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オリブの宿

 この回はなかなか修正が難しく上手くいっていません……

 もっと上手な言い回しや表現がある様な……


 とりあえず一旦これで投稿します。


 後程更に修正を加える所存ですm(_ _)m

 オリブの宿


 オリブとその母ジータは今朝出て行ったケンヤの帰りが遅い事を心配していた。

 オリブなどはことある事にケンヤの姿を宿の外まで確認しに行き、不安気に宿のカウンターと扉との間を行ったり来たりしている。


「ちょっと心配だねえ」


 ジータの呟きに、厨房の奥からオリブの父オリバが顔を出す。


「まだ暗くなってからそんなにたってねえぞ? お前達心配し過ぎだ」


 溜息をひとつ吐き、また厨房へ戻る。


「普通ならそんなに心配しないさね、今日冒険者ギルドに行くって言ってたからさあ、まさか北の森にでも入って怪我でもしてるんじゃないかって」


 それを聞いたオリブは涙目になり


「お母さん……」


 ジータとオリブの様子を食事をしながらチラ見していた冒険者達。


(心配し過ぎだろ……確かに新人だが、俺達なら絶対あんなに心配してくれないね! 顔か? 顔なのか!!)


 何やら空気を感じ取ったジータは冒険者達を睨みつけ言い放つ。


「昨日来たばかりの十五歳の男の子、心配するのは当たり前さね。あんた達みたいに殺しても死なない様な輩と一緒にしちゃあの子が可哀相」


 酷い言い草である。


(((十五ってもう成人!)))


 心の中で皆が突っ込む。


 皆が呆れながら食事を終え、それぞれが自分の部屋に戻る頃、宿の扉がガチャっと開き、カランカランと扉に付いた呼び鈴が鳴った。


「ただいまあ、遅くなりました。まだ食事できますか?」


 ケンヤである。


「おかえり、食事は出来るけど遅いじゃないかい、心配してたんだよ。オリブなんか何度も外を気にしてさあ」


 ありゃりゃ……、そんなに心配されてるとは……、確かに昨日今日冒険者になったばかりの奴が、日が暮れるまで帰って来なかったらそりゃ心配もするか……


 うっ! オリブちゃん涙目だよ……


 ケンヤはしゃがんでオリブの目線に合わせ、頭を撫でなから謝罪する。


「心配かけてゴメンよ」


 オリブは頭を撫でられる心地良さにホッと表情を和らげ


「うん! 無事で良かった。お父さんに言って食事出してもらうね」


 笑顔で厨房へかけていった。





 空腹のケンヤは早速テーブルにつく。程なくしてオリブが食事を運んできた。


「ありがとう」


 笑顔でお礼を言いい、食事を口に運ぼうとするが、オリブは席を離れようとはせず、何やらじっとケンヤの肩を見つめている。


「あ、あのう……ケンヤさん、その肩に乗っているのって?」


 ああそりゃ気になるよね〜、スルーは無理か……


 シルはシルで早く紹介しなさいよ! てな感じでそわそわしている。


「えっとコイツはシルウェストレ、シルって呼んでやってくれ」


 俺が紹介すると、ゴホンと咳払いし


「え〜、あったしが〜北の森から来ました、森と風の大精霊! 超カリスマスーパーウルトラ超絶可愛いシルウェストレよ! シルってよんでね! ビシっ」


「「「せ、精霊!!!」」」


 ああ〜……言っちゃったよ、自分から大精霊って言っちゃった……

 それに超カリスマスーパーなんちゃらかんちゃらって何? しかもなんかポーズキメてるし……見ろよオリブちゃん固まってるぞ!


 ジータはポカーンと口を開けてるし、厨房からオリバが目をひん剥いてコチラを見てる。

 その様子にシルは何を思ったのか、俺の肩から離れオリブの顔の前に飛び出し、オリブの鼻の頭をツンツンしだした……


「し、シル! 止めなさい!」


 急いでシルをオリブから引き剥がす。


「オリブちゃんゴメンね? 別にコイツ害はないから……多分……」


「ちょっとケンヤ、害ってなによ! それに多分ってなに!」


 手の中でシルが暴れるが離さない! 何やってんだコイツ!!


 そうこうしていたら、正気に戻ったジータが呟く。


「まさか精霊って本当にいたんだねえ……」


 オリブはなんとか気を持ち直し


「絵本や物語に出てくるあの……」


 皆が正気に戻ってほっとした隙に、シルはグイッと俺の手から抜け出しオリブの肩に止まった。


 目を真ん丸くしてシルを見つめるオリブ。

 自分の肩にとまる小さな存在に、突然表情がへにゃっとなり、人差し指で優しくシルの頭を撫で出した。


「かわいい! シルちゃん、私も友達になってくれますか?」


 シルも悪い気はしないのかされるがままだ。


「いいよ、よろしくねオリブ」


 うんうん、ほっこりです。


 ジータも微笑ましそうに、その光景をながめている。

 少し場の雰囲気が和んだ所でジータがパンパンと手を鳴らした。


「さあ早く食べないと食事冷めちゃうよ。それと食べながらで良いからさあ、シルちゃんとの事とか、今日何があったのか聞かせておくれよ。初日に北の森に入ったのは感心しないけどね。怪我も無さそうだし、あんたなかなかの腕っぷしなのかい?」


 ジータの声が届いたのか、厨房からオリバがエールの入ったジョッキを二杯持ってきて、一つを俺の前にドンッって置き


「俺にも聞かせろ」


 ……もう一杯は自分のなのね。


「いいですよ、じゃあ冒険者ギルドから話しますか」


 ゴブリンの集落襲ったとかは、話さない方が良さそだな。



 ギルドで丁寧に対応してもらった事、森に入るまでにスライムに襲われた事、ゴブリンと戦闘した事、シルとの出会いとか夜更けまで語りあった。


 時折オリブが色々質問してきたり、シルが「転んでゲロゲロ」って言いそうなのを必死で誤魔化したり、途中オリバと呑み比べを始めてい、ジータが心配そうにしていたり、楽しい時間を過ごす。



 人付き合いが得意ではないケンヤだが



 こういうのも悪くないな……



 と思える時間だった。


 読み返すとこの回~すると~が妙に多い事に気付いて、再修正いたしました。

 お目汚し申し訳ございませんm(_ _)m

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