ドワーフ夫妻
誤字報告、感謝感謝ですm(_ _)m
まさかあれほどの誤字が……カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ
未だ誤字病治りませぬ……
ギルド前でトオルとサラを待つケンヤ。
程なくし、トオルとサラがケンヤを見つけ駆け寄ってくる。
「ケンヤさんおはようございます! めちゃくちゃ早いですね、お待たせしましたか?」
「私達もかなり早く出たんですが……何かあったんですか?」
ケンヤを待たせた事に申し訳無さそうにしている。
「いや、ちょっとギルド長に用事があってな」
中央ギルド云々の件、二人には言わない方が良いだろう、色々心配しそうだし。
「それよりも今日は北の森に行くからな! お前達まだゴブリンは倒した事ないだろ?」
「「ありません!!」」
ウンウン今日も元気です。
「スライムと違いゴブリンは人型だからな、倒すのに忌避感を感じたりするかもだけど躊躇するなよ?」
「「はい! 了解しました!!」」
ん? 素直すぎる……敬礼までしてるし、なんかあった?
シルも真似して敬礼する必要ないよ?
「ところでケンヤさあ、この子達の装備このままでいいの?」
装備かあ……、所詮ゴブリンだしなあ〜
変に俺の装備を貸したりすると、またひと騒動起きそうだし……
なんて考えてたら、なんかシルさんがウズウズしておりまする。
「ケンヤ武器屋行こ、武器屋!」
武器屋? 確かにトオルとサラの装備は貧弱だけど、ゴブリン程度なら今の装備で十分じゃないかしら? もしかしてシルさん、二人が心配なのかな?
「あたし行ってみたいぃ〜」
ズコーー! この子達の為じゃなく、自分が行ってみたいのね……
「まあ確かにトオルとサラの装備は貧弱過ぎるが……、まあシルがそんなに行きたいなら武器屋行くか?」
「ヤッフィーー!」
俺の応えにシルは身体で喜びを表現しているが、トオルとサラは乗り気じゃないみたいだ。
トオルはオドオドした様子で
「き、昨日かなり稼がせてもらったけど……まだ新しい装備なんて……」
サラもトオルと同様に
「もう少しお金貯まってからでも……」
ですよね〜、けどシルも譲らない。
「行くったら行くの! シル姉さんのお、ね、が、い!」
ウインクまでしてるよ〜……何が彼女をそこまで駆り立てるのか……
「まあ買わなくても、見るだけならいいんじゃね? まだ時間早いしな」
俺の意見に二人は顔を見合わせ頷く。
「「はい! ケンヤさん了解しました!」」
い、いやだから何があった! また敬礼してるし……シルさんも真似しないでね……
そんなこんなで武器屋に向かう。
「なあシル、なんでそんなに武器屋に行きたいんだ?」
シルは人差し指を顎に当て、しばらく考えた後
「なんとなく?」
聞いた俺がバカでした……はい。
武器屋の扉を開け中に入ると、所狭しと剣や盾、各種防具が並んでいた。
店のカウンターには……
(ドワーフだ! ギルド長以外で初めて見た!)
ただギルド長に比べ全然若い。
ドワーフの年齢ってよく分かんないけど、多分人間で言ったら40代位かな?
そんなドワーフさんに「いらっしゃい」と声をかけられ、俺達は会釈で応える。
シルは我先に飛んで行き、色々物色していた。
シルさんそれ装備できんの?
俺達三人はシルを無視し、剣や盾を手に取って見ていた所、ドワーフさんが俺達に話しかけてきた。
「あんたら何探してんだ?」
色々見繕ってくれるのかな? 買わないけど……
「え〜っと、この子達に合う武器を探してて何か良いのあります?」
とりあえず社交辞令的に聞いてみる。買わないけど……
「見習い用の武器か……お前ら職業は何だ?」
トオルが「軽戦士です」と応え、サラは「魔術師です」と応える。
(そう言えば2人の職業聞き忘れてた……)
トオルとサラの職業を聞いたドワーフさんは、なにやら店の隅に立て掛けてある武器をゴソゴソとかき分け、一振りのショートソードを出してきた。
「見習い用ならこれで十分だろ!」
トオルに手渡す。
「嬢ちゃんの武器はその杖で十分だな。武器より防具だ! 待ってろ」
奥の部屋に消えて行ってしまった……
トオルは手渡されたショートソードを眺めた後軽く振っみる。
「これ凄い、今使ってるヤツと全然違う! 見た目ほぼ一緒なのに何でだ?」
へえ! そんなに違う? 俺もそのショートソードを手に取ってみた。
「これ凄いな! 見た目は普通のショートソード、しかもかなり細身に作ってあるのに、十分な強度もありそうだ!」
ゲームで培った知識からなのか、何故か手に持っただけで、ケンヤにはその剣が普通のショートソードより高性能だと気付く。
戦士が装備できる剣は殆ど扱ってきたけど、手に持つだけでなんとなく性能が分かるのは、それだけゲームで剣を振ってきたって事が反映されてるんだろうか?
