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第48話 潜入

しっくりいかなかった前話を、大規模に書き換えてあります。

時間がおかしかったり、場所がおかしかったり、理論的に整合性がなかったり。

たいへん失礼いたしました。

すでにお読みの方は、前話から読み直していただければ幸いです。

それでは、どうぞ。

<異世界召喚後62日目夕方>

場所:サッシー王国王都南西

視点:猿渡さるわたり


 今、僕たちは、サッシー王国の王都南西側にある森の中に身を潜めている。

 王都の南側には、5万の軍勢を従える魔王軍が攻め込まんと陣を張っている。

 王都の入り口にある、巨大な扉は、ガッチリと閉まり、城壁の上からは、断続的に魔法などの遠距離攻撃が行われていた。

 ほんの少しだけでも、魔王軍を減らそうとする、弛まない努力だった。


 あの王都の中には、僕たちと一緒に、この異世界へと召喚されてしまった、クラスメイトと先生が居残っているはずだ。

 このままでは、王都と運命をともにしかねない。

 だから、はるばる北の果てから、ここまでクラスメイトを保護しにきた。

 何とか王都へと忍び込み、クラスメイトに接触したい。


 しかし、目の前にいる5万の軍勢の目を掻い潜るとなると、相当な無理をしなければならない。

 それを承知で、一緒に来てくれた仲間たちに、僕は言い放った。


「王宮へ直接乗り込む。勇者を確保するぞ!」


 そして、仲間たちは、賛同して、気合を入れて……くれない。

 たいへん残念な顔をされていた。


「とうとう、おかしくなってしまったか。」

「無理をさせすぎたようじゃな。今しばらくは休むが良かろう。」

「おかしくなる前に、ちゃんと気を使うのでしたわ。」


 そして、仲間からはおかしくなってしまった宣言をされてしまう。

 いや、正気ですよ?

 大丈夫ですからね?


「お前ら……、僕は正気だから。」

「正気を失った者は、みな、そう言う。」

「とりあえず、案を聞いてから判断してくれ。」


 僕が本当に頭がおかしくなってしまったかどうか、確認するためにも。

 そう、言っていて心配になってきた。

 本当は、僕、もう、正気じゃないかもしれないと。

 だって、おかしくなった人が、自分でおかしくなっていると気がつくことはほとんどないから。


「まあ、聞くだけじゃからな。言うてみよ。」


 高野が先を促す。

 皆、おとなしく聞いてくれるようだ。

 ありがたい。


「まず、侵入経路だけれども。城の北側、来る時に通ってきた、渓谷から、断崖を50メートルよじ登って侵入する。」

「よしわかった。とりあえず、いい病院を探そうな?」

「話は最後まで聞いてほしい。僕が城から脱出するのに使った経路だ。使用実績がある。」

「なんと。」

「無理ですわ。あんな、あんな高いところ、登れるはずありませんわ。」


 確かにそうだろう。

 何も道具がなければ、そうなる。


「ここに、縄梯子と、鉤付きのロープがある。脱出時に使ったものだ。これで、3回から4回に分けて、登っていく。僕が最初に登って、縄梯子を設置する。そしたら、みんな、ひとりずつ登ってきてくれればいい。縄梯子を登るだけの簡単なお仕事だ。」

「いやですわ。絶対、猿渡は、女子のスカートの中を覗くおつもりですわ!!!」

「だから、僕が一番先に登ると言ったの、聞いていなかった?」

「いやですわ!!! 最終的には、高いところを怖がるわたくしを、てごめにするおつもりですわ! この高さから落とされたくなければ言うことを聞けとか言われてしまうのですわ!!!」


 わかった。

 理解した。

 何も、案そのものに反対というわけではないようだ。

 単純に、「高所恐怖症」なだけだ。


 分かってしまえば何のことはない。


「じゃあ、重光が落ちないように、洞川が、下で、キャッチ要員として、しっかり見ていて貰えばいいだろう?」

「やー。やーですの。み、見られてしまいますのよ?」


 重光は乙女になっていた。

 頬を真っ赤に染めて、恋する乙女の目になっていた。

 きっと、瞳孔の形がハートマークになってしまっているに違いない。

 ちょっと、はぁはぁ息遣いが荒いんですけど。


 変態かよ!!!

