最終話~平凡な戦士職が実は最強だったりします!~
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さてさて、長引いたこの修正版もいよいよ最終話でごさいます。
最後までお付き合い頂いた読者の方々、評価や感想、レビューを書いて頂いた方々、本当にありがとうございました。
m(_ _)m
「おお! 太陽が、太陽が現れたぞ!!」
暗闇で邪神の軍勢と戦っていた天使達から歓喜の声が上がった!
みるみる暗闇に光が差していく。
闘いながらトオル、サラ、ミコト、アバロンは上空を見上る。
「さっすがケンヤさん! あの太陽を隠してたヤツ壊しちゃった!」
トオルはヒヒロイカネの剣を振るいながら叫んだ!
「あんなの壊しちゃうなんて! スゴすぎ!」
何百と言う氷の槍で邪神を串刺しにしながらサラも叫ぶ。
「そりゃあ私とサラちゃんの旦那様になる人だからねっ!」
おどけながら魔法を放つミコト。
ミコトが魔法を放った先には、雷により黒く焦げた邪神が山積みになっていた。
「恐ろしいでござるな! 我も頑張らねば!」
魔法職のサラとミコトに邪神を近づけない様、魔法と体術を駆使し、邪神をなぎ倒して行くアバロン。
皆疲弊していたが、陽の光を浴び、再び活力が湧いて行く!
「皆! もう少しだ! もう少し耐えろ!! 必ずケンヤがなんとかしてくれる!!」
マモルが吠え、天使の軍勢を率い邪神軍に突撃を掛けている。
神龍達も今は宿主から離れ、上空に舞う翼を持つ邪神軍と戦っていた。
マモル達の戦いぶりを見て、自分達が力を貸すより制空権を抑えたほうが良いとの判断でだ!
「もう! 次から次からへと……チョーウザイ!」
フロストドラゴンは北側から次々に現れる"翼付"を氷のブレスで倒して行く!
そのフロストドラゴンの声が届いたのか、口からレーザを放ち、東側から湧く翼付を倒すと……
「フッ!」
相変わらずである……
バチっ!
ズガーーーーーーッン!!!
物凄い音が聞こえる西側には、雷龍が翼付に雷を落としていた。
そして一番悲惨な目にあっているのは南側の翼付だ!
闇龍が放つ黒い霧に触れた翼付は、皆ドロドロに腐食していき地上に落ちて行く……思わず目を背けたくなる光景……
勇者パーティの面々、マモル達天使の軍勢、神龍達、それぞれがギリギリの攻防を繰り広げる。
何せ、倒せど倒せど同じ数の邪神が湧いてくるのだ!
魔法職のサラとミコトの周りには、マジックポーションの瓶が大量に転がり、前衛のトオルとアバロンも肩で息をしている。
召喚士のマモルのMPも心もとない……
だが皆ケンヤを信じ己を奮い立たせる!
どれ程の時が流れただろう……
天使の軍勢の一角が崩れた!
雪崩込む邪神軍! マモルとオノクリス達により立て直すも、多くの天使達がダメージを負い、ダメージの大きい天使達を軍の中央に逃がす。
そして……サラとミコトのMPが尽き、その場にへたり込んでしまった……
トオルとアバロンがサラとミコトを守る為に壁になる! 神龍達も見かねて集まるが、神龍達が地上に降りた事により、上空からの攻撃がいっそう激しさを増す!
マモル達天使達も邪神軍勢を押し退け、トオル達の元に集まって来た。
MPの切れた者、負傷した者達を中央に集め、まだ戦える者達が周りを固める。
そこにとめどなく群がる邪神軍……
こ、これではもう……
皆が死を覚悟した……その時!!
突如周りを覆っていた結界が消え、目の前の邪神軍の動きが止まった。
暫し流れる静寂……
ズサっ!!
動きを止めた邪神が突如崩れ去り、足元に砂場を作る!
