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平凡な戦士職が実は最強だったりします!  作者: 司純


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一斉間引きその後

 修正が難しい回でした……

 私の語彙力ではこれ以上弄ったら更におかしくなりそうだったので、今回はこれで投稿致しまする……

「ドーーーーン!!!」


 ピサロ東にある大平原、その空に魔法の爆裂音が響き渡る! ギルド長が打ち上げた魔法だ。


 ピサロ一大イベント一斉間引き終了の合図である。

 参加者はこの合図で残りのスライムを片付け始めた。


 少し前にデイルと共に帰って来たソフィアは何やら落ち込んでおり、領主のネイスをはじめ皆心配していたが、本人は何も語らず、共のデイルも「問題ございません」と何時もの無表情と違い、少し柔らかな表情で応えていたのでそっとしておいた。


(ケンヤが何かやらかしたのかの? イヤ、ルークスも見当たらん! 奴か!)


 ギルド長はソフィアの様子に、ケンヤとルークスが何かやらかしたのではないかと推測する。


(後でキッチリ報告させねばの)


 ソフィアの事はさて置き、イベント自体は大成功!

 

 全ての見習い達のレベルが上がり、スライムを危なげなく倒せる様になっていた。Eランクの者達も同様だ。

 日が傾きかけてきた頃、湧いたすべてのスライムを倒しきり、ピサロの一大イベントは大成功のうちに終了を迎えるのであった。




 ピサロ領主邸の中庭には、ネイスの計らいで今回のイベントに参加した冒険者全てに、酒と料理が振る舞われていた。


 貴族の館になど初めてで、皆戸惑いが隠せないでいたが、酒と料理が運ばれて来てからは一変! 思い思いに食事をし酒を飲むうちに最初の緊張が解け、今ではあちらこちらで馬鹿話に花を咲かせている。


 トオルとサラも同様で、今日開発した必殺技? を自慢し、冒険者達の苦笑をかっていた。

 

 だがその中にケンヤの姿はない。




 領主邸内ネイスの執務室。

 その執務室には領主であるネイスとギルド長、そしてケンヤとルークスの姿があった。

 ネイスはデスクに座り、その横にギルド長が立つ。

 ケンヤとルークスはネイス、ギルド長と机を挟み、並んで立っていた。


 ギルド長が口を開く。


「ソフィア嬢の件、お前さん達何をした? あのソフィア嬢があんなに落ち込んでる所をわしゃ初めて見たぞい」


「まあ大人しくして下さって逆に助かったが……」


 ネイスも困惑顔だ。

 ケンヤとルークスは顔を見合わせた後、ソフィアと何があったのか話して聞かせた。

 何故か頭を抱えるギルド長。


「ルークス……お前さん話し盛りすぎじゃ!」


 ネイスもため息を吐く。


「ルークス……このピサロでは孤児が餓死する様な事など無いと知っておろう……」


 へっ?


 ルークスはしれ〜と視線を逸らす……、そんなルークスに呆れ顔のギルド長。


「ケンヤは知らんかったか。このピサロの政策での、孤児院には街からちゃんと助成金が出ておる。それに孤児院出身の冒険者も多い。その者達は自分の報酬の一部を孤児院に寄付しておるのじゃ! そりゃ贅沢はさせれんし、皆が皆、毎日腹いっぱいって訳には中々難しいがの……ただ餓死は言い過ぎじゃ!」


 ネイスもルークスを横目に口を開く。


「そこに居るルークスも孤児院に寄付をしている。まあ其れは孤児院出身ではないがな……」


 へ〜! 流石オットコマエのルークスさん! ってか、領主様が一冒険者であるルークスさんの事、何でそんなに知ってるんだ?


 俺のそんな雰囲気を感じ取ったのか、領主様はまたまた溜め息を吐く……


「ルークス……お前まだ言って無かったのか?」


 ルークスはバツの悪い顔で頭をかいている。


「そこにいる奴はな、儂の三男だ……三男坊だから俺は自由にする! とか言って好き勝手にしとる馬鹿者だよ」


 ま、マジですかっ!!


「べ、別に問題ないだろ! 所詮男爵家の三男坊だ! 爵位継げる訳でもないし、平民と大して変わらん!」


「……いい歳をしてまだそんな事言うておるのか! お前さえその気になれば、何処ぞの姫の入婿となり………………」


 あ〜、なんか親子喧嘩始めちゃったよ……、けどルークスさんってお貴族様だったのね〜。全然そんな感じしなかったし。


「ごほん! ネイス様、ルークスも話しが逸れてますぞ!」


 ネイスとルークスはお互い肩を竦め合う。


 なるほど! 親子だ、良く似てる。クスっ


「まあなんにせよじゃ。ソフィア嬢も色々諦めて下さった様なのでケンヤ、ルークス、お疲れ様じゃったの! もう下がって良いぞ」


 ギルド長に労いの言葉をかけられ、俺達は一礼し執務室を後にする。


 ちなみにだがシルは話しがつまらなかったのか、俺の頭の上で「スーピー、スーピー」鼻息を鳴らしながら熟睡でした。




 ケンヤ達が去った執務室


「で、ギルド長が心配していた中央ギルドからの使者達だがどうなった?」


 ネイスに聞かれたギルド長はニヤっとし


「其方は問題ごさいません。ウチの副ギルド長のメイは中々優秀でしての、ソフィア嬢より遅れて到着した使者達を、それはそれはネチネチと……ちょっと可哀想になってしまいましたぞ、ケンヤ達を探る余裕はございますまい」


 ネイスは笑いながら、机の下から隠していたワインを取り出した。


「秘蔵のヤツだ! ギルド長もお疲れだっな」


 ネイス自らグラスに注ぎギルド長に差し出す。


 目を細めそのグラスを受け取るギルド長。


「チン」


 グラスを鳴らすのであった。




 俺達が中庭に戻ると、トオルとサラが飛びついて来る。


「「ケンヤさんおかえりなさい!」」


 おお! 二人共まだまだ元気だ!


 ルークスさんは、じゃあな! と言って自分のパーティの元に戻って行った。

 トオルとサラはルークスに手を振ってから


「ケンヤさん! 俺、必殺技いっぱい開発してしまいました!」


 そ、そうですか……


「私も!! ケンヤさん、私のギャラクシー・ヘブンス・メティオ見てくれましたか!」


 それ、ただファイヤーボール連発してただけじゃあ……


「なに! 俺のアルテミット・グレート・ストラッシュが上のはずだ!」


 トオル君……今適当に作ったでしょ?


「あ、あんた達……とうとう私を超えたようね!」


 だからシル……お前は何役だ?


 そうやって俺達が遊んでいると……


「随分と楽しそうですわね!」


 げっ! 


 ソフィアが腕組みをして立っていた。


 ソフィアは俺の耳元でこっそり囁く。


「ルークスが色々煩いから今日は一旦引いたけど……私まだ貴方の事諦めてないんですの! しばらくこの街に滞在するのでよろしくね! 精霊を連れた戦士ケンヤさん!」


 そう言って颯爽と去って行くソフィア。

 

 ルークスさん……この人手強いです。



 この子供っぽさが抜けないトオルくんとサラちゃんの成長、見守って上げて下さいまし〜

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