 ああもう、こんちくょうめが!!!

 僕に下着を見られると言っていた時とは、顔が全然違うな!!!

 まったくもって理不尽だよ!!!


「とにかく、この方法なら、城には入れる。城に入った後は、残存勇者を探す。結構な数が残っているはずなのだが。」

「よし、すぐに行こう。」

「で、どこからその、渓谷に入るのだ?」

「船を置いたところから、川沿いに、渓谷内を歩いていく。おそらくこれが一番難しい。なにしろ、ほとんど道がない。」

「なるほどな。」

「しかも、あっても結構狭い。」

「とりあえず、現場を見て、判断しようか。よかったな、あたまおかしくなっていなくて。」


 そこ、大事なところ。

 皆さんにもう一度大きな声で伝えてあげてほしい。

 大切なことなので、3回くらい繰り返していってほしい。



 船を乗り上げた川沿いの砂浜に到着した。

 夕方を過ぎて、暗くなり始めていた。

 川沿いは、それでも比較的見晴らしがいいので、ともすると、魔王軍に発見されかねない。

 急いで川に沿って、上流へと進んだ。


 幸いにして、モンスターと遭遇することはなかった。

 正直、それが一番きつい。

 足場の悪い渓谷内で、戦闘とか無理だ。


 30分も川を遡ると、日が落ちて視界の悪い渓谷へと、川は姿を変えていった。

 そして、両岸は、すでに高さ10メートルほど上となっている。

 川の端の水が浅いところだったり、岩の上だったりをどうにかこうにか進む。

 こういうことは、マインウルフたちの方が得意だ。


 ぴょんぴょんと軽快に跳ね飛んで、あっさりと複雑な岩石地帯を走り抜けていく。

 何なら先頭の方で、珍しく襲いかかってきた水棲の魔物と、戦ったりもしていた。

 圧勝しているのが、腑に落ちない。

 いや、こちらとしてはとてもありがたいのですけれどね。


 さらに1時間ほど川を遡ると、空には星が見え始める。

 そのころになって、ようやく脱出した時に使った、断崖の場所へと辿り着いた。

 ここを選んだのは、10メートルから15メートル上に、よじ登ることのできるスペースがあるからだ。

 そして、水面近くにも、大きな岩がごろごろとあり、川に入らなくていいからだ。

 僕は、断崖の途中にある、数本の木が生えているスペースへと鉤付きロープを投げ放った。


 空振りして、落ちてくる。

 あぶなく、怪我をするところだった。

 結構難しいものだな。


「猿渡殿。拙僧にお任せあれ。」


 高野が、僕の持っていた鉤付きロープを奪い取った。

 そして、ロープの強度を確認すると、満足そうにニヤリと笑った。

 彼は、鉤の部分から50センチくらいのところでロープを持ち、ぶんぶんと回転させている。


「いよっ!!!」


 鉤は、上にある樹木に吸い込まれるようにからまると、そのまま動かなくなった。


「これでどうかの?」


 そして、そのロープを渡してくる。

 やはり、ロープを登るのは、僕の役目のようだ。


「じゃ、じゃあ、登ってくるから、少し待っていて?」

「僕が、落ちてもいいように、ここでキャッチ係をするよ。」


 洞川どろかわが、悪い笑顔でそう言ってくる。


「え? あ。だ、だいじょうぶだよ?」

「キャッチ係、必要だろ?」

「はい、そうです。おねがいします。」


 ちょっとだけ、根に持っているご様子。

 あとで、機嫌をとっておいた方が宜しいようだ。


 とにかく、縄梯子を背負って、ロープを登った。

 懸垂の要領で登るだけだ。

 ロープを一周、足に絡ませて、ストッパーにしている。

 こうすることで、腕への体重の負担が、だいぶ軽くなるし、落下しにくくもなる。


