大精霊の加護と初めての夜
今回は修正にかなり手間取りました……
七千文字を超えるこの回、読み返すのも一苦労でしたし、文字数が多い分、おかしな箇所も沢山で……
恐らくこの回、ノリと勢いだけで書いたんでしょうねえ〜
まだおかしな箇所残ってるかもなので、都度修正したく思います。
この日、ケンヤは朝早くからピサロ北の森に入っていた。
前回はスライムとゴブリンしか見かけてない。
今回はシルに案内をしてもらい、オークやオーガが生息するエリアを目指す。
ちなみにだか、北の森の最強種はオーガである。
それ以上の魔獣は、森の北東にあるダンジョンに入らないと出会えない。
いきなりダンジョンに向かう事も考えたが、流石に日帰りは難しい。
まだこの街に来て数日、泊まりで探索ってなると、オリブ達がまた心配をしてしまう。
とりあえず日帰りで帰れる様、前回ゴブリンを狩った場所より、少し深い所でオークを探していた。
「そっちいたか?」
「コッチにはいないねえ〜、いつもはこの辺りに……あっ! ケンヤいたよ! コッチコッチ」
シルが手招きする方へ静かに近づき、木に隠れながら覗き見る。
恐らく獲物を探してるのであろう、二体のオークは手に持つ棍棒で足元の草木を払いながら此方に近付いて来た。
「よし! 狩るぞ、シルはそのまま待機な!」
「了解! オークぐらいじゃあたしの助けなんていらないよね〜ケラケラ」
何か楽しいんだか……
では、イッキマース!
まず、二体いるオークの、向かって左側のヤツを目指し、一気に距離を詰め、ロングソードをそのオークの首に向けて振るう!
「ブヒッ!」
断末魔の声が上り、首がゴトンと落ちる。
返す剣で驚いてるもう一体の首を狙い、そちらは断末魔の声を上げる間もなく、首と胴が離れていた。
「パチパチ! さっすがケンヤ、一瞬よ一瞬! 剣筋なんでまるで見えない! そんでブヒッだよブヒッ! ケラケラ」
…………楽しそうで何よりなんだが……
「ん? とうしたの? どっか痛めた?」
シルが心配そうに覗き込んで来た。
「いやっ、それは全然大丈夫。たださあ、この前のゴブリンの時よりめっちゃ身体が軽いんだよ……何故だ?」
もうこの辺の魔獣でレベルが上がる訳ないし……
「なあ〜んだ! そう言うこと? それねえ……、クスクス」
コイツなんか知ってんのか?
「ステータス見てみて!」
ん? 言われた通りにステータスをオープンする。
ケンヤ レベル90
種族:ヒューマン
職業:戦士
HP:935
MP:75
攻撃力:525
防御力:637
魔力防御:255
スピード:152(452)
ラック:105(405)
スキル
攻撃力upLv10 防御力upLv10 アイテムボックス
大精霊の加護
えっ? 戦士の弱点のスピードとラックが300も上がってる! それにスキルに大精霊の加護って……
「……これお前といるからなのか?」
「え〜と、一緒にいるだけしゃあ加護はつかないよ? あたしが気に入った人だけ〜! グッ」
なにがグッなんだか……
ただ正直弱点解消はありがたい! けどますますチートになってきたな……
「なんにせよ助かるよ。以前言っていた戦士と森と風の精霊とは相性がいいってこういう事だったんだな」
前にシルが言っていた事を思い出す。。
「うん、そうそう! 戦士にスピードがついたら鬼にカナブン!!」
金棒だから……お前はカナブンなのか?
まあ、ステータスが上がったのは嬉しいが、折角オークを狩ったし、血抜きと内蔵取り出さないと、臭くて食べられなくなる。後魔石も回収しないとだ!
