第一話
雨が降っていた。
風もなくしとしとと真上から降る雨だった。
しかし雨を降らす雲によって陽が遮られ、更にじめじめとした空気も相まって陰鬱な雰囲気を作っている。
ほの暗い林道を一人の女が歩いていた。
だが異様である。女の格好は男装であった。着物に袴、帯まで締めた女の腰には十手と脇差がささっていた。艶やかな黒髪は肩までの長さに切り揃えられ、白布できつく一本に纏められている。傘もささず濡れるにまかせるその貌は目鼻立ちの良さを自ら歪めるかのように、不愉快と警戒の色に染まっていた。女の名はまつという。男装をし得物を携えているのは、まつが公儀の人間だからである。女だてらに御用聞きを務めるまつは"金剛松佐"の名で恐れられていた。
まつの歩みが止まった。眼前には今にも崩れそうな小屋があった。ここがまつの目的地である。触れただけで外れてしまいそうな引き戸をゆっくりと開けた。
囲炉裏の火が目に入った。
その火の向こうに女がいた。この女も、また異様であった。
囲炉裏の前に片肘をついて寝そべりながら、半身をおこし手酌で酒を飲んでいる。その状態だけで明らかに異常であったが、そこに駄目を押すように女の姿は着流しに緩く締められた帯だけという、田舎の遊女よりもひどく下品なものであった。しかし露になっている胸元や裾から伸びた腿からの曲線がえもいわれぬ妖しさを醸し出し、癖がつよく女の身体を包むような広がりを見せる黒髪が女の雰囲気をより一層異質なものにしていた。女の名は蘭という。
「やあ、姉御」
蘭がろくに目線もくれず、まつに声をかけてきた。
「随分と不機嫌なご様子だけれど、なんぞ泰平を脅かす阿呆な出来事があったのかい?」
「何故私が不機嫌だと思う」
「あんなにどかどかと肩で風切るように歩くのは、姉御が不機嫌な時に限るからね。今日のは特に判りやすかった」
いつもこの調子である。面妖なほどの聡さを持つ蘭はそれを以てまつや他の者たちを翻弄する。まつがこの女を苦手とする一因だった。
「仕事の話がしたい」
まつが蘭と向かい合うように囲炉裏の反対側に胡座をかいて座った。男装の女と着流しの女が相対する異様な光景であった。蘭が縁の欠けた猪口を投げて寄越した。
「初芽、酒を」
蘭が奥に呼ばわるとみすぼらしい身なりをした少女が酒を持って現れた。少女はなにも言わず、まつの前に酒を置くと蘭の横に座ってしまった。この少女、 唖なのである。
「ありがとう、初芽」
そう言って蘭が初芽の頭を撫でてやる。初芽が嬉しそうに顔を赤らめる。これだけなら、蘭が身寄りの無い 唖の少女を女中代わりに雇い養ってやっているのかとも思える。しかしまつにとってやりきれないことに、蘭は頭を撫でたその手を初芽のまだ幼い、瑞々しい肌に這わせはじめるのである。その手は時に初芽の胸元や内股にまで向かう。蘭はそれをまつの目の前で堂々とやってみせ、初芽もまるで拒絶や抵抗の意を示さず蘭のされるがままにしているのである。まつとて初な女ではない。男女の色恋沙汰や衆道の世界のことも多少ならば知っている。しかし年端もいかぬ少女を女が愛でるという関係には、何か爛れたものを感じずにはいられないのである。
「それで姉御、仕事ってのは?」
相も変わらず初芽を撫でながら蘭はまつを見やる。そうなってはまつもそのまま話すしかない。
「人を、斬ってもらいたい」
まつの言葉に蘭は何の反応も見せない。
「相手の素性は判らん。だが斬っても誰も悲しまんような奴だ」
「また、妙だね。相手が誰かも判らんがそいつに価値は無いと言いきれるんだ」
「ああ、そいつは既に五人も斬ってるからな」
初めて蘭がまつを見た。
「辻斬りかい」
「恐らく、そうだ。何の関係もない男女が五人夜の闇に紛れて斬られている。武士も町人も見境なしだ」
「ほう、侍も斬られているのかい。で、どのような殺られ様なんだ?」
「皆傷はひとつっきり。胴を真横に一線だ。侍も刀を抜いてすらいなかった」
「おお、怖い怖い」
蘭が猪口の酒を飲み干しながら肩をすくめた。しかし蘭の目に明らかに妖しい光が現れたのをまつは見てとった。まつは初めて酒に口をつけた。どこで仕入れてくるのか、なかなか旨い酒だった。
「それで、私に辻斬りを斬れと。そういう仕事でいいんだね」
「ああ、そうなる。これが報酬だ」
まつが懐から取り出した包みを蘭に投げ渡した。
「五両ある。取っとけ」
