6話「教室」
題名特に意味はありません。うぃ
絶えず振り続ける雨
俺と川崎。お互いの体の芯まで冷やす
「…な」
「ん?」
声が小さすぎてなんて言ったのか聴こえなかった
「余計なことすんな!!」
「うぉッ!!」
いきなり大声を出したと思えば俺の胸倉をガッと掴む
「お前が要らん事していじめが酷くなったらどう責任取る?
あぁ!?お前のは唯の有難迷惑だ馬鹿!!」
ムカッとして俺も川崎の胸倉を掴んだ(変態ではありません。はい)
「じゃあお前はその現状を受け入れてあきらめんのかよ!!
誰にだって幸せになる権利はあんのにお前は掴もうとしないのかよ!!」
だっておかしいじゃないか
何故こいつばっかり?
唯小学校の時からヲタクとして生きてきただけだろ?
恋愛対象が、ただただアニメ、漫画キャラだっただけだろ?
それがいけないのか?
なんで…何故!!
掴んでいる手に余計に力が入る
「や…やめ…ろ…
千切れる…」
「は?」
ビリッ
どうやら手遅れ
川崎の制服は破れた
「あ///ごめっ!!///」
ヲタクと言えど俺も健全な男子。
現実でそう言うのを見るのは初めてです。(親ぬきでね)
川崎から目をそらす。
「…替えの着替え」
「あ…ごめん」
取りあえず着ていた制服を脱いで渡す
濡れてるけど我慢してください。はい
約10秒後
「着替え終わった」
∑早っ
そう思ってしまったのは言うまでも無いだろう
振り返ると俺の制服を着た川崎(当たり前)
流石25cm位の身長差だ
俺のカッターシャツはダボダボのよう
ヤバい。可愛い
現実でもダボシャツは萌えるのか
「チッ)何みてんだよ」
前言撤回。喋らないときのみ可愛いみたいですね
なんだこの口の悪さ、可愛いのにもったいない
「っくそぉおおおぉおおぉお!!」
バァン
川崎が木を蹴った
メキメキメキ
ズドーン
木はメキメキ音を立てながら倒れた
えっ強ッッ!!
「…力だけは異様にあるんだよ。」
へー納得…
出来るわけないだろ馬鹿野郎ぉぉおおぉお!!
女子ってか人間の力じゃなくね!?
え!?おかしいだろ!!
ダメだ。俺今日から川崎恐怖の対象でしか見れねぇ
こいつは怒らせないでおこう。
そう心に誓った((誰だよ
「取りあえず教室帰るか」
「…あぁ」
うわー口調も男っぽー
無駄にイケメンだな。おい
―――――――――…
「川崎は?」
「「「「サボりでしょー」」」」
女子軍がクスクス笑いながら声を合わせて言う
「はー…あいつ成績は良いのになぁ
内申やばいんじゃないか?
提出物ちゃんと出してないし…」
ガラッ
「どうもー」
おや?さっきまで煩かった教室が静まりかえったぞ?
「濱野ッッ!!」
おやおや。思いっきり嫌われてますね。俺
そんなに睨まなくても。
見つめないで。気持ち悪い((
「ッッ!!」
「どうした川崎?」
「…別に」
はー…こいつは本心を俺にさらけ出してくれないのかね
こりゃあ信用してくれるまでにまだまだ時間はかかりそうだな