第119節 仲間は多いにこしたことはない
少年漫画ではありませんが、味方勢力を強くするには、ライバルと戦って、分かりあい、味方にすればいいという流れがあります。
詳しくは、「銀○」で。
今回は、そんな話のオマージュというか、亜流というか。
それでは、どうぞ。
<異世界召喚後51日目朝>
場所:ヨーコー嬢王国レーベン領ソーン砦
視点:野中
「野中、紹介したい人がいるんだ。」
「なんだ? ラストならやらんぞ?」
「違う。商人だ。大きな商店の商人だ。ここに来るまで助けてもらった。」
「猿渡の恩人か。よし、お礼を言っておかないとな。」
そう言うと、猿渡に連れられて、砦の北側の平原に張られているいくつかのテントのうち、馬車的なものがあるものの中に入った。
「おや、サルワタリさんじゃないですか。そちらの方は?」
「以前言っていた、親友の野中だ。ここの責任者だ。」
「野中です。猿渡がお世話になったそうで。」
「いや、むしろ娘を救ってくれた英雄なんですよ。娘がベタ惚れでね。」
「よかったな猿渡。いい夫になれよ。」
「違うから。そう言うのじゃないから。相手は10歳だから。」
「なおのことよかったじゃないか。おめでとう。お幸せに。」
低身長の猿渡は、自分よりも背丈の低い女子を嫁にしたいと豪語していた。
愛と身長以外は求めないとも。
でも、猿渡、150センチないからな。
どうしても、ちっちゃい子しか守備範囲に入らなくなる。
人は彼のような不憫な者を「ロリコン」と呼んで蔑むのだ。
女子からは嫌がられ、気持ち悪がられ、嫌悪され、嘲笑され。
だが、心理学の話では、逆なのだと言うのだ。
ロリコンになったのは、女子からトラウマになるようないじめを受けた結果なのだと。
だから、自分をいじめないような相手を求めてしまうと言うのだ。
確かにそうなのかもしれない。
でも、ちびっ子だって、結構ひどいこと言うものだぞ、猿渡。
いや、まあ、彼の低身長は小さい頃からいじめの格好の的だったからな。
だって、物理的に攻撃しやすいし、攻撃されにくいし。
女子でも、簡単に叩いたりできるし。
まあ、拗らせもする。
よく助けたものだけどな。
だから、ワンセットでいじめられていたけれど。
そこはそれ、今や風紀委員の幼馴染が、正義感を振りかざして論破したり、先生に言ったり。
だから、今日まで何とか自殺するほどまでエスカレートすることもなく生き延びることができた。
まあ、伊藤さんには、結局のところ頭が上がらない。
漫画原稿のモデルになるのだけは勘弁してほしいところだが。
目の前で、シンシアと呼ばれるロリっ子と、楽しそうにいちゃついている猿渡。
満更でもないんじゃないだろうか。
まあ、いいカップルになってくれよ?