「初芽、しまっておいてくれ」
蘭は金の包みを初芽に渡してしまうと自身はまた手酌で酒を注ぎちびちびとやりはじめた。初芽は金を土間にある瓶のなかに無造作にほってしまうと、また蘭の傍らに静かに座った。
「貰うものを貰ってしまったからには仕方がない。で、何時斬ってほしい?」
「斬れるならば今晩」
「こきつかってくれる。まあいい。他ならぬ姉御の頼みだ。辻斬り側の都合もあるだろうし。今夜から張ってみよう」
「助かる。一応私も同行する。無論悟られぬようにな。お前の腕前を疑うわけじゃあないが、役目柄見届けねばならんからな」
瞬間まつが動いた。最小の動作で姿勢を下げる。何かがそれまでまつの眉間があった空間を鋭い音をたて通過していった。蘭が投げつけた火箸がまつの後方の引き戸に突き刺さっていた。まつは何事もなかったかのように火箸を抜くと囲炉裏にそれを突き刺した。
「流石だ、姉御」
「お前さんにしちゃあお粗末だったな。殺気が出すぎで判りやすかったぜ」
「おやおや、姉御も人斬りみたいなことを言うね。お見逸れしたよ、仕事場にでもどこにでも来てくれて構わないよ」
「全く、てめえってやつは。私が死んでたらどうするつもりでいやがった」
「そんな、姉御に死なれちゃあ悲しいからね。死なない程度の速さにしてたさ」
「どの口が言いやがる」
まつが引き戸に空いた穴を見やった。無駄な力の破壊はなくただひとつ、綺麗な穴が穿たれていた。
「亥の刻までには蔵長に来い。そこから二人で街道を歩こう」
「心得たよ。まあ久々の真っ当な人斬りだ。せいぜい楽しみにしてるよ」
市中を流れる川に近いところに、蔵長という居酒屋がある。安い値でそこそこの酒と旨い肴を出す店で、主に町人の酒飲みが集まるような場所であった。
時刻は暮れの六ごろ。夫婦二人で切り盛りしている店の中は仕事を終えた職人や商人、町人たちで賑わっている。そこの二階の奥まったところにある六畳ほどの部屋でまつは膳に向かっていた。この蔵長を仕切っている男は佐々野由兵衛という。この由兵衛がまつの弟にあたり、独り身であるまつは蔵長の一室に住まわせてもらっているのであった。
階下からは料理を作る由兵衛の慌ただしい音と由兵衛の妻お光の威勢のいい声が聞こえてきていた。ふとその音に混じって誰かが二階に上がってくる音がした。まつのいる部屋までまっすぐ音が近づいてくる。がらりと襖が開けられたとき、その向こうには一人の老人が立っていた。まつは慌てて箸を置き。老人に向かい手をつき頭を下げた。
「そう、かしこまるな、まつ」
老人は微笑を浮かべながら部屋に入りどっかと胡座をかいて座ってしまった。この男がまつ、由兵衛の父にしてまつの前任としてこの辺りの御用聞きを務めていた。名を佐々野宗吉という。齢五十六。頭は既に白くなり、老いて背が縮みはじめているもののその肉体は着物上からでも判るほど引き絞られており、胡座をかいて座る姿も堂々としたものだった。今は蔵長より少し離れた場所にあるまつや由兵衛の生家である屋敷で妻のお里と悠々自適に暮らしている。時おりこうして子供らに会いに蔵長に立ち寄るのであった。
「辻斬りの件聞いたぞ。蘭に斬らせるそうだな」
「はい。近ごろ蘭を使うような沙汰もなく、あいつも鬱憤が溜まっているかと思いまして」
「よい、よい。お主も蘭の扱い方が解ってきたようだの」
「あれと知り合いもう十年にもなります。さすがに慣れました」
「そうか、わしがお主と蘭を会わせてからもう十年か。道理で年を取るわけだ」
蘭とまつが初めて会ったのはまつが数え年で十三の時であった。父に連れられた自分より少し上らしい少女が"公儀の人斬り"であることを知ったのはそれから更に五年経った後である。そしてまつが父の後を継ぐに到り、蘭と仕事の関係を持つことになったのである。
「しかし、いつまで蘭に頼らねばならんのでしょう。我々の立場ならば公に斬ってしまっても良いように思われますが」
「はっはっは、まだ、青い。火付盗賊改のような役職ならまだしも、わしらのような御用聞きは斬るのにも様々な場合がある。蘭のような人斬りを使っている方が様々に都合が良いのだ」
「黙って聞いていれば、酷い言われようだ。まるで道具のよう」
突如、緩やかな殺気とともに、第三者が現れた。まつは箸を逆手につかみ侵入者に向かったがその腕を捉えられ逆に抑え込まれてしまった。
