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自分本意にて

作者: Soraきた

何かおもしろいことないって聞いてみる

友達は決まって

「どうかしたの?」

「カレとうまくいってないの?」

そんな会話になり

じつはね、って話が始まる

どう見てもお決まりのパターン

わたしは

それがとても嫌だから

つい、友達と視線を合わさない

そうすると

「相当、疲れているね」

という、お言葉

気遣いはありがたいけど

この状況にあてはまるものはないの?

ここは数分黙っておいて

わたしの顔色をうかがうだけのほうが

わたしはうれしいし

あなたはそのほうが、断然かわいいし

わたしなりの友達の評価も上がる

だから

この次にたまたま用意してた

ため息2発は、発車8秒前でストップ

だって、ため息でも出してみたら

あなたは

「恋愛には悩みがつきものよ」

「大丈夫」

って、恋愛博士になって

たとえば、ノー○ル恋愛賞でも受賞した気分で

より語り出すことでしょう


あー、この時間

あなたにはとても悪いけど

もったいないわ

ゴメン、

本当にゴメンね

こんな自分本意の考えで



もう、お決まりのデートコースにも飽きたわ

食事したあと

夜景を見に行こうって

何時間も車を走らせて

たしかにディナーは美味しくて、楽しかったけど

車の揺れでお腹の中も踊ってるわ

休憩も無しなんて


夜景見ながら

「きれいだね、お前とい見れて最高」

なんて聞かされても

こっちは苦笑いがやっと

それを見て満足そうに

じっと見ていたいときもあるのに

黙ってほしいときもあるのに

しかも、

わたしの横顔をチラチラ見たり

手を握るタイミングが

中途半端だし



帰りも手を繋いだり

暑苦しい

幼稚園の遠足にでも来たのかって

(決して幼稚園や幼稚園児が悪いのでは

ありませんので、あしからず)


しかも、いま見ていた夜景を解説して

そんな会話、今は全く必要ない

それにどの場面なのか、すぐに思い出せない

いま、下りの階段を歩いているし

わたしはそっちに集中したいから


ゴメンなさい

わたしは

そんなことしか考えなくて

すべて

自分本意のわたしだから



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