「ん。マスターの親友。呪われている。」
「なんだと?」
「『愛の束縛』の呪いをかけられている。早晩シンシアに落とされる。」
ロッコが、猿渡にかけられていると言う呪いを看破した。
なんかまあ、そんな感じがした。
いくら猿渡でも、10歳児相手にあそこまでいちゃつかない。
まあ、シンシアが率先して、猿渡をものにしようとしているのだから、どうしようもない。
「生暖かい目で見守っていこう。」
「ん。了解。」
「でも、あんな小さい子でも、そんな強力な呪いを使えるのか? すごい魔術師なのか?」
「ん。違う。あれは、使用MP0のお手軽な呪い。ただし、一生で1回しか使えない。シンシアは、勝負に出ている。」
「そういうものか。早熟なんだな、この世界は。」
「いい男をしっかり落とすのも、生きていく上で大切なこと。マスターも早く、ロッコの魅力に気がつくといい。」
「いや、それはさすがに気がついているつもりなんだが。有能だぞ?」
「そうじゃない。ロッコも、同じ呪いをマスターにかけてもいい。」
「いや、呪いとかはやめてくれよ。どのみち、レインにすぐ破棄されるだろうし。」
「ん。レイン様、まだ起きない。HPは全回復したのに。」
レインは、まだ気絶したままのようだ。
どんだけすんごい魔法なんだよ。
まあ、悪魔を一体、消し去るくらいの魔法だからな。
相当なものなんだろう。
チートもここに極まれりと言うことか。
「野中、ちょっと話を聞いてほしい。」
「惚気話なら、やめてくれ。」
「そっちじゃない。キャラバンのことだ。」
「キャラバン?」
「そうだ。シンシアの父親、彼が商隊の隊長をしている。そして今回、魔王軍の侵攻を考えて、こちら側に商隊ごと避難して来た。店は、マッカース公爵領の領都モベート市にあったんだが。」
「商売人は、情報が命。モベートは陥落するという情報があったので、こちらまで避難させていただきました。商人の情報網では、近傍ではヨーコー嬢王国が唯一、魔王軍から生き残るだろうと。他で何とかできる国は、そうですね、ガガも持ち堪えるだろうと。」
そういう名前の国があるらしい。
初耳だった。
まあ、遠くなのなら、関係のないこと。
しかし、商人の情報網に、国の情報が載っているのか。
ヨーコー嬢王国も、有名になったものだな。
「嬢王国の中に、魔術師や、呪術師で、生命に関して詳しい方がいらしたら紹介していただきたいのです。私の妻が、死んでいて、生きているのです。」
「それは、言いにくいんだが、ゾンビ的な状態から、元に戻してほしいと言うことなのか?」
「いえいえ、そんな、女神様を冒涜するような禁忌を犯そうと言うのではありません。娘と同様に、大怪我をしていまして、娘は助かったのですが、妻は、助からなかったのです。」
訳がわからない。
助からなかったのなら、死んだと言うことだろう。
ゾンビでもないなら、それは、宗教の方式に従って、ちゃんと葬儀を行うべきだ。
「野中、ちょっと。」
袖を引っ張られた。
「なんだ、猿渡。」
「ここじゃ何だ。僕から説明したい。」
「何かやらかしたのか?」
「そうだよ! 悪いか?」
「尻拭いなら期待するなよ? 僕の恩寵はトレインだからな?」
「知ってるよ。あれだけ女神様に嘲笑されて連呼されればいやでも覚える。」
そして、キャラバンのテントから離れて、林の中に入った。
日の当たっていないところは、けっこう寒い。
日が当たっていても、風が吹けば十分に寒いんだが。
「犯人は僕だ。許してくれ。」
「いや、それは、あの隊長に言うべきじゃ。」
「野中にだけ、話しておきたいことがある。親友なんだ、秘密は守ってほしい。」
「守るほどの秘密なのか?」
「おそらく、この世界の根幹に関わる。」
「どれ、話してみれ。」
生唾を飲み込んだ猿渡が、小さな声で言い出した。
「職業安定署の話は以前したよな?」
「まあ、僕は職業、もらえないらしいけどな。」
「僕は、『研究者』という微妙な職業になったんだ。」
「ほほう。して、どうなりました?」
