰める、約二メートルぐらい迄近付く……


 ピョン! 


 飛びかかってきやがった!!


「ギャーーっ!!」


 思わず声が出る! なんとなく突然ゴキ〇リが飛んで無敵モードに突入した時の事を思い出してしまった……


 とりあえず必死に避ける! なんとか避ける!


 ……そして睨み合い。


 ってか、いくらスライムが最弱って言っても素手で倒せるのか? まあ攻撃されてもこっちにはダメージはない見たいだし……やるだけやってみる?


 とりあえず覚悟は決まった、後はどう攻撃するかだ。

 パンチ? キック? 今までろくに喧嘩もした事ない俺が?

 などと悩んでいたら、また突然ピョン! なんとまた飛びかかって来る!!


「ゔおぉぉぉぉぉ!」


 ビュンッ!!!


 空気を切り裂く轟音の後、パーンっといった破裂音が!! そしてゴトリと何かが落ちる音がした。


 思わず手のひらを広げ目を瞑り、思いっ切りひっぱたいてしまった……パンチやキックなんて気持ちの余裕はありませぬ!!


 けど……


 た、倒せた? ら、楽勝じゃん! 心臓バクバクだけど…………ただ……、物凄い空気を切り裂く音がしたような? 気のせいか?


 なんとかスライムを倒し、手のひらに付いた気持ち悪いスライムの体液? を足元に生えてる草で拭き取っていると、直径三センチほどの黒くて丸い玉を発見。


「なんかゴトって音したけど、コレが落ちた音か」


 見覚えがある。ゲーム内にアイテムとして存在する魔石ってヤツだ!


「さっきのやっぱスライムのだよな……」


 ソードマジックファンタジーに出てくる魔物は倒した際、必ずこの魔石を落とす。

 魔物の強さによって値段は変わるがギルドで買い取ってもらえるのだ。


「確か魔石は燃料や魔道具の材料になるって設定だったな」


 とりあえず保管しておくことしよう、するとここで初めて自分の服装に気付く。


 今履いてるのはレザーブーツ? ズボンは素材は分からないけどチノパンぽい? 服装はレザーアーマーぽいやつにインナーに鎖帷子見たいなやつ。

 腰ベルトの左側には、何やら剣がぶら下がっていて、右側には多分サバイバルナイフみたいなのが……


「武器持ってるじゃねーーか!!」


 思わず突っ込んでしまった……自分の愚かさに腰が砕けそうになる……ってかこの装備、ゲームで俺が最初期に使ってたヤツじゃね?


 剣を鞘から抜く。


 やはりゲームで初期に使ってたロングソードっぽい。他の装備も一つ一つ確認したが間違いないみたいだ。


 まさかまさかのゲーム内転移? 転生? ってやつ? よくラノベとかの設定にあるあの? ならステータスって出るのか?


 実際に口にすると恐ろしく恥ずかしいあの台詞……ボソッと呟いて見る。


「……ステータスオープン」


 マジか! 出たよ………………半透明のボードの様なヤツが……


ケンヤ レベル90

種族:ヒューマン

職業:戦士


HP:935

MP:75

攻撃力:525

防御力:637

魔力防御:255

スピード:152

ラック:105


スキル

攻撃力upLv10 防御力upLv10 アイテムボックス


所持金2,503,500G


 まさかステータス画面がちゃんと出るとは……


 けどレベルやステータスはそのままなのに装備が最初期なのはなぜ? 

 色々確認したいけど、何時までもこんな所でのんびりしている訳にもいかない、何処か落ち着ける場所を探さないと。日もかなり傾いて来ているし……


 ここの景色、なんか見覚えあるんだよなあ、確かゲーム最初に訪れるピサロの街の東に広がる大平原かも?


「ここで悩んでてても仕方ない、とりあえずあるか分からないけどピサロに向かおう」


 太陽の位地からなんとなく東西南北は分かる。色々混乱はしてるがピサロに向かうケンヤであった。

 

 元はパンチでスライムを倒したのですが、突然飛びかかって来た際、何かしら武道等している人以外、咄嗟にパンチなど繰り出せないだろうと思い修正致しました。

 普通の人なら振り払う様に叩くはず?

 私ならそうすると思うのですが……


 ご意見ご感想お待ちしておりますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