熊さんには気をつけて。
こんにちは、あっちゅ寝太郎です。連日のニュースでは、山菜採りでの痛ましい事故が報じられています。芽吹きの春、山が手招きする季節ではありますが、そこには常に「彼ら」の気配が潜んでいることを忘れてはなりません。今回は、山の緊張感と、一転して静寂の中にある思索を、三つの句に託しました。一、山歩き 栗と糞には 鈴の音と秋の山、足元に転がる栗の殻。そして、まだ新しい獣の糞。それは山の主からの無言の警告です。「ここからは、お前の領域ではない」そんな声が聞こえたとき、私たちはただ、熊鈴の音を頼りに自らの存在を知らせ、謙虚に立ち去るしかありません。二、早蕨を また追いかけて 黒き影春、瑞々しい早蕨に目を奪われ、一歩、また一歩と藪の奥へ。収穫の喜びに心を躍らせている背後で、音もなく動く「黒き影」があるとしたら……。夢中になるあまりに死角が生まれる。その一瞬の隙に、野生は牙を剥きます。山菜を追う瞳の端に、常に警戒の光を灯しておきたいものです。三、六坪の 床で物語る 寝太郎や山を歩き、自然の厳しさを知った後は、我が家の「六坪の床」が何よりの聖域となります。伝説の三年寝太郎は、ただ怠けていたわけではありません。横たわり、目を閉じ、六坪という限られた空間の中で、彼は村を救う壮大な物語を編み上げていたはずです。動の山、静の床。外の世界で「影」に怯え、内の世界で「夢」を飼い慣らす。そんな日々の断片を、これからも言葉にしていければと思います。