「大喜利じゃないから。研究者は、魔法使い系の職業なんだ。初級魔法をレベルアップのたびにランダムで一つだけ覚えていく。」
「すごいんじゃないか? クラスアップする頃には、20個も覚えているってことになるよな? 他の職業じゃ、せいぜい、5〜8くらいだろ?」
「そうなんだ。だが、一般的な研究者の使える魔法の数は、1〜2個と言われている。」
「20個も覚えるのに?」
「使いこなせないんだよ。覚えるのは、『光』とか『火』とかいう、抽象的な魔法で、魔法そのものをよく研究しないと、効果的な魔法が発動しないんだ。逆に言えば、研究してその魔法の構造をきちんと理解して使えば、何だってできるようになる。」
「なるほど。それで、研究者か。」
難儀な職業だな。
「僕はレベル2で、『生物』の魔法をおぼえたんだ。で、それを隊長の奥さんと、娘のシンシアに使った。シンシアの方を先にな。」
「『生物』魔法で、命を救った? ということは、回復魔法なのか?」
「いや。『生物』魔法は、それ以上でもそれ以下でもなく『生物』魔法なんだ。生物について、理解して、魔法を理論構築さえできれば、何でもできる。」
「じゃあ、じゃあな? 親友として、助言なんだが。お前さんのあれだ、コンプレックス、その魔法で一発解決、するんじゃないのか?」
睨まれた。
まあ、そうだよな。
気にしてるしな。
「一番最初に試した。ダメだった。この『生物』魔法は、自分に対しては使えない縛りがあるようだ。ないのかもしれないけれども、何か、安全装置のようなものがかかっていて、解除できなかった。」
「そりゃ、術者本人を改造してしまったら、魔法を使う媒体そのものが変化するから、魔法自体が発動しなくなるってことだろ? 自己改変は、難しいらしいぞ? 本で読んだ。」
「まあ、『生物』魔法をシンシアに使ったら、なんかジグソーパズルのイメージが見えてな? 1割くらいしか、ピースが埋まっていなくて。ポロポロはずれていっていた。」
「自分の中にイメージを構築したのな? ってことは、ピースがHPか何かか。」
「おそらく。ピースの数がHPに直結していると思う。そして、ちゃんと繋がっているかどうかが、体の問題、病気とか怪我とかに直結していると考えたんだ。」
「じゃあ、魔法で見えている間に、パズル勝負したと。」
そこで、猿渡は、黙って頷いた。
「そうしたら、シンシアの傷が回復して、死なずに済んだんだ。で、母親も助けてくれって懇願されて、同じことをした。」
「なら、なんで母親は助からなかったんだ? 同じことを繰り返したのなら、同じ結果になるだろ?」
「シンシアを回復させた段階で、MPが空になった。だから、母親は後回しになった。そもそも、その段階で母親は死んでいたっぽいんだ。」
「死者は蘇生できない魔法だったのか?」
「わからない。少なくとも、HP0の母親のイメージは、ピース1つもない、ジグソーパズルの台紙だけが見えている状態だった。だから、試行錯誤の上で、パズルのピースを無理やり作って嵌めたんだ。」
「っ!!! それは、まずいんじゃないか? 主に女神教的に。」
「そうだった。また、MPが0になって倒れた。その上、ひたすら死神に殺されまくる夢を見させ続けられた。今でも夢に死神しか出てこない。」
そりゃそうだろう。
完全に、それは、蘇生魔法の範疇に入っている。
ただ、それも成功はしていない様子。
いや、成功はしているのかもしれない。
レインと同じで、目を覚まさないだけで。
「パズルのピースの数が多くなれば、生き返るってことだろ?」
「おそらくは。僕の心が持てばね。毎晩死神に殺されまくっているからね。精神的にズタボロだよ。」
「何とかならないのか?」
「『光』魔法をレベル4で覚えてから、ずいぶん楽になった。死神は、光魔法が苦手みたいで、照明用の魔法『ライト』でも、唱えておけば近づいてこられないんだ。」
「じゃあ、夢の中では、魔法を使っていれば大丈夫と。」
「ところが、死神が、今度は仲間を連れて来てな? サキュバス的な。」
「おいおい。なんて羨ましい。」
「誘惑してくるんだよ。夢の中だから、誘惑に乗ったら、起きた時お漏らししていることになるだろ?」