「悪い癖だよ、姉御。齢二十を越えてるんだからもう少し血気を抑えられんかね」
「おお、蘭か」
侵入者は蘭であった。片手に瓢箪をぶら下げ、まつを抑えながらも自然体で宗吉と言葉を交わしている。まつは時折逃れようと身体を震わすが、腕を極められ身動ぎ一つとることができずにいた。
「これはこれは宗吉翁。随分久しいね」
「最近どうじゃ、蘭」
「姉御が仕事を持ってきてくれるのは結構なことなんだけど、最近つまらない人斬りばっかりでね」
「ふん、そう言うな。世は泰平に馴れておる。わしがお前をこちらに引き入れた時とは、違ってきておるのだ」
宗吉はこの状況にいささかも動揺を見せていない。ゆったりと座ったまま、自分の娘と彼女を抑え込む女の姿を眺めている。
「はぁ、あ、くぅ」
まつが堪らず呻き声をあげた。
「おお、済まない姉御」
ようやく蘭がまつの拘束を解く。どっとその場に倒れたまつは右腕を庇いながら、膳の前に座り直した。
「まつ、大丈夫か?」
「……大丈夫です」
表情から苦痛は消えていないがまつは強がってみせた。宗吉にはそれがなんともいじらしく、また娘の御用聞きとしての矜持を見た気がして、つい顔が綻んでしまう。
「まつ、お主も蘭についていくのじゃろう。不安を残すな。その右腕、由兵衛にみてもらえ」
父の言葉にまつは何か言いたげであったが大人しく階下へ降りていった。その背を宗吉は嬉しそうに見つめていた。
「まったく、もう少しまつに優しくできぬか。お主ら二人姉妹のようなものじゃろう」
「死んでほしくないから、厳しくするんです。旦那に比べりゃ姉御はまだまだ未熟もいいとこ。市中のならず者どもを相手取ろうと思ったら今少し腕をあげて用心深くなってもらわないと」
「とはいえ、あれはあれなりによくやっていると思うのだが」
蘭は瓢箪と共に持参した杯を宗吉に渡すと自ら酌をし、自身はまつが使っていたであろう杯で飲み始めた。
「ふむ、美濃屋の酒か。主の酒の道も少しは上達したものとみえる」
「酒の道か。私はただ旨い酒を飲みたいが為に付近の酒屋を飲み歩いて、自分にあう酒を見つけただけなんだけど」
「自分にあう酒が旨い酒。その為には労を惜しまず。それが出来ているなら道といってよいだろうよ」
「まったく、旦那には敵わないなぁ。どう、もう一献」
しばらく二人飲んでいるとまつが氷嚢を腕にあてて戻ってきた。
「なんじゃあ、それほど強かにやられたか」
宗吉がまつの様を見て声をあげた。蘭も意外だったらしく珍しくまつに注視している。二人の反応にまつは慌ててかぶりを振った。
「いえ、それほどのものではなかったのですが、その、由兵衛が」
確かにまつ自身は何の問題も感じていなかったものの、由兵衛とお光はそれを許さず無理矢理に氷嚢を持たせたのであった。
「いい弟さんじゃないか。さすが、無鉄砲な姉御をもつだけのことはある」
蘭が苦笑しながら言ったが、まつは相手にせず蘭の隣に座った。
「まあ、大事ないならそれで良し。どうじゃまつ、蘭がよい酒を持ってきた。改めて飲みなおせ」
「せっかくのお言葉ですが、この後仕事がありますので、これ以上飲むのは控えさせていただきたく」
「そうか。ならばわしの酒の肴にしばし語ろうてくれ」
結局宗吉と蘭は酒を飲み続けまつが蘭と出掛けるまで語らいは続いた。
亥の刻を少し過ぎたころ。降り続けた雨はやんでいるものの、今だ居座る雲によって月の光が遮られほとんど漆黒と言ってもよいほどの闇夜となっていた。
かつて商人が暮らしていたという、いまは無人の屋敷を囲う白壁の一面。鬱蒼と繁る竹藪との間にある道も、数歩先も見えぬ程の暗さに包まれていた。この道、昼間こそ多少人の往来のあるものの、夜ともなればその暗さと傍らの竹藪の不気味さ故に人通りの途絶える道である。
この夜は珍しいことに提灯の灯がひとつゆらゆらと揺れていた。その提灯の主は他でもない、蘭である。昼間のように着流し一枚に帯を緩く絞めている。昼間と違うことと言えば、その腰に脇差を帯びていることであった。提灯が蘭の周囲を照らしてはいるものの、その光は暗闇にぽつんとあるようなものでひどく頼りなげなものだった。しかし蘭はしっかりとした足取りで迷いなく道を進んでいた。
蘭がその勢いのまま辻に差し掛かった時であった。蘭の行く手の空気が揺らいだかと思うと、凄まじい風切り音が響いた。常人では何が起きたのか判らぬままであったろう。しかし蘭には全てが見えていた。上体をそらし斬撃をかわした蘭は特に緊張する様子もなくゆらりと立っていた。