 登り終えるのに、3分くらいかかった。

 体感では、10分以上かかった感じがしたが、時計を見ると、3分だった。

 そう言うものなのだろう。


 縄梯子を、木にくくりつけると、下に下ろした。

 すぐに、エルフ軍団が登ってきた。

 こいつら、モブ村人のわりに、結構能力値高いんだよな。

 もう、ゲームバランスとか、あったものじゃない。


 現実は、結構、こう言うものだったりするんだよな。

 だって、神様はサイコロを降らないし、ゲームバランスを調整したりもしない。

 ただただ、現実は残酷で、準備をきちんとできたものだけが生き残れるのだ。


 1時間ぐらい、この断崖絶壁と戦った。


 途中、洞川が重光をキャッチする場面もあったが、皆、生暖かい目で見ていた。

 縄梯子を登り始めて、地上1メートルからのわざとらしい落下。

 キャッチする方もする方だが、される方は、もっとどうかしている。

 まあ、重光がすんごく幸せそうにしていたので、みんなでむず痒くなっていたのだが。


 ちなみに、本人以外は皆が知っている残酷な話だが、洞川には全くその気はない。

 トラブル防止のため、生きていくために、したがっているにすぎない。

 なにしろ、重光は、暴れ出すと手が付けられないトラブルメーカーだからな。

 みな、彼の犠牲の元、安寧を享受しているのだ。


「さて、城の中は、みんな知っている通りだ。」

「ちょ、ちょっとまってください!」


 マインウルフ軍団の代表が、ちょっと待った宣言をしてきた。

 ここまできて、何を言い出すのやら。


「あの? なぜ、お城の中の構造を、知っている前提で話が進んでいるのでしょうか?」

「それは、僕たちが、異世界から、この城に直接召喚されたからだ。なにしろ、この城で、軟禁生活を送っていたからね。僕は1週間で脱走したけどな?」

「はあ、でもですよ? 私たち、ウーバン村の者は、城に入ったこともありませんし、もちろん内部構造も知りません。どうしろと。おしろだけに。」


 ドヤ顔でサムズアップをかましてくる、中身がおっさんのマインエルフの発言。

 そのおやじギャグは残念だったが、意見そのものは盲点だった。

 皆、知っているものだとばかり。

 そうだよな、マインウルフたちは、鼻は良くても、城の内部構造までは分からないよな。


「猿渡さん。それでは、人間とウルフで組むのはどうでしょうか。バディを。」

「それな!」

「というよりも、ばらばらで探すのですか?」

「え?」

「寝室とか、待機室とか、まだ軟禁されているのなら、探すべき場所は限られていると思うのですが。」

「それな!」


 神佐味かむさびの、当たり前といえば当たり前の指摘に、2度も「それな!」してしまった。

 頭おかしくなったネタを、ぶり返されなければいいけど。


「まずは、夜間ですから、寝室へ行ってみるのはいかがでしょうか。さすがにまだ、戦闘も始まっていませんから、そこにいるものと思いますが。」

「よし。それ、採用で。」


 流されていた。

 流されまくっていた。

 だって、まともな案なんだもん。


 王宮の中は、かつて脱出のために、マッピング済みだ。

 勇者たちが閉じ込められている待機場所は、自分も使っていたのでよく知っているのだ。

 すぐにでも行きたい気持ちを抑える。


「とりあえず、それならほぼ全員で、ここに待機しよう。休憩していてくれ。不寝番を立てて、休養を取っておいてほしい。」

「大丈夫なのか? ここは。」

「ここ、北側の城壁真下は、この城の警備兵の数少ない盲点だ。なにしろここへと至るきちんとした通路が存在しない。縄梯子でも持ってこない限り、誰も来られないからな。対岸からは丸見えだけど。」