オークの肉は美味いらしい。
確かゲームでも食べられるって設定だったな。
とりあえず、前回シルに教えてもらった沢まで移動、頭はその場に放置してきた。
シル曰く森の動物が食べて処分してくれるらしい。
血抜きをし内蔵を捨て魔石を回収、流石に前回アレだけゴブリンの魔石集めしただけに、もう慣れたものである。
「人って成長するんだね〜ウンウン」
らしくなく、しみじみ言うシルの頭を軽く小突きながら作業を進める。
作業を終え、二体のオークと魔石をアイテムボックスに仕舞った。
「一体はギルドに売って、もう一体は宿にお土産だ!」
オリバさん喜んでくれるかな?
「さて、あまり多く狩っちゃうと、またギルド長がなんか言って来そうだし、後一匹ぐらい何か狩って帰るか」
「ラジャ!」
先程のオークを狩ったエリアに戻る。
何やら気配を感じ取り、オークの時と同じ様に木の影に隠れ様子を伺う。
ケンヤ達の視線の先には、赤黒い身体をした何者かがオークの頭を咥えていた。
一体のオークの頭を噛み砕くように食べ終わると、もう一体の頭も見つけ、其方に向う。
オーガだ!
オークより一回り大きな赤黒い身体、角の生えた頭や顔は日本の鬼に似ている。
ゴブリンの上位種と思われがちだが、どちらかと言えばトロールとかの方が近い種族だ。
手には頑丈そうな棍棒を持ち力も強い、北の森でダンジョンを除けば、間違いなく最上位種であり、Dランク冒険者でもそれなりのレベルでないと太刀打ちできない。
長々と説明をしたが、レベル90であるケンヤからすればただのザコだ。
「ねえ〜、ねえ〜、ケンヤあ! やっちゃう? やっちゃう? YOUやっちゃいなよ!」
……何処でそんな言葉覚えてくるんだ?
まあ殺っちゃうけどさっ! どうせなら祝福の恩恵、確認したいしね。
ロングソードを抜き、オーガに向かってゆっくり歩み寄る。
オーガがケンヤを視界に捉えた瞬間!
「グガーっ!!」
叫びながら棍棒を振りかぶり襲ってきた。
後方からシルの笑い声が……
「具が〜っ!! だって! ケラケラ」
……緊張感ゼロである。
オーガが振るう棍棒を軽く躱す。
だがオーガは振り下ろした棍棒をそのまま振り上げて来た!
おお! 流石オーガ、ゴブリンとは違うね〜!
ゴブリンとオーガでは強さの桁が2周りほど違う、ただそれでもザコはザコ。
これじゃあ祝福の効果あまり分からないな……仕方ないもう終わらせよ……
振り上げた棍棒も躱されたオーガ、目の前の強敵に一歩下がる。
そして今まで片手で振り回していた棍棒を両手に持ち替え、まるで野球のバットを振るように、棍棒を叩きつけてきた!
その衝撃をまともに受ければ、例えCランク冒険者のマリンといえど、ただでは済まないであろう。
だがしかし……
パシッ!!
オーガ渾身の一撃をケンヤはなんと! 左手一本で受け止め、そのまま棍棒を掴んでいる。
オーガは驚愕し、何とか棍棒を引き剥がそうとするが、ケンヤの手から棍棒は離れない。
ケンヤは右手で持つロングソードを真上に振り上げ、そのまま振り下ろす。
何が起きたのか自身も分からぬまま、頭から股間までを両断されオーガは崩れ落ちた!
その一部始終を間近で見ていたシル。
「ちょっとちょっとちょっと! なに今の!? 加護もクソもへったくれもない戦い方じゃない!!」
クソなんて言っちゃあダメです。
「いや〜、最初試そうと思ったんだけどさあ、あまりも雑魚過ぎて……てへぺろ」
…………
ごめんなさい! てへぺろなんて言ってごめんなさい!
「チッ!」
あっ! あっ! 今チッて言った! チッって言ったよ!!
へこんでしまう……
「まあ確かにこの森でケンヤとマトモな戦いになる魔獣なんていないわねえ〜、ってか今ケンヤって下手したら世界最強レベルかも?」
世界最強? まさかね……
「いやいやそれは無いだろ、確かに俺レベルは高いけど、ただの戦士だからな! 高レベルの聖騎士や、賢者とかいたらもうアウトだよ?」
レア職業って色々補正あるからな!
