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A班(外)ファイル ― えらばれたおれはたちむかう ―  作者: ぽすしち


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4/10

道路(中)



 シスターのように真っ白な服を着ていて、気配は人間ではなかった。



「 『し、・・・しっちの・・』 」



「ああ、《湿地の教会》のネズミか。なるほどね。わかるだろうけど、おれは《魔法使い》につかえる『白いカラス』だ」



 カラス!!


 おれはほんとうにいた『カラス』にみつかってしまったのだ!



 そのまま、男の顔の前にもってきて、ぶらさげられた。

 黒い髪に白い肌の男が、濃い青い目をじっくりとむけてくる。



 おれの勘が、こいつはヤバい、とつげた。



「なんだよ、そんなあばれるなよ。しっぽがちぎれるぞ」



「 『 ・・・・・ 』 」脅しに屈したくはなかったが、尻尾はだいじだ。



「いいか、こんなところの道路のまんなかで立ち止まるなんて、このあたりの動物ならやらないんだ。もっと野ネズミらしくしたほうが安全だけど・・・、 ふうん、ちょうどいいところにちょうどいい車がきた。 ―― なあ、ヒッチハイクってしってるか?」



「 『 ひっち・・・? 』 」

 魔法使いがつかうなにかのおそろしい呪文か、それとも、この『カラス』がつかうことをゆるされている、残酷な拷問器具の名だろうか?



「いいか?よくみて。おれの真似をするんだ」

 いって、おれをてのひらにのせると、もう片方の腕を横につきだしてに手をにぎり、つぎに親指だけを立てた。

「ほら、やってみろ」



 その『真似』をしたら、おれはいったいどうなるのか、・・・おそろしくてたまらない。



 だが、これは、えらばれたおれが、試されているんだ。

 おれはくじけない。

 たとえおそろしいことがあっても、おれはその試練をのりこえてゆくと決めたんだ。



 ふるえたがどうにかたちあがり、男のてのひらのうえで、ゆっくりと前あしのかたほうをつきだして、ゆっくりとゆびをいっぽんたてた。






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