表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/23

17話「貧乳ちびっ子萌え」


「お…お待たせ…」


照れくさそうにうつむきながら、ひょこひょこ歩いて近づいてくる川崎。

眼鏡をかけていない!!水着(水色を主に使っているセパレーツ的な水着。下はズボンではなくスカート)!!地味なへそチラ!!

少しばかり新鮮な姿を見るだけでここまで破壊力があるのか!!


個人的に体操服(ブルマー)のへそチラとかも大好物なんだがこれはこれでいい。

…っと。少々変な方向にはしってしまって済まない。


俺は巨乳か貧乳かと言われればどちらかと言えば貧乳派だ。

そして身長は155㎝以下だととてもうれしい。

そしてそして好きな漫画が少年漫画系or俺と同じ文化部だともっと嬉しい。

そしてそしてツンデレだともっと嬉しi((落ち着け。


未来ちゃんはデレデレだよ?可愛いから許すけど。←


さて、俺の友達の男性諸君には全員同じ萌え属性がある。

それは「貧乳ちびっ子ツンデレ」萌え。


川崎は見事これを軽々とクリアしている。この意味が分かるだろうか。


「「「「「ふぉおおおおぉおぉおおぉおお!!来たッッ!!来たッッ!!神が降臨したぁああぁぁあぁあぁ!!」」」」」


俺と友達8人が小さな輪になってヒソヒソこんなことを言っていた。


「え。ちょっ何あの子マジ天使」

「手出していi」「やめろ馬鹿野郎」

「これでドジっ子とか入ったらマジ萌えだ」

「マジパネェな」


「貧乳」→「ちびっ子」→「ツンデレ」の3つでもあるのがすごいのにそこにドジっ子まで入るとかどんだけ恐ろしい力を秘めてんだよ。


「英勝!!」

「どうした!!」


俊男(としお)と言う俺の友達(一発キャラだと思われ)が声を張り上げ右拳を高く振り上げる。


――――殴られる――――


何故殴られそうになってるかは意味不明だが、何かあるのだろう。

「どうした?」

俺は全てを受け入れるかの表情で俊男を見た。

ガシッ

「俺は、お前という友をもったことを誇りに思う!!」


…そういやこいつ極度の貧乳ちびっ子萌だったな。


「お前どうやってあんないい子(貧乳ちびっ子)捕まえたんだよ」

今とてつもなく変な言葉聴こえたな。捕まえてねぇからな。

可愛い~。癒される~。――――と俊男。

いやお前、お前180㎝もあるし、大体少々おっさんっぽい顔だから下手すりゃ犯罪者になるからな。落ち着け。


「…濱野?」

「ハッ)え?あ…あぁ。あはは。どうした?」


ヤバい。眼鏡が無いというギャップがここまですごいのか。下からのぞきこまれただけで鼻血出るかと思ったよ。


「泳ぎに行かないの?」

…そういや泳ぐためにプール来たんだったね。

「行く。その前に場所取りしようか」

「分かった」


そう言って川崎はカバンからレジャーシートを取り出して、バサァッと広げた。

目の前に広がったレジャーシートには…


――――花咲未来と鈴音響、そして血洗好喜と緌梓が居た――――


「文化部!!のレジャーシート…だと…!?」


なん…だと…!?今までこんなの見た事ないぞ!?

「UFOキャッチャーで取った…」


なん…だとぉ!?UFOキャッチャーにこんな良いものがあった…だと!?

恐るべしUFOキャッチャー…ごめんよ。毛嫌いしてて。こんな良いものがあるのに嫌ってたなんて…俺は餓鬼だなぁ…あはははは…。

…ハッ!!危ない危ない。あまりのショックさに失神起こす所だった。


「ふぉおおおぉお!!すげぇええぇえぇええ!!文化部!!のレジャーシートじゃん!!」

男子軍が鼻息を荒くする。どんだけ興奮してんだお前ら。


「ビクッ)えっと…その…」

…そう言えば男子が苦手って言ってたような気が…。怯えてる川崎も可愛いから見てたいけど…やっぱ…。


パシッ

「…え?」

「行くぞッッ!!」

川崎の手首をつかんで、そう声をかけた。

川崎は顔を赤くして、うつむきながら俺に引っ張られ、ついてきた。



―――――――――…

「今日は楽しかったな!!」

「ちょ。英勝。お前これから遊ぶ時閖花ちゃん連れて来いよ」

何なれなれしく名前呼んでんだよお前…。

というか、川崎は俺らの中でかなり人気らしい。

最終的に天然と言う萌え要素までもを持っているという最強さんだった。マジパネェっす川崎さん。

どれほどすごかったかと言うと俊男が鼻血を吹きだした位だ←


「そんじゃバイバーイ」

駅を降りて、皆がそれぞれの家の方向へ向かって行った。

お別れの時俊男が涙を流しがら川崎と握手して、川崎にドン引きされてたり向こうで皆にぼこられてたなんて言えない((

俺の家の方面にはなんと川崎が。


「今日はありがとう」

てれてるのか、下を向きながら喋りかけてきた。

「あぁ。こっちこそありがとう。ってかごめんな?」

「いや…別に大丈夫…」

あんだけ騒がしいってかむさくるしい男子に囲まれまくって…可哀想に。

でも、それは仕方ないんだ。理解してくれ。

現実に「天然貧乳ちびっ子ツンデレ」なんて居たら萌えるだろ?萌えちゃうだろ?


「あの…その…」

「ん?どうした?」

「今日…水着…」


声が小さくてあまり聞きとれなかったけど、「水着」と言う単語が聴こえたから、今日の俺の川崎の水着姿に対する率直な感想を言わせてもらおう。


「すっげー似合ってて可愛かったぜ(ニコッ」

「~~~~~ッッ!!/////」


顔がタコみたいに真っ赤になった。

可愛いなぁ。と素直に思える。


「あのさ、今度あいつらとプリクラ取りに行くけど来るか?」

「ボソッ)…」

「ん?」

「………」

「ごめん。もう一回言ってくれ。頼む」

「私は大体暇だから、遊びに誘ってくれたら全部行くからッッ!!」


顔を真っ赤にしてそう言った川崎は、走って帰って行った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