20話「新学期」
濱野と川崎が付き合いましたが、まだまだ続く予定です。
夏休みも終わり、2学期が始まり、皆は受験モードへと切り替わった。
花火大会の次の日の初デート(笑)の海で何があったかは、俺と川崎だけの秘密と言うことにしたいので、敢えて言いません。
皆受験モードと言いましたが、俺と愉快な仲間達、そして川崎はそんな気は微塵もありませんでした。
―――――
「高校、何処行く?」
「私は何処でもいいよ。考えてない」
「そっか。まぁ俺は頭よくないし、行ける所は決まってるからなぁ」
実際、川崎は全国トップレベルの高校へ進学できる程の学力はあるが、それに比べ俺は、この地域で中の下位の学力しかない。
だからまぁ、俺と川崎が一緒の高校に行くなんて事はない。
卒業したら別れるのか…?
そう言う人が沢山居るってよく聞くし…
トップの高校と、下の高校の奴が釣り合うのか…?
嫌…だなぁ…
「俺は、受験めんどくさいし、西高受けようかなぁ」
「西高?」
西高は、西柳高等学校と言う学校で、ぶっちゃけ言うとまぁ、この県で1番下の高校です。
チンピラや暴走族になる人が大多数。先輩方はほぼ全員暴走族です。あ、ヤクザとチンピラは一緒にしないでいだきたい。
チンピラは死ぬほど嫌いですけどヤクザは嫌いではない、いや寧ろ好きな部類です。
ヤクザはちゃんと筋を通すいい人です。皆さん結構勘違いしているようで。
「川崎は、やっぱり宮城高校にするのか?」
宮城高校は、分かると思いますがまぁ、一応言うとこの県で1番頭がいい学校です。
東大へ行く人が殆どだとか。
ただし文武両道でなくては行けない高校で、まぁ川崎は運動神経もいいし、大丈夫だろうけど。
「プイッ)」
「あれ?川崎…?」
「閖花」
「……へ?」
「閖花」
そう呼んで欲しいのかな?
「閖…花…?」
「よく出来ました(ニコッ」
「〜〜〜っ!!///」
「あ、高校の話だけどね。私、宮城高校に行く気はないよ」
「じゃあ何処に?」
「濱野と一緒。西高にしようかな」
「はぁ!?」
成績学年トップの川さ…いや、閖花が!?超不良校の西高に行く!?
「何でっ!?何でわざわざそんな所に!?」
どう考えたって可笑しいだろ!?東大にいけるような学力を持った閖花が、何でわざわざそんなレベルの低い所に行くんだ!?先生だって許可するわけがないだろうに…
「濱野と一緒の所に行きたい。それだけの理由じゃ駄目なの…?」
「いや、嬉しいけどな!?でも先生だって許可しないだろうし…」
「何で?何処に行こうが私の勝手じゃん。先生が口出しする事じゃないよ」
―――――――…
「じゃあ、濱野は西柳高校を第一志望にするんだな?」
「はい。」
只今懇談中です。結局行く所は西高に決定。母さんも父さんも、許可してくれました。あざっす。
「まぁ、当たり前だが余裕だな」「ですよね」
「まぁ、懇談は以上だ」
「それじゃあ」
私立は受ける気はなし。だから公立だけ受ける予定です。本来は今日は私立を決める懇談だったけど、公立を主に懇談を進めました。
閖花の懇談は俺の前に終了した。因みに俺は10分程で懇談は終了したが、閖花は約1時間もかかっていた。
閖花の懇談中、中では「死ねくそ教師!!」とかいう言葉が沢山聞こえましたが敢えてスルーしました。
まぁ、頭いいから、止められたんだろうな。
頭いいって、色々とめんどくさいんですね分かります。
俺の友達も殆どが西高行くそうで。高校行っても変わらず馬鹿ばっかやってそうですね。高校生活エンジョイしてやんよ。
ま、それまでは閖花と出掛けたり俊男達と遊んだり、スマ○ラしたりカラオケ行ったり、中学校生活を最後にエンジョイしてやりますかな。