「潜入する人選は?」

「僕と、お前らだ。神佐味と、高野。洞川は、居残りを頼む。」

「僕も行きたい。早い足が、役に立つ時のはずだ。」

「それはそうなのだが、生きて帰るためには、役割分担が必要なんだ。思う存分、マインウルフたちをもふもふしていてくれ。」

「ずるいぞ! 貸し、ひとつだからな。」


 こうして、男子3人となって、城内へと侵入した。

 マインエルフに言われて、気が付いたのだ。

 流石にあの大人数で潜入はない。

 攻め込んでいると言っても過言ではない人数だからだ。


 警備兵の隙をついて、城内へと忍び込んだ。

 城の北側からは、まともな通路はないが、まともじゃない通路なら、存在する。


 以前に城の中を隈なく探索した、僕が発見してしまった。

 本来なら、発見できない方が良かったかもしれない。


 城には、煌びやかな部分と、どす黒い部分が存在する。

 そのドス黒い部分の最たるものが、暗殺や処刑だ。

 拉致監禁も、往々にして存在する。

 なんなら、僕たち勇者はそれに該当するだろう。


 何を言いたいのかと言うと、「死の通路」だけが存在するのだ。


 言葉尻から、罠のたくさんある、危険な通路を想像しがちだが、そうじゃない。

 処刑したり、暗殺したりしたおもてに出せない死体を、処分するために、城の外へと放り出すための通路だ。

 もちろん、死んだ後の遺体と、それを運ぶ兵士しか通過しない。


 使用頻度はもちろんかなり低く、普段はきっちりと閉められている。

 しかも、扉が完全に壁と一体化していて、あらかじめそこにあると知らなければ、開けることはできないだろう。

 しかし、開けることができても、すぐにそこからは、腐臭や死臭といった、人間の不快になる匂いの集まりが、襲いかかってくる。

 正直きつい。


 ちょっと前まで、この通路を全員で通ろうとしていた自分は、何と浅はかなたったことか。

 通路を抜けると、城内の処刑場に出た。

 この緊急時に、ここを活用しているはずもなく、もぬけのからだった。

 さらに先へと進むと、そのままなら牢獄へと繋がっているのだが、そちらには用はないし、騒がれても困る。


 だから、さらに隠し通路を経て、拷問室へと至った。


 いろいろな拷問道具がきちんと整備されて並べられている。

 お手入れがされているということは、人がいる可能性が高くなる。

 人間性を疑うようなこの部屋の主に見つかる前に、素早く部屋から抜け出した。

 そこから、さらにいくつかの扉をくぐり抜ける。


 そしてようやく、僕らが軟禁されていた、城内の一角へと抜け出すことができた。

 身体に、臭い匂いがこびりついてしまった。

 早くお風呂に入ったり洗濯したりしたい。


「お風呂に入りたいな。」

「おう。」

「入ってしまおうか。」

「ばれるんじゃね?」

「いやいや、どうせ勇者しかいないから、大丈夫だろ。」


 あまりの腐臭に、我慢ができなくなり、深夜の城内で風呂に入った。

 場外でキャンプをしている他のメンバーに知れたら、大目玉だろう。

 とくに重光。

 女子は、風呂、大好きだからな。


 船での移動中でも、水浴びを結構要求されたし。

 だって、魔物が来ないか見張りをさせられるんだぜ。

 後ろには、全裸の女子がいるのに、見られないんだぜ?

 僕、精神力がとても鍛えられたような気がするよ。


「それにしても、重光のは、巨大だったな。」

「食べておるものが違うのであろう。粗食の拙僧とは、縁遠いもの。煩悩退散。」


 神佐味かむさび高野たかのは、見てしまっていたらしい。

 なぜバレなかったのか。


「見たのか?」

「なに、隣にいた洞川どろかわに、アピールしに来おったからな。いやでも視界に入ったわ。」

「なんて羨ましい。」

「うむ。あれはいいものだ。だが、性格がいかん。矯正せねば世間では生きていけぬぞ?」

「そうだね。なんとかならないのかな。」

「無理であろう。誰がすると言うのじゃ? 拙僧は絶対にやらんぞ。」


 深夜の風呂場で体を洗いながら、そんな話をしていた。

 今頃、重光たちは、くしゃみしまくっていることだろう。

 ほどほど、外は寒いからな。



 風呂から上がると、自分の寝室へと向かった。

 いい感じに着替えがあった。


 臭かったので、いい装備なのだが、後で洗うと言うことで、袋にしまっておいた。

 守備力はもう、頼りないの一言だが、匂うのよりはいい。

 神佐味たちも、同じように服を着替えていた。


 寝室、いなくなってもそのままなのな?