ケンヤが悩んでると、奥からドワーフが女性を連れて出てきた
ドワーフさんの奥さんかな? ドワーフじゃなく人間の女性だ。
「あら、かわいい冒険者さんね。あなたお名前は?」
「さ、サラです……」
少し遠慮がちなサラに、その女性は優しく微笑みかける。
「こっちにいらっしゃい。そこのイケメンさん、少しサラちゃん借りるわね」
サラを奥の部屋に連れていってしまった。
なんだろと思いつつ、ドワーフさんに剣の事について尋ねる。
「このショートソード凄いですね! 貴方が打ったんですか?」
「ああ、大分前に打ったんだか売れ残っちまったのさ」
こんな剣見つけたら、ゲーム初期の俺なら即買いしてたね!
「これが売れ残りなんて勿体ない……」
思わず呟いてしまった。
俺の呟きが耳に届いたのか、トオルはドワーフさんに尋ねる。
「こ、この剣いくらですか?」
売れ残りでもそこそこするんじゃね? なんて思ってたら
「おまたせ〜」
さっきのドワーフの奥さんに連れられてサラが帰って来たが、先程まで着ていた安っぽいローブじゃなくなっていた。
深い青の質素だが上品なローブだ。
シルが俺の肩に戻って来て耳元で囁く。
(ケンヤあれなんか付与されてるよ)
ま、マジかよ……
「私が昔使ってたローブなの、サイズはちょっと大きいけど、この歳の子ならすぐに大きくなるから問題ないでしょ。魔道士なら動き回る事も少ないしね」
サラはその奥さんを見上げ困惑顔だ。
「あ、あの……私こんなローブ買える程のお金は……」
するとドワーフさんが
「ショートソードとそのローブで二万ゴールドだ!」
へ!?
トオルとサラはお互いの顔を見合わせ
「「か、買います!!」」
おいおい……
「ちょっと待って下さい! いくら何でもその金額は……」
奥さんの方が口を開く。
「いいのよ、そのローブは私が昔使ってたもので、もう着れないしタンスの肥やしになっちゃってたの。サラちゃんに使ってもらったほうが助かるのよ」
ドワーフさんも奥さんに続き
「ショートソードもただの売れ残り品だ! 遠慮するな」
トオルとサラは本当に買っていいのか、俺とドワーフ夫妻を交互に見上げている。
ドワーフ夫妻は双子に微笑みかけていた。
ここでダメっ言ったら俺とんでもねえ悪者じゃねえか!
仕方なく溜め息を吐き双子に向かって頷く。
「「やったあ!!」」
飛び上がり喜ぶトオルとサラ。
そんな双子の兄妹をニコニコ見守るドワーフ夫妻。
「ねえねえケンヤ」
「なんだ」
「悪者にならなくて良かったね〜」
…………本当に
手持ちのないトオルとサラに代わり、俺が支払いを済ませる。
店を出る際、ドワーフ夫妻も外まで見送りをしてくれた。
「これから外に出るんでしょ? 本当に気を付けてね」
「怪我すんじゃねえぞ! そっちのあんた、しっかり二人の面倒見るんだぞ!」
トオルとサラはペコリ頭を下げ
「「はーい、ありがとうございました!」」
元気よく返事し、俺は頬をかきながら頭を下げ武器屋を後にした。
そういやあ、名前聞いて無かったな。今度来た時にちゃんと名前聞いておこう。
しばらくケンヤ達を見送っていたドワーフ夫妻。
「ねえあんた、あの剣あんな安く売って良かったの? 売れ残りなんて言っちゃって! クスっ」
「ふんっ! お前こそあのローブ、昔の大事な思い出だって大切に仕舞ってたじゃねえか!」
「……あの子達、あの孤児院の子達よねえ、心配だわ……無理しなきゃ良いけど……」
「大丈夫だろ! あの男、今評判の精霊を連れた戦士ケンヤだ。アイツが二人を守るだろうよ」
「そうね……」
ドワーフ夫妻は何度もケンヤ達を振り返り店に戻って行くのであった。
今回は誤字ありませんように(*-ω-*)




