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アキラとサタンとラキリス⑤

 ブックマークありがとうございます!

 感謝━━━(≧∀≦人)━━━感謝


 さてさて、アキラ達のお話しは今回で一応終了です。

 まあ後のお話しに続くのですがw

 次回からはケンヤ達のお話しが復活いたします。


 ご意見、ご感想お待ちしておりますm(_ _)m

 


「いや〜、まさかハイヒューマンなんて種族があったなんて、元天使の僕も知らなかったよ!」


 アキラのステータスボードを除き込むサタン。

 職業は戦士のままだか、種族がハイヒューマンになり、ステータスが爆上がりしている。


「アキラ……とうとう人をやめたんだね! グッ」 


 茶化すサタンのコメカミを人差し指でグリグリするアキラ。


 ラキリスはというと……


 人の……しかも女性のステータスボードを見るなんて……と顔を背けている……

 あくまでも生真面目なラキリスなのである。


「んで、サタン! 色々教えなさい! あの可哀想な生き物は何? それにこの世界、なんかおかしい!」


 更にサタンのコメカミをグリグリするアキラ。

 グリグリされ「ゔ〜……」と唸りながらサタンは口を開く。


「正直僕もハッキリとした事は分からない。これはあの精霊達から聞いた断片的な情報を、僕なりに精査して出た結論だから……あくまで憶測なんだけどそれでもいいかい?」


 頷くアキラとラキリス。


「まあ、憶測って言ってもかなり正解に近いと思うけどね!」


 前置きが長いとまたグリグリされるサタン……


「ゔ〜……、えっと、この世界は創造主に見捨てられた世界みたいなんだ……」


 創造主に見捨てられた?


「ってか、この世界にも創造主っていたんだ!」


 驚くアキラだが……


「どの世界にも居ると思うよ? 転生前のアキラの世界にもさっ!」


 サタンはそう言うが、いまいちピンと来ない……


「まあその議論は長くなるから今はやめとこう。理由は分からないけど創造主が居なくなった! この世界にも創造主の思いを実現する施行者が居てね、天使の様な存在かな! 創造主について行く者とこの地に残る者とに分かれんだ」


 それだけなら問題は無かったんだけど……と、悲しそうな表情を見せるサタン。


「創造主は去り際にある種をこの世界にばら撒いたらしい……それは先ずこの世界の弱い生物に寄生をする、寄生された生物は……周りの生物を取り込んで行ったんだ!」


 アキラとラキリスは目を見開く!


「それがあの肉塊なの!?」


 頷くサタン。


「僕はあれをバグと名付けた。バグは周りの生物を取り込みながら、しかも分裂しどんどんその数を増やして行ったんだ……そして世界中に広がる」


 あ、あんなのが世界中に……


「残った施行者達はバグをこれ以上増やさない為、その力を尽くし対処して行ったんだけど……創造主のバックアップの無い世界で彼らはどんどん力を失っていき……君達も見ただろ……あの精霊達……力を使い果たした施行者の成れの果てを……」


 あの精霊達が天使の様な存在だった者……


 アキラは理解した。最後に残された精霊達の言葉の意味を!


「アリガト……ボクタチノイシハキミニウケツガレタ……コノセカイヲ……スクッテ……」


 アキラの頬を涙が伝う。


「施行者達が居なくなってバグは爆発的に増えたんだ。今バグ以外に存在するのは……バグに対抗出来る程の力を持つ強力な魔物と小さな小動物だけ……後、僅かだけど人族も生き残っている。だけどそれも時間の問題だ……いずれその魔物も小動物も皆バグに飲み込まれてしまう……動くものが居なくなれば草木をも飲み込みバグが地表を埋め尽くす……そしてバグ同士が共食いを始め……何も無い世界になるだろうね……」


 サタンはアキラとラキリスを見据え、


「アキラ、ラキリス、君達にはあのバグを駆逐し、更にこの世界を開拓して貰いたい! 当然僅かに残された人族の協力を得てね!」


 アキラは自分の胸に手を当てる。


「サタン……分かってる、私はこの子達の思いを受け継いだの! 肉塊……バグか……あの悲しい生き物を全て浄化する!」


「俺も協力する! アキラ一人には任せられないからな! ただハイヒューマン? なんて訳の分からない存在になったアキラと違って、俺は先ずレベル上げからだな……」 


 そう言って肩をすくめるラキリスに笑顔を向けるアキラとサタン。


「バグを駆逐するのは当然として、開拓ってどういう事だ?」


 ラキリスがサタンに問う。


「ああ、アルファの世界で次の"間引き"が行われるのに五百年程、それまでにあのバグを全て駆逐して、この地を人の住める地にしたいんだよ。人口が爆発してもこの広大な世界に移住出来れば間引く必要はなくなるし、いざと言う時はこの世界に逃げ込めばいいんだ。そしてこの五百年の間にアルファの肉体の件も出来れば解決したいと思ってる」


 ーーーー五百年ーーーー


 壮大なサタンの計画に目眩がしそうになる……


「五百年後かあ……今の私にはそんな先の事なんか考えれないけど、五百年後、私達の子孫? になるのかな? その子達やアルファの世界の人達が笑って暮らせるように……頑張りましょ」


 そう言ってアキラはそっと手を差し出す。


 ラキリスは頷きアキラの手のひらに自分の手のひらを合わせた。


 サタンもその小さな手を乗せる。


 アキラ、サタン、ラキリスの壮絶な戦いの日々が幕を開けるのであった

 このお話しの五千年後の世界、「異世界で微笑みを!」

 修正の為、一旦休止しておりますが、そちらもよろしくお願い致しますm(_ _)m

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