表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
A班(外)ファイル ― えらばれたおれはたちむかう ―  作者: ぽすしち


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3/3

道路(前)

 


 ― 道路 ―





 すごい音をあげて、すごくおおきな箱をのせた車が通り過ぎる。


 あれは『トラック』っていうんだ。知ってるぞ。それを見送ってから、左右を確認。あと、上も。


 みあげた空には鳥の影はなかったが、油断はできない。



 シスターがおれに『おまじない』をしてくれたから、ふつうの鳥にはみつからないはずだが、このあたりにはときどき、《魔法使い》の遣いである『カラス』があらわれるという噂がある。なかまの一匹がみたといっていたが、おれは信じていない。



 なにしろ《魔法使い》じたい、トパム山なんていうとんでもなく高い山に住んでいるっていうし、《魔法使い》だっていうやつなんて、いままで見たこともない。

 その《魔法使い》に仕えてる『カラス』がこのへんにいるなんて信じられない。



 だからシスターに、あいつはウソつきだと教えてやったら、シスターは顔をしわしわにしてわらい、「そりゃ、どうかねえ」としか言わなかった。



 だからシスターは甘いっていうんだ。


 《背中鬼》のときだって、ルールをやぶったのは人間と《背中鬼》なのに、おれたちはなぜか、ちょっと《魔女》におこられた・・・。

 それなのにシスターは、なんだかちょっと《背中鬼》に同情してるようなこと言ってたし・・・。




 でもそれは、シスターが『精霊』と『魔女』のあいだにできた『魔女』だからかもしれない。



 おれだったら?えーと、父親がネコで母親がネズミで、ネコが人間を食べてるのがわかってそれをつかまえて・・・。



 「 『 ―― うん。 ネコがわるい 』 」



 立ちどまって考えていたので、その音にきづくのにおくれた。



 あれは、『バイク』だ。

 『タイヤ』の数がすくなくて伝わる音もちいさいけれど、スピードは車と変わらないから気を付けないといけないと旅に出る前にさんざん予習していたのにその『タイヤ』がもうすぐそこでおれの旅がはじまったばかりなのにもうここで 、




  「 おまえ、ふうつうのネズミじゃないよね 」



 しっぽをつまむ男がきいてくる。



 いつのまにか、道路の脇に立つその男に捕まっていた。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