「あー、そういうお漏らしか。それは、ちょっとな。」
「だから、抵抗しているんだ。誘惑して、集中力をそいで、魔法を止めさせようとしてくるんだ。事実、何度も魔法が途切れて、死神に殺されまくっている。」
素晴らしいコンビネーションだな。
そして、精神的に追い込むとは。
何とも辛い体験だな。
「相棒のレインが倒れているんだ。」
「聞いている。」
「見てほしい。」
「言われると思って先に見た。異常なしだ。膨大なとんでもない広さのジグソーパズルだったが、全てハマっていた。少なくとも死ぬことはないだろう。」
「そうか。ありがとな。」
「親友が困っているんだ。気を遣ってそう言うことくらいするさ。まあ、ラストちゃんに懇願されたんだけどな。」
「そっちが本当なんだろ? 親友後付けだよな?」
「ち、違うし。そんなことないし。」
絶対に親友は後付けだった。
まあ、ラストの話を黙っていても、すぐに知ることになるから意味はないのか。
隠し通せるのなら、そちらの方が良かったのにな。
「僕にはわからないけれども、重度のMP欠乏だと思う。さっきも言った通り、『生物』魔法で何度も体験したからね。HP満タンでも、ああなるんだ。」
「じゃあ、MPを回復させればいいのか。何か対策はできたのか?」
「ない。」
「ですよね。」
「でも、MPを回復する薬を、口移しで飲ませればいいんじゃないか? どうせ寝ているんだし。」
「サイズが、普通ならな? 身長40センチだぞ? むしろ、お前向きだよ。1メートルもないからな?」
「い、いや、レイン様はちょっと。」
「レインに何か文句でも?」
「いや、『レインには好きな人がいるので。』とあっさり断られた。」
「チャレンジャーだな、おい。……いつだよ?」
視線を逸らして誤魔化そうとする猿渡。
まあ、彼の考え、行動は予想できるし理解できる。
納得はできないが。
「とりあえず、じゃあ、あれだ。MP回復薬的なものは持っているから、ちょっと試してみるよ。僕じゃ、サイズ的に無理だから、ラストに頼もう。」
「じゃ、じゃあ、ラストちゃんがレイン様にキスすると……。ぜひ、立ち合わせてください!」
びしっと、右手を額に当てて敬礼してくる猿渡。
させるわけないだろうに。
「乙女の秘密だ。そんなの見せんよ。」
「そこをなんとか。」
「ラストがいいなら、許可するが。」
「そんなのラストちゃんに言えないだろ? 変態だと思われる。」
「それな。ダウト。自分で分かっているんじゃないか。」
変態猿渡は、小さな女の子同士がキスするところをどうしても見たいらしい。
見せられないよ?
「と言う話を、猿渡から聞き齧った。言われてみれば確かにそうだ。MPを大量消費したから、ああなっているんだしな。そこでだ。ここに、例のどろっとした危ない回復薬がある。」
「ら、ラストに、何をさせるつもりだ?」
「決まっているだろう? レインを助けるんだ。」
「それは、わかる。回復薬を用意したと言うことは、そう言うことだ。しかし、なぜ、ラストが必要なんだ? あれか? エロか? 何かエロいことをするのか?」
「お前のなかで僕は、エロしかないのか?」
「むしろエロがマスターだ。」
「まあいい。最初は、僕が口に入れて、レインに口移しで飲ませようと思ったんだが。」
「な、なんて羨ましい。」
「そうだろう? だから、その羨ましい役目を、ラストに譲ろうと思ってな?」
「は?」
「だから、ラストにお願いしたい。」
「いや、意味ないだろ? そ、そりゃ、ラストだって、マスターのしたいことはわかるが。しかし、今はそんなことしている場合じゃないんだぞ?」
ラストと、微妙に話が噛み合っていない感じがしてならない。
どう言うことだろう。
「ちなみにラストさんや? ラストさんは、勘違いしていると思うのだが、今から何をするか理解できているかい?」
「ま、マスターが、ラストに、き、き、キスしたいんだろ? ちょっと屈んでくれ。身長差ってものがあってだな。」
