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対ならう  作者: xxx
1.倒せ!ドン太郎
7/8

1-2ウィークネスポイント

アヤ「クリームのまんじゅう2つで」



おばちゃん「はいよ、あら…お嬢さん綺麗ねぇ」

     「お名前は?」



フレイヤ「?…フレイヤのことですか?」



おばちゃん「そうよぉ、あたりまえじゃない。ふふ可愛い名前ね」

     「あらやだ、あなたもよく見ると男前じゃない。フードなんか被っててよく見えなかったわ」



アヤ「どうも」



おばちゃん「そんな素敵なお嬢さん連れてるのだから、フードなんか取りなさいよ。陰湿に見えるわよ」

「それにしてもこんなに綺麗な子は久しぶりに見たわ。治安が悪くなってからは人もあまり来なかったしねぇ」



アヤ「治安が悪くなった?」



おばちゃん「そうよ……何故かいきなりモンスターの襲撃が多くなったのよ。それで町のなかが荒れちゃったの」



アヤ「モンスターの襲撃なんか転生者がどうにかしているんじゃないのか?」



おばちゃん「ええ、倒してくれているわ。だけど被害が全くないって訳じゃないでしょ?それが嫌な人はでていってしまったわ。それにその転生者……モテオ君だったかしら?その子もちょっと……」



アヤ「?」



おばちゃん「その子の評判も良くは無いのよ。ちょうどその子が来たあたりからモンスターの襲撃が増えたから……。」



アヤ「たしかにそれだとな。いい印象はないな、でも一応この町を守っているんだろ?」



おばちゃん「そうなの。だからモテオ君を嫌がる人と、そうじゃない人とで意見がきっぱり割れちゃって……町中がピリピリしてるわ」



アヤ「この店に来る途中ですごいものを見たんだが……」



おばちゃん「きっと宗教団体ね。モテオ信教……さっきの後者が過激化したの。その人たちの前では言動に気をつけてね」



アヤ「わかった、ありがとう」



おばちゃん「そういえばあなた達はこの町に何をしに来たの?」



アヤ「あー、なんと言えばいいかな……」



おばちゃん「あっ、おまんじゅう忘れてたわ。はい、おまんじゅう2つ、クリーム味。お金は大丈夫よ」



アヤ「え……いや、それは申し訳ない」



おばちゃん「いいのよ!久しぶりにお話しできたし、素敵な出会いもあったし」



アヤ「久しぶりの客なのだったら、なおさら悪い」



おばちゃん「ほんとにいいの……どうせこのお店ももう閉めようと思ってたしね。丁度いいわ、あなた達が私の最後のお客さん。私ももうこの町からでることにしたの」



アヤ「……そうか、まだこの町に来た理由を言ってなかったな」

「俺たちがこの町に来た理由はただ1つ」



おばちゃん「??」



アヤ「この町の治安を元に戻すこと。まんじゅうのお代はそのとき返えそう」



おばちゃん「!……ふふふ、期待してるわ。どうやってやるかはわからないけど、あなた達2人ならきっとできるわ」



アヤ「ああ、いい報告を期待してくれ。いこうフレイヤ」



おばちゃん「あ、ちょっと、おまんじゅう忘れてるわよ」



アヤ「………ありがとう」

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