「ん〜、まっいっか! どうせ検証するの無理だしねえ〜」
ん? なんか気になるけどそろそろ戻らないと……、今日はこのままギルドに拠る予定だし、宿に帰るの遅くなってしまう。
「じゃあオーガの魔石回収して帰りますか!」
「アイアイサー!」
後に現在の世界情勢を知り、自分の異常さを思い知るケンヤだった……
ピサロの街に戻り、真っ直ぐ冒険者ギルドへ向かう。
途中、何故かお祈りをしてる人を見かけた。
こんな大通りでお祈りをするなんて信心深い人だなあ〜、なんて思いながら歩いてると、またお祈りしている人を発見!
ピサロってそういう街だっけ?
そうこうしているうちにギルドに到着。
ギルドの扉を開けると皆の視線が一斉に集まる。
まあ普通突然扉が開いたらそっち見るよね〜!
けど何やら様子がおかしい? 何人かの冒険者がケンヤから目を逸らせガタガタ震えていたのだ。
ケンヤは知らないが、ガタガタ震えている冒険者は女性にモテるケンヤが気に入らず、陥れようとしていた所をマリンに見つかり、ボッコボコにされた男達だったのだ!
よもやそんな事になっているとは夢にも思わないケンヤ……、不思議に思いながらも買取りカウンターに向う。
「ちわ〜!」
ギルド長はケンヤをギロッと睨み
「今日はゴブリンの魔石何十個持ってきたんじゃ!」
そんな怖い顔しなくても……
「今日はゴブリンじゃないですよ! オークです、オーク!」
「お前さん……もうオークに手を出したんか……」
呆れた様子で溜息を吐く。
そんなギルド長を尻目に、何故か得意満面のシル。
「そうざますの! 宅のケンヤは凄いんざます! グワーッでスパーンなんざますのよ! オーホッホッホ」
……だからその喋り何処で覚えてくる。
「二体だけですよ、二体! あ、後オークって美味しいって聞いたんで、血抜きして内蔵も取って持って来たんですが、何処に出せはいいですか?」
「……アイテムボックス持ちだったな……とりあえず魔石をよこせ! オークは裏の解体場に持って行け!」
なんか投げやりだなあ〜
とりあえずカウンターにオークの魔石を置き買い取ってもらう。
「一個千八百ゴールド、二個で三千六百ゴールドじゃ! ホレ」
おお! 流石にゴブリンより高い!
「ケンヤあれは?」
そうだった!
「忘れてました! この魔石もあるんですよ! コレもお願いします」
「……お、お前さん……こ、コレ……オーガか?」
「はい!そうですけど?」
……
「ちょっと来い!!」
またギルド長室に連れて行かれました……
部屋でギルド長と対面で座っていると「トントン」ノックの音がしメイさんが入ってきた。
「なんじゃ副ギルド長! 別に呼んでおらんぞ!」
あれ? ギルド長が呼んだんじゃないんだ。
「お二人がギルド長室に入って行ったのが見えたものですから」
「だから別に呼んでおらんぞ!」
メイさんはギルド長を無視し何故か俺の隣りに座る。
あ……いい匂いがします!
「……まあいい! ケンヤよ、知ってるか? オーガを単独で倒すなんて、ウチで唯一のCランク冒険者マリンでも無理じゃぞ?」
ま、まじっすか!
「普通はDランク数人のパーティが、何組かで組んで倒すものなのじゃ、まあマリンなら自身のパーティだけで倒せるが」
一匹なら問題ないと思ったけど……またやらかした?