「ラスト。それは、ラストのしたいこと、ラストの欲望であって、現実じゃない。今、レインを助けたいと言う話をしていたよな。そして、この回復薬を飲ませたいと。」
「あ、ああ。早くしてくれ。おかしくなりそうだ。」
ラストは、もう、キスすることだけで頭がいっぱいで、話を聞いてくれていない。
うっかり言われた通りに屈んでいたので、両肩をガシッと掴まれた。
「す、するぞ!」
「ラスト、目を開けて。」
「恥ずかしすぎる。無理!」
「いやいや、そうじゃない。そうじゃないんだ。」
「絶対に恥ずかしい。無理!」
上着の首の後ろを引っ張られた。
「ん? マスター。死にたい?」
振り返ると、無表情のロッコさんが仁王立ちされていた。
「え、えーっと。」
そして、殺気を感じたラストは、部屋から脱兎のごとく、逃げ去っていた。
「ん? 何か言い訳、ある?」
「ありません。」
結局、ロッコがレインに例のあやしい回復薬を飲ませてくれた。
ロッコは、なかなか機嫌が良くならない。
そして、ラストに至っては、顔を合わせるたびに赤面して、逃げ出す始末。
もう、どうにでもな〜れ。
「おはようなのです。マスター。よく寝たのです。頭痛がするのです。二日酔いみたいなのですよ?」
驚くほどあっさりと、レインは復活した。
今までの心配を返してほしい。
まあ、使った回復薬がおかしい性能なのが原因なんだろうけれども。
しかし、同じ症状なら、キャラバンの隊長の奥さんにも効果があるんじゃないだろうか。
そうして、ロッコに頼んで、奥さんにも例の怪しい回復薬を飲ませてみた。
飲ませる前に、隊長が、薬を一発で言い当てた。
おそるべし、商人の鑑定眼。
何の変化もなく、諦めていたのだが、1時間後に目を覚ましたらしい。
解せない。
なぜなら、飲ませた段階では、呼吸も心拍もなかったのにだ。
試しに確認したが、ちゃんと呼吸も脈もあった。
人妻だから、心拍といっても、胸、触ったりしていませんよ。
念のため。
NTRは趣味じゃないので。
本当だよ?
「野中。ありがとう。」
「お礼を言われるようなことじゃない。それと、おかしい。死人は、MP回復しないだろ? あの薬でも、流石に死者蘇生はできないからな? 猿渡の魔法が効いたと言うのが本当のところだろ?」
「それでも、あの薬ですぐに治った。魔法をかけたら、パズルも半分以上埋まっていたし、実際HPも半分以上回復していた。ちょっと、体をうまく動かせないみたいだけど、リハビリすればなんとかなるだろ?」
「あー。死後硬直してたからな。」
こうして、レインは復活し、隊長の奥さんも、リハビリが必要ではあるが、生き返った。
恐るべし、ドライアド族ニースのお薬。
隊長に言わせれば、「エリクサー」らしいけどな。
「ノナカ様。ありがとうございました。妻は、妻は。」
男泣きしていた。
まあそうだろう。
人が生き返るとか普通ないからな。
僕が生き返らせた訳じゃないし、お薬もそこまでの効果はない。
メインで活躍したのは猿渡なのだが。
いいところだけ、持っていってしまった感が半端ない。
「気にしなくていいですよ? あと、これから、たくさん働いていただきますから。我が国では、真面目な商人は優遇しますよ? コソナ港とかで、大口の取引もできますし。」
「な、なんですと? コソナ港まで嬢王国なのですか?」
「そうです。商人として、存分に活躍してください。」
「経済を回して、この国を必ずや、経済大国にして見せましょう! この身にかえても!」
いや、ちょっと重い。
自分の欲望に忠実に、しっかり稼いでくれればそれでいいのに。
こうして、我が国は、大商人を迎え入れることに成功していた。
この時はまだ、そのことに気がついていなかったのは言うまでもない。
PVがいつの間にか9万を超えていました。
皆様ありがとうございます。
今後も精進していきたいと思います。
さて、魔王軍の侵攻も結構スピードアップしてきており、このままだと、主人公の勢力もやられかねません。
だから、味方に強い仲間を増やす必要があるのですが。
どうしたものでしょうか。
それでは、がんばれれば、また。