次々と崩れ去って行く邪神の軍勢。
上空にいる邪神も落下を始め、地上に激突すると、同じ様に崩れ去り砂を舞い上げていた。
目の前の光景に呆気に取られるが……
「ケンヤさんだ! ケンヤさんだ! やったんだ! 僕達は耐えたんだ!! うおーーっ!!!」
トオルがヒヒロイカネの剣を掲げると!
「「「うおおおおーーーー!!!」」」
怒号の様な歓声が巻き起こった。
「全く……待たせやがって!! 僕もう疲れたよ……」
ドサッとその場に座り込むマモル。
オノクリスはそんなマモルを抱き締め、
「マモル様、よく頑張りましたね!」
マモルはそのオノクリス、ウァプラ、コカビエル、そして天使達を見渡す。
皆一様にボロボロである。
「皆、お疲れ様……なんとか耐えたね! 後は勇者の凱旋を待つだけだし、僕は少し眠るよ……皆も少し休んでね」
そう言い、オノクリスの膝枕で寝息を立て始めた。
マモルの頭をさも愛おしそうに撫でるオノクリス。
天使達も皆、その場に倒れる様に横になるのであった。
「ギリギリでごさったな! サラ様、ミコト殿、大丈夫でござるか?」
MPが尽き、立ち上がる事も出来ないサラとミコトを心配するアバロン。
そのアバロン自身ボロボロなのだが……
「ごめんなさい……まさか持っていたマジックポーション全て使い果たしてしまうなんて……皆さんに迷惑をかけてしまいました……」
「そんな! ミコトさんのポーションが尽きたのは私のせいです! 私に使わなければ……ミコトさんごめんなさい……」
落ち込むミコトとサラ……
「何言ってるんですか! ミコトさんとサラの魔法が無かったら、もっと早く僕達崩れてましたよ! ここまで戦えたのは二人の魔法があったからです! ミコトさん顔を上げて下さい! サラも! ケンヤさんが帰ってくるのに夫人二人がそんな顔してちゃダメでしょ!」
腕を組み頷くアバロン。
「お、お兄ちゃんが……大人に見える……」
目をゴシゴシしながら驚くサラ……照れ隠しなのであろう。
「どうゆう意味だよ! お、俺だってたまには……」
皆にじろじろ見られ口篭るトオル……
「ぷっ!」
思わずミコトが吹き出すと、サラ、アバロンも笑いだしトオルは頭をかきながら苦笑いになる。
神龍達も宿主のその様子を微笑ましく眺めていた。
暫く皆が戦闘の余韻に浸る。
すると天使の内の一体が「あっ!」と太陽の方角を指差した!
皆が太陽の眩しさを手で覆い、指差す方角に目を向けると……何やら物凄いスピードで此方に向かって来ている。
「け、ケンヤさんだ!!」
「「「うおおおおーーーーーーーー!」」」
トオルが叫び、皆がケンヤに向け手を振り歓声を上げる。
バサッ!
十二枚の翼を広げ地上に降り立つケンヤ。
シルを肩に乗せ、見た事の無い少女をその腕に抱えていた。
翼が邪魔なのか、鬱陶しいそうにその翼を消し、その少女を腕から下ろす。
「皆お疲れ様! かなりの激戦だった様だな……そのボロボロの様子……大丈夫か? 特にトオルとサラ……見せてみろ!」
いの一番にトオルとサラに駆け寄り、ぺたぺた怪我の確認している……何度も言うが……お父さん感が半端ない……
そんなケンヤを見てクスりと微笑むミコト。
「あらケンヤさん、私の心配はしてくれないんですか?」
ハッとし、ミコトに駆け寄り何やら言い訳を始めている……
ケンヤ達の周りで何時もの空気が流れる中、マモルがオノクリス達を引き連れケンヤの元を訪れた。
「ケンヤ、お疲れ様! んで……それがアルファか……」
アルファを見つめるマモルの目にはあきらかな怒りの感情が! 周りを見渡すと皆がアルファに怒りを向けている!
急ぎアルファの元に駆け寄るケンヤ。
「ま、待ってくれ! アルファも反省している! 皆の気持ちも分かるが……」
言いかけるケンヤを遮り一歩前に出るアルファ。
皆を見渡し頭を下げ……一言
「…………悪かった!」
一瞬流れる静寂……
こ、これだけの事をして起きながら……それだけか!!