「一体どうやって単独で倒したんじゃ?」
え〜と……、なんて言い訳しよう……
「そんなの宅のケンヤならシュッシッュって避けた後、バシッってなってシュパーンざま……ムギュ」
黙らせます。
「……恐らくじゃが、その精霊の話しではそれ程苦労せずにオーガは倒せるって事じゃな?」
「…………はい」
そこで今まで黙って聞いていたメイさんが口を開く。
「ギルド長、オーガを単独で倒せるのがそんなに問題なのでしょうか? 冒険者ギルドの長ならば、優秀な冒険者は歓迎するべきであり、ギルド長の様にケンヤ様を責める様な真似は如何なものかと? それにまだ新人であるケンヤ様が、ことある事にギルド長室に呼び出されるのも問題だと思います。他の冒険者がどう思われるかっ! ギルド長は如何にお考えが是非教えていただきたく! 後、ギルド長は……」
「分かった! 分かった! そう早口で捲し立てるでない!」
す、凄い勢いだった……
「いや! 悪かった……、別に悪いとは言っておらん! 今回のオーガ討伐では信頼度はまだ足らんが、将来性を買ってCラン……」
「ギルド長!!!」
びくっ!!
びっくりした! メイさんイキナリ大声で……シルも俺の後ろに隠れてカタカタ震えています……
「ギルド長、先ずオーガの魔石、換金なさっては?」
ギルド長はハッとした後、オーガの魔石分、十万ゴールドを渡してくれた。
うおーっ!! オーガ一体で十万!!
喜んでいるケンヤに微笑み掛けるメイ。
ギルド長に対する対応とは雲泥の差である……
「ではケンヤ様はもう用は済みましたね。私はもう少しギルド長とお話しがありますから、お帰りになってくださいませ」
えっ! いいのかな?
「じゃあギルド長、メイさんお疲れ様でした」
何かまだギルド長は言いたそうだったが、メイさんがキッと睨むとシュンとなって何も言わなくなってしまった。
ギルド長室を出て扉を閉める。
「ギルド長! 今回の件一体どういう……」
メイさんのギルド長を叱る声が微かに聞こえてくるが、さして気にする事もなく、ケンヤとシルは冒険者ギルドを後にした。
そういえば、オークをギルドの解体場に持って行くの忘れてた……、まあ、また今度でいっか! なんなら二体共オリブの宿に卸してもいいしね!
それはさて置き、メイさん……、ギルド長が俺をCランクに上げようとしてたのを阻止してくれたんだろなあ〜
メイさん良い人だ! そんでいい匂いだった!!
「あれ? ケンヤなんか鼻の下のびてるよ?」
おっとイカンイカン!
「じゃあシル、宿に帰ろうか」
「うん! 帰ろう!!」
オリブの宿に入る。夕飯時の為か、かなり混み合っていた。
「ただいまあ!」
忙しそうに配膳してるオリブちゃんとジータさんに声をかける。
「あっ! おかえりなさい、食事にしますか?」
忙しくても元気な笑顔を見せるてくれるオリブちゃん。
「その前にちょっとオリバさんに話が……今忙しいかな?」
「厨房にいっといで、多分大丈夫だよ。もう料理自体は作り終えてるはすだから」
ジータさんがそう言うのなら大丈夫だろう。
ケンヤとシルは厨房に向う。
厨房ではひと段落したオリバがタバコをふかしていた。
「オリバさん、オークの肉って捌けます?」
「ん? そりゃあ捌けるが……どうした?」
アイテムボックスから一体のオークを取り出した。
オリバさんは目を丸くしポカーンとしてる。
「……お前コレどうした?」
オリバさんの表情が面白かったのであろう……、シルは俺の肩から飛び出し
「えっとね! ケンヤがスパーンんでブシューなの!!」
……いつも思うけどそれ伝わらないと思う。
「ほう……ケンヤが仕留めたのか! 凄いな!」
伝わったよ!!
「ただでけえな! とりあえず切り分けねえと」
確かになあ〜
「なら俺も手伝いますよ! とりあえず切るだけなら俺でも出来そうだから」
持ち込んだのは俺だしね。
「よし! やるか!」
そして二人がかりでオークを切り分け、大量の肉の塊が出来上がった!
これどうしよう流石に迷惑かな? なんて思っていら……
「ケンヤこれいくらだ?」
えっ!?
