本当に怖いのは人間
初投稿です。設定崩壊、誤字脱字等があった場合はお知らせください。
「眠い」
俺はそう言いながらスーツに着替える。
「秋斗、そうなこと言わないで、こっちまで眠くなるじゃん。」
そう言っている彼女は遠藤明日香、略してあーちゃんだ。
「眠いものはしょうがないだろ」
「じゃあ、顔でも叩いてあげる?」
「覚めました、エナジードリンク飲んだ後レベルで覚めました。」
「本当に? ひとまず、いってらっしゃい。」
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家ではあんな会話をしていたがやっぱり眠いなと歩きながら考えていたら、ふと、何かを探しているようなそぶりをした女性がいた。スーツを着こなした小柄な人だ。
「あー、どうしよう、時間もあるし……
情けは人の為ならずの精神だ!」
「すみません、何か物を落としたのですか? よければ手伝いますよ。」
「あ、ありがとうございます、落とした物は赤い小さな財布です。」
こうして財布を探し初めてたが5、6分でベンチの脇に落ちているのを見つけることができた。
「見つかって良かったですね。じゃあ、さようなら。」
「待ってください!お礼をしたいのでLINEを繋がせてください。」
「え……別に良いですよ。」
「でも手伝ってくれた人に何もしないのはちょっと……」
俺とその女性は押し問答をしたが、結局俺は根負けして友達登録をしてしまった。
「では、お礼をするお店を見つけたら連絡します。」
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今日は仕事が長引いてしまって珍しく2時半頃まで昼食を食べれなかった。
さー食べようとしたその時
ピロリーンピロリーンピロリーン
「うん?、なんだ?」
着信音の正体は朝出会った女性のものだった、どうやらお店が決まったようだ
それにしても良くこんな時間に送れたな。偶然だよな?
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「あーちゃん、今日ね人助けしたんだよ。」
「へぇー、よくやったね。凄いじゃん。」
「それで、その人がお礼をしたいんだって。」
「うーん、まあいいよ。楽しんできな!」
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今日、お礼をして貰うために会ったがその時の会話をまとめると名前は 中条ひかり 独身らしい。
異変があったのはその次の日からだ、
ひかりは朝の5時頃から100件以上もメールを送っていたようだ。
最初は『行きつけのお店はありますか?』など軽い感じなのに最後は、
『淋しい淋しい淋しい淋しい淋しい淋しい淋しい淋しい淋しい淋しい淋しい淋しい淋しい……』と何十個も書いてあった、重すぎてこっちが潰されそうだ。
たまらず、『何を考えているんだぁ!』
と送り返して、その30秒後に返ってきたのは
『嗚呼、私の王子様が起きてくれた』
ダメだこりゃ。
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メールを受けとった時から1ヶ月たった。
毎分1回メールを送って来る以外なにもしてこないので俺は無視する事にした。てか仕事なにしてんだよ。
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事態は急速に転がってゆく。
まるで崖から落ちる水のように
もう誰にも止められない。
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その事件が起こったのはひかりからメールが来るようになってからもうそろそろ2ヶ月が経とうとした時だった。
あーちゃんが獣共に襲われたそうだ。そんな状態なので付き合っていける自信がないと俺は振られてしまった。
トドメを刺すように俺の両親が同時期にガンのせいでなくなってしまった。
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あの事件から早1年が過ぎた。
俺は今バージンロードを歩いている。先に待つのは……中条ひかりだった。
俺が絶望していた時に側で慰めてくれたのだ、そこからはあっとゆう間だった。
結婚式もクライマックスに向かい、誓いの言葉
を言う時
バァァン!
式場の扉が開き、たくさんの人々がなだれ込んで来た。あれはあーちゃんの家族? なぜここに?
あーちゃん一家はひかりの前に行き
「このクソ野郎!!お前が明日香を襲った男共を唆した事と秋斗君の両親に発ガン性物質を盛った事の裏は取れてんだぞ!!」
と罵った。理解が出来なかった。ひかりが俺を陥れた?どうゆうことだ?
その後遅れてやって来た警察にひかりは連行され、結婚式は台無しになった。
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結婚式から何日経っただろう1年前は側にひかりがいた。しかし、今誰もいない。俺はどうすれば良かったのだろう。
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少しでも現実から逃げるために公園に俺は来ていた。そこであーちゃんに出会った。
「もう、大丈夫なの?」
「うん、少しトラウマになったけれどだいたい治ったよ。」
「そう。」
あーちゃんは少し黙った後、意を決したように口を開いた。
「今日はね、秋斗に言いたい事があるの、
私ね、やっぱり秋斗の事が……」