 先生の配慮かな?



 そして、うっかりベッドに入って寝そうになっていた。


「猿渡殿。煩悩退散である。目的を忘れてはいまいか?」

「すまない。今行く。」


 こうして、僕たちの深夜における、寝室突撃が始まった。

 驚くことに、どの寝室も、空だった。

 ほぼ全員、どこかの国へと派遣されたと言うことなのか。

 もしくは、死んでしまったと言うことなのか。


 悪い予感に、嫌な汗が出た。

 風呂上がりなのにもったいない。


 そして、最後に辿り着いた、三碓みつがらすたちの男子部屋。

 そこで、衝撃の事実を見てしまった。


 結論から言えば、この部屋の住人は、日向ひむかい三碓みつがらすの2人。

 日向は、ベッドではなく、床に仰向けにされていた。

 男子部屋なのに、なぜか女子の楢原ならはらにマウントを取られていた。

 腰の上に座られて、殴られまくると言う、サンドバッグ状態にされている。


 見る人が見れば、情事の最中かとも見誤るかも知れない。

 ただ、間違いなく、そういうエロ行為ではなかった。

 もう、日向は、頬が腫れてしまっていて、ずいぶん長いこと叩かれていたことがわかる。

 これがエロ目的の行為なら、かなりの上級者に違いない。


 もう一人の三碓みつがらすにしても、女子の町田に頭をぐりぐりされている。

 ここに、クラスメイト4人を発見した。

 しかし、とてもじゃないが声をかけられる場面じゃない。

 こんな時に、どう声をかければいいのか、わからないよ。


「時間を改めよう。これは、助けられぬ。」

「おう。あれはあれで、高度なプレイの可能性もあるからな。」

「ないない。」

「煩悩退散。」


 他の部屋も探したが、まだ起きていた先生以外は、いなかった。

 そこで、先生に撤退すると話をしてみたのだが。


「撤退して、どうなるのでしょうか。元の世界へとは帰れそうなのですか?」

「ぜんぜん。しかし、まずは生き延びなければ元の世界へとはつながりませんよ、先生。」

「そうですか。先生は、元の世界へと至る魔法を開発しているところです。うまくいけば、かえれるかもしれませんよ?」

「え? それは本当なのでしょうか?」

「先生は、冗談を言わない。あと少しで完成する。」

「マジですか。」

「だから、今、このお城を出るわけにはいかない。気持ちだけ、受け取っておきます。」

「先生が、丁寧に話をしている。偽物? それともかなり疲れている?」

「本物です。部屋はそのままにしてありますので、今日はとりあえず、寝てください。私ももう、疲れたので寝ますよ?」

「僕と?」

「生徒と寝るほど、落ちぶれてはいないつもりです。自分の部屋で、寂しく寝なさい。男子同士でも、不純異性交友はだめですよ?」

「しねーよ!!!」


 そして、部屋に帰ると、何事もなかったかのように、しっかりと寝た。

 起きた時には、もう、お日様が登っていた。

 先生には、ここにいることを秘密にしてもらっているので、当然、誰も起こしてはくれない。


 あと、先生の情報では、残っているのは男子4人、女子3人だった。

 残りの2人は、吐田はんだ雲梯うなて

 どこに隠れていやがった?


 とりあえず、3人揃ったので、男子に声をかけてみようと部屋に向かうも、すでにでかけたあとだった。

 そこで、嫌な声を聞く。


「ま、魔王軍の攻撃だ!!!」

精神的に不安定なまま、文章を書くと、いいことはないとよくわかりました。

今後の参考にします。

心の安定は、文章の安定に直接関わってくるのですね。

勉強になりました。

それでは、がんばれれば、また。

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