「い、いや……お金取る気ないですよ? 今日は魔石で充分儲けましたから」
……
オリバさん何やら考え込んでます。
「なら向こう二十日間宿代タダってのはどうだ?」
お、オリブの宿二十日分!?
「いやいやオリバさん! それ高すぎですよ」
流石にそれは……
躊躇するケンヤだが、オリバはオリバで瞬時に頭の中でソロバンを弾いたらしく
「これだけの肉の量……安いぐらいだ」
……まあオリバさんが良いなら……
よく分からないケンヤは折れるしかない。
その後も、大量の肉の塊を見つめ思案顔のオリバ。そのオリバが「ポンっ!」両の手を打つ。
「なあこの肉の一部アイツらに振る舞わないか?」
食事を終え、各々酒を呑んでいる冒険者達を指さす。
「なるほど! いいですよ、ぱーといきましょうか!」
俺の返事に気を良くしたオリバさん、肉の塊を両手に持ち、皆の前でオークの肉を持ち上げた。
「お前ら聞け! 今日このケンヤが仕留めたオークの肉だ! 今からタダで食わせてやるからケンヤに感謝しろ!!」
最初ポカーンとしていた冒険者達、意味が理解出来た途端
「「「うおーっ!!!」」」
一斉に声を上げ盛り上がる!
「ジータ肉焼くの手伝え! オリブは配膳だ!」
ジータは「仕方ないねえ」と言いながら厨房へ入っていき、オリブもクスクス笑いながら厨房に入る
俺はどうしようかとオロオロしていたら、突然グイッと後ろから肩を組また。
「お前だろ? 新人の癖にイキナリDランクになったり、妖精か? を連れてたりする今話題のヤツは」
えっと誰?
「ルークスだ! 一応コレでもここいらじゃあ有名なんだぜ」
「有名って女ったらしでだろ?」
即座のヤジ、まわりも「ちげーねえ〜」などと囃し立てる。
「うるせえ〜な、おっ! それが噂の妖精か?」
ルークスがシルに目を付けた。
「妖精? 何言ってんのよ! あたしはね……」
初めて見る精霊、皆興味深そうにシルに視線を向ける。
まわりの視線を感じキョドり出すシル、厨房に逃げていった……
「あ〜あ! ガラの悪い顔を近づけるから……」
「お前が一番近くで凝視してたじゃねえか!」
そんなやり取りをしてると「クスクス」笑いながらオリブとジータが、皆にオークのステーキとエールを配ってる。
シルはオリバの肩に避難中だ。
すると肩にシルを乗せたオリバが厨房から出てきて
「今日の肉はそこのケンヤの奢りだ! 酒も飲み放題にしてやる!! 皆食え〜!!」
オリバが音頭を取る。
「「「うおーーー〜!!」」」
叫び声を上げ盛り上がる冒険者達。
俺も自分に運ばれて来たジョッキを手に取る。
俺の隣に陣取ったルークスは「乾杯だ!」と言い、ジョッキを重ね合わせた。
それを見たまわりの皆も一斉にジョッキを掲げ
「「「カンパーイ」」」
ぐちゃぐちゃだ……
肉をほうばりながらエールを流し込む。
ルークスが俺の頭をくしゃくしゃにしながら
「あ〜!メイさん……メイさん……」
涙目で絡んで来たかと思えばイキナリ「告白してくる」っと言ってオリバさんに捕まえられる。
シルはまわりに酒を勧められ、ペロッて舐めた瞬間ひっくり返り、今はオリブの頭の上でおやすみ中だ……
ジータさんもジータさんで冒険者達と呑み比べしている……大丈夫か?
そんなこんなで夜更けまで騒ぎ、俺は途中意識が飛んだ……
初めて他の冒険者とマトモに会話した夜だった。
次の日二日酔いで地獄だったの言うまでもない。
新キャラ、ルークス登場!
私のイメージは少し無骨だけど、面倒見のいい優しいお兄さんですw