皆の怒りが頂点に達する。
だが……顔を上げたアルファを見て皆言葉に詰まる。
…………溢れ出る涙。
天使や神龍達からすれば、最近まで敬って来た創造主である。
不遜な態度はこれまで何度も見て来たが、頭を下げ、しかも涙を流すその姿に動揺を隠せない……
マモルにしても、明らかに日本人の少女の姿で流す涙にそれ以上何も言えなくなってしまった。
「皆……皆の怒りも分かる。これだけの事をしたんだ……けど、彼女も自身の大切な人をたった今、失ったばかりなんだ……それに、今回の事は皆が頑張ったお陰でこれだけで済んだ。一人の天使の犠牲はあったが……」
ルシファー様……
皆がルシファーを思い俯く。
「そのルシファーは、アルファの幸せを心から願っていた! その思いはオレに引き継がれた! ルシファーは今も俺の中にいる! 皆はそのルシファーの思いを無下にするのか?」
シンと静まり返る中、
「仕方ないですね、ケンヤさんがそう言うなら俺は許しますよ! アルファさん、僕はトオル、ケンヤさんの弟子なんだ! よろしく!」
アルファに手を差し出すトオル。
最初、呆気に取られていたアルファだが、恐る恐るそのトオルの手を取る。
満面の笑みを浮かべるトオルにアルファも笑顔で返した。
「もう! 今日のお兄ちゃんカッコ良すぎ! アルファさん、私もケンヤさんの弟子のサラ! い、一応第二夫人候補なの! よろしくね!」
「あらっ! 第二夫人の抜け駆けは許さないわよ! 私は魔王のミコト、ケンヤさんの第一夫人候補なの! よろしく」
「拙者はアバロン! 魔人でごさるが一応勇者パーティの一員でござる。ケンヤ殿にペット枠にされ……日々悩んでおるでござるよ……よろしくでござる……」
次々に握手を求められ、困惑しながらも皆と握手を交わすアルファ。
その様子を感動しながら見つめる神龍達。
「あのアルファ様がケンヤさん達と握手を……」
「なんか感無量ね……」
「本当に信じられん……」
「…………フッ!」
「「「こんな時ぐらいなんか喋りなさい!!」」」
神龍達に突っ込まれる光龍……
そこへ頭をかきながらマモルが近付いて来た。
「はーっ! なんだよそれ! 僕が悪者みたいじゃないかっ!」
などと言いつつ、マモルは顔を背けながらアルファに手を差し出している。
「マモルだ! 一応帝国で王様なんてやっている……まあ……なんて言うか……その……仲良くしてやらない事もないぞ!…………よろしく」
つ、ツンデレ!! なんだその挨拶は!!
思わず突っ込みそうになり、トオル達に止められるケンヤ……
マモルの変な挨拶に、首を傾げながら握手を交わすアルファ。
そこへシルがフラフラと飛んで来ると……
「こ、これはあたしの出番ね! 行っくわよ〜! あったしがあ〜、超カリスマ! スーパーウルトラ超絶……むぎゅう……」
シルのほっぺをツマミ黙らせる……
「ちょっとケンヤ!! なにすんのよ! あたしにも自己紹介させなさいよ!!」
いや……アルファはもうシルの事知ってるでしょ……
「プッ!」
トオルが吹き出すと、サラとミコト、アバロンも吹き出し、皆に笑いが伝染して行く。
皆が笑い合う中、アルファは自身のステータスボードを開き……
「ああああぁぁぁ!!!」
何やら絶叫しています……なんだ?
