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22話「お泊まり」

短いかも知れません(汗


えーっと…ね☆←何が

もう俺も何が何だか分かりません!!

え?病院逝って来い?そんなの困る。

確かに俺は未来ちゃんが好きだ。でも病院行く程でもない。

あれ?漢字違う?逝ってこい?それ死ぬパターンやん。


何をそんなに困ってるかですね。無理やり話元に戻しましたが何か?

俺の彼女の閖花が俺の家に泊ってることです。ちょっ、石投げないで。


何がどうなってこうなったかっていうとー…俺にもいまいち分からんのですがね。

あ、そうそう。初詣デートして帰りに俺ん家寄ったら母さんがお節やお雑煮を作りすぎたから泊って明日の朝一緒に食べようと言いだしたからだ。

読点ないからかなり読みにくいですね。スルーします。←おい


で、何をこんなに動揺してるかと言うと(あれ さっきからこれ多いな)

何故か閖花と寝る部屋が同じ。で、兄貴に変なもん渡されたって何で兄貴こんなもん持ってんだよ。

ひっ避妊しろよとかあいつ何言ってんだ///

え?照れるなキモイ?すみません。



と、取りあえず!!俺も健全な高校受験生(あれ 健全か?)なわけで。

は、恥ずかしいって言うかなんて言うかー……ね?←何がだ

彼女とは言え同級生の異性と同じ部屋で寝させるだなんて鬼畜過ぎるぞ母…っ!!

クソっ…こんなところに大ボスがいたとは…!!

ゲーム脳ですみません。


兄貴も、兄貴だ。中3になんてもん渡すんだ。いつ使うかだなんて正しい年齢は知らんが、これは酷い。流石にこの年の奴に渡すのはおかしい気がするぞ。

兄貴、お前だってこの年齢ではやってないはずだろ…っ


「英勝?なにしてるの?」

「い、いやーその…ね」


言葉を濁す。変な考え(妄想じゃないよ!!)をしてただなんて口が裂けても言えない。


…にしても、こいつ無防備過ぎるだろ。

健全な男の子と言うものを理解していないな?全く…

どれ、今から教えてやるとするか…ちょっ嘘だから瓶の破片投げないで!!


いや、でもこの格好はない。

身長が低い(言葉に出したら命を落とす気がする。笑い事じゃない)のは分かってたんだが。

うむ。確かに母さんより結構低い。軽く10~20cmくらい違う。

服のサイズってこうも変わるもんなんだな。と少し感心。(着目点が可笑しい)


ダボダボで、一番上のボタンを開けているため、下着が見えそうで見えないのがとてつもなく悔しい。あれ俺変態みたいやん。

これ下ブルマーだったらいいよなーと少し思う。

ほら、穿いてるけど穿いてないように錯覚したらとてつもなく嬉しいよね。ね?(念押し)

変態じゃありません健全な高校受験生です。


「床で寝ればいい…のかな?」

「床は冷えるでしょ。冬だし」

「でも布団1つ」


あ・い・つ・ら…マジでキレるぞゴルァ。

すみません言ってみただけです。

本音を言えば恥ずかしさ33%嬉しさ33%呆れ33%残りの1%は粒あん←


「じゃあそれ閖花が使っていいよ。俺下の部屋で寝てくるわ」

「え、じゃあ私が下行くよ」

「ダメ」

「え?何で?」

「鍵が掛かってるのは俺の部屋と兄貴達の部屋だけだからです」

「??」


下の部屋は鍵がない。まぁ寝る部屋があるにはあるけど。

鍵がないのは不安だ。ほら、母さんが閖花に襲いかかったり兄貴が襲いかかったりしたら、困るだろ?←え

だから鍵がない部屋には行かせたくない。誰が変態紳士だ言った奴こっち来いや。


「でもここ英勝の部屋」

「そうですけどねー」

「じゃあ英勝が寝なきゃ」


うーむ…この子には「お言葉に甘える」と言う選択肢はないのかね?


「絶対に閖花はこの部屋で寝て下さい」

「でも英勝を下の部屋に行かせたくない」


…はぁ。何を言っても無駄の様だ。押してダメなら引いてみろ。ですか?


「閖花、お前一緒に寝てもいいのか?同じ布団で」


あっと気付いた様に頬を赤らめる。あ、可愛い。…いかんいかん。何萌えてんだ俺はあほか。


「…良いよ」

「は?」


き、聞き間違えですよねお父さん!!←何故にお父さん

けけけけ健全な男の子を誘うような台詞を言うような子に育てた覚えなんてありませんよ!!

いかん。テンパり過ぎて何言ってんのか訳分からん。


「さ、寂しいから…」


頬を赤らめもじもじしながら恥ずかしそうに言う。

…あぁ、そうか。そう言えば、虐待されてたんだったな。

もしかして、ずっと独りで過ごしてきたのかな。お正月も、クリスマスも、七夕も。

夏祭りも、お花見も、子供の日も、ひな祭りも、ずっとずっと、1人だったのかな。

甘えることが出来なかったのかな。甘えることを忘れてたのかな。


そう思うと、すごく悲しくなってきて。

今まで自分が幸せに過ごしてきた間、閖花はずっと傷ついて、絶望と向き合いながら生きてきたのかな。って。

だから―――――――今、甘えたんだ。

素直になったんだ。


甘える相手が出来たから。作ったものじゃなくても向き合う人が出来たから。


「…はぁ」

溜息をつくと、閖花はびくついた。拒否されるのではないかと怯えているのか。


…悪いことしたな。と心で思いながらベットの中に入り込む。


「明日は休みだし、そんなに早く起きなくて良い。まぁ、先に閖花が目を覚めたなら俺を起こしてくれたって構わないから」


状況を理解できないのか、閖花は呆然と俺を眺めていた。



「おいで」

フッと笑顔になった。多分微笑。

それを見て、閖花は泣笑い。

「ありがとう」って笑顔で泣いて、ベットに潜り込んできた。


すごく愛おしく思えて、それと同時に、「ごめんな」って謝りたくなった。

ごめんな。これからはちゃんと気付いてあげるから。

ちゃんと守ってあげるから。


…今晩は頑張って耐えよう。


背中側で閖花がすぅすぅと寝息を立てたのを聞いて、安心してから眠りに着いた。




      「お休み」

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