困惑したのは辻から現れた男の方であった。近づいてくる足音の軽さから女が来ていると察した男はそれでも油断せずに必殺の一撃を打ち込んだはずであった。しかし男の斬撃は虚しく宙を斬り、あまつさえ蘭の持つ提灯すら無傷で周囲を照らしているのである。男の年の頃は二十を少し越えたほどであろうか。堂々とした体躯を持ってはいるが、その顔には未だ一人前になりきれぬ幼さが残っていた。
「あんたが辻斬りか」
男は応えなかった。代わりに刀を構え直し蘭と相対した。
「ほう、逃げないのか。居合いの使い手がこんな闇夜の不意打ちを仕損じたのでは勝ちの目はないと思うがなぁ」
「女、貴様何者だ」
「公儀の人斬りさ」
男の困惑が深まったようだった。"公儀の人斬り"というだけで充分怪しいというのに、まして相手は女である。だが女はその言葉を信じてしまいそうになるほど尋常ならざる気配を持っていた。
「それにしても、不甲斐ない男だ。人を斬りたいならお前もそれを仕事としてしまえばいいのだ。切った張ったの世界は面白いぞ。相手も手練れならば一分の隙も見せられぬ緊張感がある。自分の命の儚さを実感できる。……身震いが止まらぬよ」
男の心にじわじわと恐怖が浮かんできていた。蘭の言葉もそうだが、提灯の灯に微かに照らされたその貌には狂気や快感がない交ぜになった面妖なものが滲み出ていた。男は出来ることなら、一刻も早くこの場から逃げ出したかった。しかし男は既に刀を抜いている。更に言えば、この女に背を向けてしまえばその瞬間に自分が殺されるという確信に近い推測がある。それがこの男を今この場に縛り付けていた。
「それとも、何か?」
蘭の目が男を居抜いた。
「一方的に斬るのが好きなだけで、自分が斬られる覚悟は無いのか、坊っちゃん?」
男が吼えた。これまで武士として扱われてきた誇りが男を突き動かした。しかし男が刀を振りかぶった瞬間には蘭の身体が動き、抜き放った脇差の居合が男の胴を横一線に斬っていた。振りかぶった体勢のまま男は声もあげず倒れ伏した。
「お見事」
竹藪からまつが姿を現した。竹藪の中を気配を消しながら蘭と並行して歩き一部始終を見ていたのだ。
「こいつは、厄介だな」
まつが男の顔を提灯で照らした。見覚えのある顔だった。
「佐竹兵衛、佐竹家の倅だ」
佐竹家は徳川の御家人であり、下級とはいえ直参の家臣の家柄であった。まだ当主ではないとはいえ、その子弟が辻斬りを行い五人も殺しているというのは大事件と言ってよかった。
「ご覧よ姉御。さすがに五人も斬ったから多少の深みはあるが、綺麗な刀だ。大方新しい刀を手にいれて、試し斬りでもしてみたかったんだろう。そして実際斬ってみると、病みつきになったんだろうね」
「そんな馬鹿げた理由で、何の関係もない人間を五人殺したってのか」
「どうも、泰平というのはいかんね。人を斬る、人に斬られるってことに何の覚悟も持たないまま、御武家様だと気取る輩が多すぎる」
脇差を懐紙で拭い鞘に納めた蘭が兵衛の死体を蹴り仰向けにした。切り裂かれた着物から覗く兵衛の傷はこれまで兵衛が殺めてきた人々の傷と同じものであった。その傷を見て、まつは困惑を覚えた。
「お前、こいつは」
「その坊っちゃんのやり方を可能な限りやってみたつもりだが、どうだね?」
「そこは文句なしだが、どうしてこんなことを」
「その方が融通利くだろう。旦那たちがどうしようが勝手だが、こうしておけばこいつが辻斬りの犠牲になったようにも見せかけることができる。侍の気配ってのは判ってたからね。気を効かせとけば今後どこかに恩を売れるかと思ってね。昔は言われるままにただ人を斬ってたんだが、女手一つで食える人斬りになろうと思ったらいろいろ考えて斬らないといけないのさ」
まつは逡巡したが兵衛の死体はその場に残し立ち去ることに決めた。蘭の提灯の灯が遠ざかり、辻斬りの亡骸を闇が包んでいった。翌日佐竹兵衛の死体が発見されまつが検分を行い、辻斬りに斬られたものとして処理をした。佐竹家当主佐竹総右衛門は倅の仇を討つべく、まつに詰め寄ったがまつと宗吉翁に事のあらましを聴かされ、何も言えず屋敷に戻っていった。
後にこの事件に関連して蘭がまた人を斬ることになるがそれはまた別の話である。