「アルファ……どうした?」
カタカタと振り向くアルファ……
「これはどう言う事だ? レベルが1……しかも職業がただの戦士職……創造主たる我が……」
あらら……
「…………アキラの魂が離れてアバターだけが残ったって事は……アバターも初期化したって事か? レベルは魂に刻まれるって事かな? 実に興味深い……」
ブツブツ言い出すケンヤ。
「こ、こんなレベルで、しかも職業がただの戦士職……この我が……この我が……この中で一番弱いではないかっ!! ルシファーのヤツ……ワザと黙っていたな! コラ! ルシファー! 出て来て説明しろ!」
ケンヤの胸を叩き無茶な事を宣うアルファ……
「まあ……なんだ、今弱いなら強くなれば良いだけじゃね? 頑張ってレベルを上げて強くなれば……」
「こ、この我に地道にレベル上げをしろと!?」
ジロりとケンヤを睨むアルファ。
「お前、レベル上げの楽しさを知らないな? レベルが上がって今まで倒せなかった魔物を倒せた時の快感! 癖になるぞ! なあ!」
皆に同意を求めるケンヤ。
トオルとサラは激しく頷き、ミコトも微笑みながら頷く。アバロンもウンウンと首を縦に振っている。
マモルはアルファに向き合う。
「僕もね、ケンヤに追いつき追い抜く為にまだまだ頑張るんだ! お互いケンヤを目指して頑張ろうよ!」
アルファは皆を見渡しうつむく……何やら考えている様だ。
そしてパッと顔を上げ、ケンヤを見上げるアルファ。
その決意の篭った目を少し引き気味に見つめる。
「お主が我を鍛えよ!」
へっ!? 目が点になるケンヤ。
周りも呆気に取られている……
「お主さっき言ってたではないか! ルシファーの思いを受け継ぐと! 我の面倒を見るのはルシファーの役目! だからお主が我の面倒をみるのだ!!」
い、いや……言ったけど……そう言う意味では……
それに……と、アルファはケンヤにピッタリくっ付いて来た!!
なんだなんだ!? 中身はアルファだが、見た目は可愛らしい女の子なのだ! これは不味い! あっ……ミコトさんとサラさんのコメカミがヒクヒクしておりまする……
「それにお主はルシファーの匂いがして心地よい。決めた! 我はずっとお主の傍を離れん! 共に二人で生きて行こうぞ!!」
なにそのプロポーズ的な発言!!
あたふたするケンヤ……助けを求めようと辺りを見渡すと……後ずさりしなから逃げようとするマモルと視線が合う! 助けて貰おうと口を開きかけるが……
「…………も、もう色々とカタが着いた様だし、僕達は必要ないよね! 後の事はケンヤ達に任せて僕達は帝国に帰るよ……ああ! 帝国民が心配だ! ああ……心配だ!」
わざとらしく言い残し転移してしまった……
なんてヤツ!!
トオルとアバロンは溜息を吐く。
「ミコトさんにサラ……確か魔族のマリアさんに次はまさかの創造主……ケンヤさん……節操を学びましょうよ……」
トオルは知らない……この他にメイとサチをケンヤ夫人にする計画がなされている事を!!
「トオル、違う! あっ! ミコトさん……サラさん……その般若の様な顔は止めようね……」
その般若顔のままアルファを引き剥がしにかかるミコトとサラ……
「な、何をする! 我はもっとくっ付いていたいのだ!! ああ……」
ステータス差で簡単に引き剥がさるアルファ……
「な、なんて非力な身体……」
膝を付き落ち込むアルファを見かねてケンヤは声を掛ける。
「分かった! 分かりました! しばらく面倒見ます!」
何処かで聞いた事のある発言。
トオルとサラは思わず目を合わせクスッと笑ってしまった。
サラはケンヤを眺める……仕方ない……ケンヤさんはこう言う人だから! だから私達は今、ケンヤさんと一緒に居られるんだから!
サラはミコトと共に、まだ膝を付き落ち込んでいるアルファを立ち上がらせる。
「分かりました! けど、今後の事について女の子同士、色々話し合わなければなりません! アルファさん、良いですね!」
ミコトとサラからの圧力に思わず頷いてしまうアルファ……既にもう創造主としての威厳はどこへやら……
今は何やらボソボソと女の子同士話しあっている……恐ろしくて話しの内容は聞きたくない……
トオルとアバロンは……シルと一緒に地面にお絵描きをしていた……
…………トオルよ、お前いつの間にアバロンと同じスキルを!
暫くミコトとサラと話し合っていたアルファは立ち直ったのか、いきなりケンヤに飛びつき、
「よし! ケンヤ! レベル上げに行こう!! この我がレベル1など耐えられん! 今すぐ行こう! さあ行こう!!」
目をキラキラさせるアルファ……ミコトとサラも苦笑いである……
あの二人とどんな話しでこうなったんだ?
「い、いや……今からって……皆が疲れてるし……せめて明日とかにしない?」
「ダメだ! 今すぐ!」
マジか……
レベル1の戦士職……とりあえずピサロでスライムでも狩らせたら満足するか……
「分かったよ! けど今日は皆本当に疲れてるから少しだけだぞ! これ以上ワガママ言うならもうレベル上げに付き合わないからな!」
ケンヤを見上げウンウンと頷くアルファ。
「フロストドラゴン……すまない、ピサロまで頼む!」
フロストドラゴンは溜息を吐く。
「結局私が足なのね……」
ブツブツ言いながらも皆が乗りやすい様に屈んでくれた。
トオル、アバロンが先に乗り、ミコトとサラが後に続く。
アルファはと言うと……レベル1では幾ら屈んでくれても、フロストドラゴンの背に乗るのは困難だ……
仕方ないくアルファを抱き抱える……何やら上の方から物凄いプレッシャーを感じるが、気付かないフリをしフロストドラゴンに飛び乗った。
自分の前にアルファを座らせると……その前にミコトがこちら向きに座り、サラが後ろに陣取る!
なんだ……この布陣は……
チラリと後ろを振り替える……トオルとアバロンとシル、三人でボソボソ話しながら、たまに此方をチラチラ伺っている……
こら! 君達、言いたい事があるならハッキリ言いなさい!
全員が背に乗った事を確認するとフロストドラゴンは翼を広げ飛び立つ!
「いざピサロへ! レッツラゴー!!」
シルが音頭を取ると、皆一斉に
「「「レッツラゴー!!!」」」
…………
アルファのレベル上げの為、一路ピサロに向かうケンヤ達一行。
創造主と言う立場から、レベル1のただの戦士職に成り下がってしまったアルファ……顔を上げ、目の前にいるケンヤに話しかける。
「なあ、とりあえずレベルは鍛えれば上がって行くだろうから、それ程気にはしておらぬが……職業が……ただの戦士職……本当に強くなれるのか?」
不安気にケンヤを見つめるアルファ、そのアルファの質問に、皆がクスクス笑いだした。
何故? 皆笑うんだ?
キョトンとしてしまうケンヤとアルファ。
そんな二人をクスクス笑いながら、ケンヤの後ろを陣取るサラが口を開く。
「ねえ、アルファちゃん。今目の前に居るケンヤさん、ただの戦士職だよ?」
えっ? ええぇぇぇぇーーーーー!!!
目が飛び出る程驚くアルファ!
「そうなのよねえ……私も最初知った時は本当に驚いたもの!」
アルファの驚きに共感するミコト。
トオルとアバロンも頷きあっている……
「そうザマスの! 宅のケンヤは最強の戦士職ザマスのよ!」
何故かふんぞり返っているシル……
最強の戦士職……
呆気に取られるアルファ。
シル、ミコト、トオル、サラ、アバロン、勇者パーティのメンバーはお互い視線を交わし、頷くと皆が一斉に口を開く!
「「「「「平凡な戦士職が実は最強だったりします!」」」」」
晴れ渡った空に勇者パーティの声が響き渡るのであった。
おしまい!
タイトルの変更に伴い、ラストも少し変えてみました。
いかがだったでしょうか?
修正版を謳いながら、まだまだ至らない点ございますが、楽しんで頂けたら幸いです。
そして、修正版完結と言う事で、休載していた作品の掲載も徐々に再開する予定です。
そちらの作品もよろしくお願い致します。
では皆様、本当に本当にありがとうございました。
司純